カレーのように、深く味わいのあるお話でした Amazon ★4.3 ★5=48% 僕の祖父には、秘密があった。 終戦後と現在、ふたつの時代を「カレー」がつなぐ絶品“からうま”長編小説 ゴミ屋敷のような家で祖父・義景と暮らすことになった孫息子・桐矢。カレーを囲む時…
『土漠の花』 から6年半振りに月村了衛さんの著書を読みました。 またしても、壮大なスケールとラスト熱いものがこみ上げるドラマ。 一気読み! 久しぶりに読了後、天井見上げて泣きました。 Amazon ★4.2 (★5 49%) 明朝体で脱、北、航、路の4文字とハング…
町田その子著 本屋大賞受賞作の『52ヘルツのクジラたち』がすごくよかったので、受賞後の第1作目となる『星を掬う』を読んでみようと思いました。 こちらも、本屋大賞2022年 10位に入っています。 Amazon ★4.4 (★5 65%) 千鶴が夫から逃げるために向かった…
温かくて優しい気持ちになれる、青山美智子さんの著書 友人おすすめの一冊。 Amazon ★4.4 (★5 62%) Amazonでは1124個の評価が付いていて高評価。 211ページに12のお話が収められている連作短編集 木曜日にはココアを Brown/Tokyo きまじめな卵焼き Yellow…
先日読んだ『エミリの小さな包丁』にホッコリさせられたので、森沢明夫さんの作品のおすすめ5選の中から、2020年に出版された『おいしくて泣くとき』を読みました。 Amazon ★4.4 (★5 65%) 貧困家庭の子どもたちに無料で「こども飯」を提供する『大衆食堂…
宝塚歌劇 星組で11月12日に幕が上がる『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』の原作本 並木陽著『斜陽の国のルスダン』を読みました。 本作は、2017年にNHKのオーディオドラマで放送されていましたが、オーディオドラマを聴く機会もなく、全く知りませんでし…
友人おすすめの林真理子さんの著書です。 『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』 タイトル読んだだけで笑ってしまうw 知らなかったんですが、東海テレビでドラマ化されてたんですね。 この本は、シリーズ本のようで「最高のオバハン」シリーズの…
いつも、Amazonのサイトで「この商品を見た後に買っているのは?」に出てた本です。 Amazon ★4.6、星5つは70%、これは読んでみなくては…と図書館に予約していました。 ⚠️以下、ネタバレあります、ご注意ください 傷心の主人公は、15年ぶりに祖父の家に転が…
家族に恵まれない子どもたち…読むのが辛い場面もありました Amazon評価 ★4.6 Amazonのサイトを見ていると、おすすめで出ていてアマゾンの評価が高いので借りてみました。 本の帯には・・・ 育てられない。 生きてゆけない。 深い覚悟が命をつなぐ それは、血…
彩瀬まるさんの著作、『新しい星』が2021年下半期の直木賞候補になったので、彩瀬まるさんの本を2冊読みました。 Amazonのサイトで、高評価だった、『神様のケーキを頬ばるまで』を読みました。 Amazon評価 ★4.6 『神様のケーキを頬ばるまで』は、5編の短編…
ミステリーというジャンルは、謎解きが面白くて、以前よく読んでいましたが、最近は、青山美智子さん、伊吹有喜さん、瀬尾まいこさん、町田そのこさんら、心がほっこりする ややライト目の作品を読んで癒やされています。 最近読んだ本、今年の本屋大賞『同…
Amazon評価★4.2 図書館に予約して1年余り、ようやく回ってきました。 8050とは… 引きこもりの若者が存在していたがこれが長期化すれば親も高齢となり、収入に関してや介護に関してなどの問題が発生するようになる。これは80代の親と50代の子の親子関係での問…
第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作 …にして 本屋大賞2022年グランプリ 『同志少女よ敵を撃て』を読みました。 Amazon評価 ★4.4 あらすじは、 独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲し…
2021年下半期 直木賞(第166回)候補作5作の中の一作、彩瀬まる著「新しい星」を読みました。 2021年下半期 直木賞候補作には、直木賞を受賞した2作「黒牢城」「塞王の盾」の他に、 本屋大賞を受賞した「同士少女よ敵を撃て」「ミカエルの鼓動」と、この「新…
中山七里さんの作品は、以前、映画にもなった「護られなかった者たちへ」を読みました。 中山七里さんは、「どんでん返しの帝王」の異名をとるミステリー作家さん。 今回は、「死にゆく者の祈り」を読みました。 どんなどんでん返しが待ち受けているのか、ワ…
角田光代著「月と雷」を読みました。 初音映莉子・高良健吾主演で映画化されているようですが、映画は観てません。 Amazon評価 ★4.6 幼いころ、泰子の家でいっとき暮らしをともにした見知らぬ女と男の子。まっとうとは言い難いあの母子との日々を忘れたこと…
2022年の本屋大賞にノミネートとされた時から気になっていました。 浅倉秋成著「六人の嘘つきな大学生」 Amazon評価 ★4.5 成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に持ち込まれた六通の封筒。個人名が書かれたその封筒を開けると…
小川糸さんの作品は、デビュー作の「食堂かたつむり」(2008年)と本屋大賞ノミネート作品の「つばき文具店」(2016年)、続編の「キラキラ共和国」(2017年)、「ライオンのおやつ」(2019年)の4冊を読みました。 特に、「つばき文具店」と「キラキラ共和…
芥川賞作家、今村夏子さんの「星の子」を読みました。 すごく読みやすいのと、どうなる、どうなる?と先へ先へと気持ちがはやって、読むのに1日かからなかったです。 Amazon評価 ★3.9 林ちひろは中学3年生。病弱だった娘を救いたい一心で、両親は「あやしい…
2022年本屋大賞ノミネート・第165回直木賞候補作の「スモールワールズ」を読んで、その後に書かれた作品も読んでみようと、 「パラソルでパラシュート」を読みました。 軽妙な会話、くすっと笑わされる比喩、漫才のようなツッコミとスルーがこれまた面白い。…
これはフィクション? ノンフィクション? 読み終わった瞬間、すごく微妙な気分になりました。 「奇跡」というわりに感動も何もなくて、ボーゼン。 まずこれはフィクションなのかノンフィクションなのか、という疑問。 終章を読み終え、最後のページを捲ると…
初めて読んだ瀬尾まいこさんの本は、本屋大賞を受賞した「そして、バトンは渡された」(2018年)でした。 ご自身の体験をもとに書かれた「夜明けのすべて」(2020年)も読み、じわ~と温かいものがこみ上げてくる作品だったので、図書館の書架にあった「僕の…
町田そのこさんの作品は、以前、2021年の本屋大賞受賞作『52ヘルツのクジラたち』(2020/4/25発売)を読み、深く感動しました。 本屋大賞受賞作の3年前に書かれた著者のデビュー作「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」を読んでみました。 2016年、新潮社が主…
「小説推理」に掲載された3編が納められた単行本「残月記」。 「そして月がふりかえる」「月景石」「残月記」 どれも薄気味悪い、大人のファンタジー。 特に、3編目の表題作「残月記」はディストピア色も濃く、読むのが、というか、文字を読んで、場面を想像…
塩田武士さんの著書は、「罪の声」と「騙し絵の牙」を読みました。 映画化もされた「罪の声」、グリコ森永事件を題材にした社会派で興味深く読みました。 今回読んだ「朱色の化身」も社会派かな、と思ったのですが…ちょっととっ散らかってました… プロローグ…
【第9回河合隼雄物語賞受賞作品】Amazonのおすすめ図書に度々出てくるので、図書館で予約していました。 少し生きづらさを抱えた家族がゆるやかに繋がって、温かい気持ちにさせてくれる本です。 6章からなり、それぞれの家族の物語が描かれています 第一章 …
本の表紙絵が野の花ですが、ののとはなの物語です 以前、友人が「今読んでる」…と話していた「ののはな通信」。 図書館に本を返しに行ったら、書架にあったので借りてみました。 予習なしで読み始めました。 「通信」というタイトルなので、お手紙であること…
綾瀬はるか主演で現在放送中のドラマ「元彼の遺言状」の原作本です。 以前は、謎解き、犯人探しが面白く、ミステリー作品をよく読んでいましたが、最近は心がほっこり温かくなる小説を読むことが多くなりました。 Amazonなどで、よく見かける「元彼の遺言状…
大人のファンタジー 恒川ワールド全開で楽しみました! 恒川光太郎さんの作品は、2作目なんですが、以前読んだ「夜市」が面白くて! 久しぶりに恒川ワールドを堪能しました^^ ファンタジーホラーと言うジャンルですが、あまりオドロオドロしくなく、大人の…
新聞広告に出てた呉勝浩さんの「爆弾」。 爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー、というフレーズに掴まれて、図書館で検索したところ、4月20日に発売したばかりで、検索結果には上がってこず。 検索結果の一番上に出てたのが、吉田修一著「静か…