happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

★直木賞受賞作・候補作品

【直木賞・山本周五郎賞受賞】永井紗耶子著『木挽町のあだ討ち』

直木賞受賞作、候補作は読もうと思ってるので、いつもノミネートされた時点で図書館に予約しています。 『木挽町のあだ討ち』は、直木賞受賞が発表される直前に予約したので150人待ちぐらいでしたが、今は500人以上の方が予約待ちです。 Amazonの評価も、6割…

【一穂ミチ】【本屋大賞・直木賞候補】『光のとこにいてね』|惹かれ合う二人の運命

本屋大賞3位、一穂ミチ著『光のとこにいてね』を読みました Amazon★4.3 ★5=56% 目次: 本屋大賞3位、一穂ミチ著『光のとこにいてね』を読みました 家庭環境が全く違う二人の共通点は、母親で苦労しているところ まさかの再会! 結珠の通う私立高校に果遠が…

【直木賞受賞】千早茜著『しろがねの葉』|石見銀山を舞台に一人の女性の生き様を描ききった秀作

いや〜、読みごたえありました!! 最初から最後まで銀掘りの山に生きる「ウメ」の壮絶な人生。 千早茜さんの作品は初めてですが、筆力申し分なし♪ Amazon★4.3 ★5=61% 戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、…

中島京子著『小さいおうち』昭和の時代、女中として生きた女性の物語

『小さいおうち』直木賞受賞も納得、読まされました 外出の時に持ち運ぶのに軽い文庫本を…とたまたま図書館で借りた本。 バージニア・リー・バートンの絵本、『ちいさいおうち』と同じタイトルなので、気になって、読んでみました。 中島京子さんの本を読む…

【本屋大賞】逢坂冬馬著『同志少女よ敵を撃て』|読むのが辛い、最後まで怒涛の殺戮

第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作 …にして 本屋大賞2022年グランプリ 『同志少女よ敵を撃て』を読みました。 Amazon評価 ★4.4 あらすじは、 独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲し…

【直木賞候補作】彩瀬まる著「新しい星」|それぞれの人生を応援したくなる物語

2021年下半期 直木賞(第166回)候補作5作の中の一作、彩瀬まる著「新しい星」を読みました。 2021年下半期 直木賞候補作には、直木賞を受賞した2作「黒牢城」「塞王の盾」の他に、 本屋大賞を受賞した「同士少女よ敵を撃て」「ミカエルの鼓動」と、この「新…

【直木賞】泰平の世を夢見て…死力を尽くす楯と矛の民の攻防|「塞王の楯」を読んで

第166回直木賞受賞作、今村翔吾著「塞王の楯」読了しました。 552ページ、読み始めるのに勇気のいる本でした^^; 以前、今村翔吾さんの直木賞候補作の「じんかん」を読もうと思って図書館で借りていたのに、忙しくて結局読むのを諦めて返却。514ページでし…

【本屋大賞ノミネート作品】本屋大賞3位 一穂ミチ著「スモールワールズ」心に染みる短編集

4月6日水曜日に発表になった「2022年本屋大賞」 大賞は。「同志少女よ、敵を撃て」でした。 2位の「赤と青とエスキース」読了しました。こちら、大賞取るかと思っていました。 3位の「スモールワールズ」読了しました、上位入賞もうなずける、心に染みる短編…

【柚月裕子】【第166回直木賞候補】ミカエルの鼓動 一気読み!

直木賞候補作は読むことにしています^^ 第166回直木賞候補作品。 2021年10月10日発行、新聞広告で見て図書館で予約していました。 本の帯には、「気鋭の著者が医療の在り方を問う感動巨編。 手術支援ロボット「ミカエル」を操る天才外科医に託された少年の…

【直木賞受賞】最終章で結実の連作短編集|西條奈加著「心淋し川」

第164回直木賞受賞作「心淋し川(うらさびしがわ)」を読みました 2018~2019年「小説すばる」に掲載された6編が収められた連作短編集です。 江戸の下町、千駄木にある、澱んだ川のほとりの長屋に暮らす人達の人生を描いています。 心淋し川(うらさびしがわ…

【原田マハ】「リボルバー」読了|ゴッホとゴーギャンにまつわるアートミステリー!ページを繰る手が止まらないっ

ファン・ゴッホの人生と作品は人を惹きつける魅力がある 昔、朝日新聞の別刷りの日曜版の表紙が、名画で彩られていた頃がありました。 ルノワールやドガ、ロートレックなど、それぞれの画家の特徴を知って楽しんでいました。 当時、ゴッホの独特の絵の具の使…

【湊かなえ】読了後、切なくて苦しくなった「落日」

湊かなえさんの本は何冊か読んでいます。 本作は、直木賞ノミネート作でもあり、昨年、図書館に予約してあって、ようやく回ってきました。 久しぶりの湊かなえさん作。 湊かなえさんの作品は「地続きの怖さ」と新聞の記事で読んだ記憶があります。 小説の中…

【直木賞】馳星周著「少年と犬」を読むと犬がいっそう愛おしくなります♪

本日、本屋大賞2021 発表になりましたね。 ノミネート作品、発表までに1冊ぐらいは読みたかった…今年は1冊も読めてないです。 慌てて、図書館に予約しました。まぁのんびり待ちます。 馳星周氏の作品を読むのは初めてです 馳星周さんの本って、バイオレンス…

【伊吹有喜】「彼方の友へ」|戦前戦中、少女雑誌出版に熱意を傾けた女性の人生に胸熱

直木賞ノミネート作品で 伊吹有喜作品なので読んでみました 伊吹有喜さんの作品を読むのは3作目なのですが、いつも心がじんわり温かくなるストーリーに引き込まれます。 今回は、第二次大戦中、少女雑誌「乙女の友」の編集部の奮闘と、お手伝いから初めての…

【伊吹有喜】「雲を紡ぐ」家族の再生の物語

直木賞候補作! 感動必至! 本の帯には 壊れかけた家族は、もう一度、ひとつになれるのか?羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布」ホームスパンをめぐる親子三代の心の糸の物語。 BOOKデータベースより 「分かりあえない母と娘」と、大見…

呉勝浩著「スワン」、ハラハラドキドキで一気読み~!

2020年 最後に読んだ一冊は吉川英治文学新人賞受賞作「スワン」 第73回日本推理作家協会賞 受賞作第41回吉川英治文学新人賞 受賞作第162回直木三十五賞 候補作 面白くないわけがない!! 162回直木賞受賞作「熱源」を読んだ時に、他にどんな作品があったのか…

【柚木麻子】BUTTERを読みました

柚木麻子さんの著書は、4冊読みました。 あっこちゃんが出てくる ランチのアッコちゃん、幹事のあっこちゃん、とてもサバサバして憧れてしまう あっこちゃんの生き方。 さて、そんな作品の中でも寿司職人との交流を描いた本、「その手をにぎりたい」は、お寿…

【三浦しをん】まほろ駅前多田便利軒 読了

直木賞受賞作 まほろ駅前多田便利軒を読みました。 映画化もされ、タイトルは、よく聞いていましたから気になっていて・・・ ようやく本をゲットしました。 まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代…

直木賞受賞作  川越宗一著「 熱源」を読んでみました

162回直木賞(2019年下半期)受賞作 川越宗一著「 熱源」 直木賞を受賞され、本屋大賞にもノミネートされていたので読んでみました。 故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。…

朝倉かすみ著「平場の月」を読みました

朝日新聞の「売れてる本」欄で紹介されてました 「売れてる本」というだけあって、発行から1年経つ(2018年12月20日初版)のに、まだ図書館で500人以上の方が貸し出しを待ってらっしゃいます。 恋愛が描かれるのは若者中心の事が多いですが、中年の、不倫で…

大島真寿美著「渦 妹背山女庭訓 魂結び」読了♪

直木賞、本屋大賞 ダブル受賞の「渦 妹背山女庭訓(いもせやまおんなていきん)魂結び」を読みました。 何の下調べもせずに読み始めたのですが、読み終わる頃になって 主人公の近松半二が実在の人物であることを知りました。遅っ! 歌舞伎や人形浄瑠璃(文楽…

今村翔吾著 童の神を読みました♪【追記あり】

新進気鋭の作家 今村翔吾さんの 直木賞ノミネート作品 直木賞にノミネートされていましたが 今年の直木賞は大島真寿美さんの「渦」に決まりました。 でも 今村翔吾さんの「童の神」も読み応えのある作品でした。 361ページ。 後に563ページの柚月裕子さんの…

【本屋大賞】森見登美彦著「熱帯」読了♪

面白うてやがて哀しき… 本屋大賞2019 4位の作品。森見登美彦さんの 「熱帯」を読みました。 約500ページ、ズシンと重い本です。 本屋大賞2019 ノミネート作品10作中 すでに 6作品を読了しました。 そしてバトンは渡された、ひと、さざなみのよる、ひとつむぎ…

【本屋大賞】深緑野分著「ベルリンは晴れているか」読了

大戦後の動乱のベルリンが見てきたかのように描かれています 本屋大賞2019 第3位 「ベルリンは晴れているか」読了しました。 表紙を開けた所に ドイツ(ベルリン)の地図、そして 登場人物がずらりと並んでいて、それらを見ただけで、この作品を読むには 気…

窪美澄著 「じっと手を見る」読了♪

窪美澄著 「じっと手を見る」を読みました。 朝日新聞の読書欄 「売れてる本」で紹介されていた本です。富士山の見える町に生まれ育った 日奈と 幼馴染の海斗。2人は 介護の専門学校を出て それぞれ別の職場で働いています。 大切な人を、帰るべき場所を、私…

記憶に残る平成の直木賞作品

…というタイトルの記事が 朝日新聞の土曜版be (2019年1月12日付け)に出てました。新しい元号も「令和」と決まり 平成を振り返る番組がワイドショーなどで流れていますね。平成と言う時代に どんな エンターテイメント性のある作品が読まれたのか。記事にな…

【本屋大賞グランプリ】恩田陸著「蜜蜂と遠雷」を読みました♪

恩田陸著 蜜蜂と遠雷を読みました。 直木賞と本屋大賞ダブル受賞の作品です。 映画化も決まった話題の本です。 2017年に図書館に予約していてようやく回ってきました。 手に取った瞬間 思いの外分厚くて 1ページに 二段組で読めるだろうかと心配になりました…

【湊かなえ】「未来」読了♪

の女王 湊かなえ最新作は 直木賞候補 今年の5月22日刊行の「未来」を読みました。 新聞広告には デビュー10周年記念作品 湊ワールドの集大成!の文字が踊っています。 もうページを繰る手が止まらない~~ 1日で読んでしまいました。 夕飯作りながらでも読み…

佐藤正午著「月の満ち欠け」読了♪

佐藤正午著「月の満ち欠け」を読みました。 本屋大賞と直木賞受賞作、候補作を中心に読んでいます。第157回直木賞受賞作ということで読んでみました。面白かった、一気読みでした、という方もいらっしゃいますが渡しの場合は返却期限が迫って来てるから読み…

【本屋大賞】羊と鋼の森に泣きました~~~

本屋大賞2016 宮下奈都著 羊と鋼の森 読みました。 amazonの内容紹介 ↓史上初! 堂々の三冠受賞! ・2016年 本屋大賞・2016年 キノベス! 第1位・2015年 ブランチブックアワード大賞ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉…