happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

東野圭吾著「新参者」 読了♪

東野圭吾著 新参者 読みました
なんと5月の初旬に図書館に予約を入れてあった本です
やっと来た~!           aaca0d81.jpg



昔 角川映画と本のキャッチコピーに
君は 読んでから観るか 観てから読むか・・・?と言うフレーズがありました
今回はまさに 観てから読んだわけだけど
読んでから見た方が良かったわ、 残念!楽しみが半減

映像と言うのはインパクトがあるので
ドラマのシーンを思い浮かべてしまって 想像の邪魔をする。
本を読んで 自分の頭の中で人物を作り上げ
風景や場面のディテールを想像するのが 読書の醍醐味なのに




ドラマを観たので 筋は知ってました
でも 本は本で楽しめました、さすが東野作品♪

ネタバレあり ↓ 注意

人形町で殺された三井峯子の周辺をを洗う所轄の加賀刑事
峯子とゆかりの人たちや 峯子の部屋に残された証拠品を
調べる段階で 人形町の老舗店がいくつも登場します

1軒1軒のお店のエピソードを織り交ぜつつ
事件の謎を解く鍵がちりばめられてあり

最後は パズルのピースをはめていくように
ぴったりと符合し なるほど~と
とても気持ちのいい解決を導き出します


加賀刑事の 飄々としていて それでいてどこか温かい人柄が
いろんな行動ににじみ出ていて 読んでいて楽しいです

犯人がポツリポツリと語る 事件の真相
この謎解きタイムも自然で 説得力がありました

ときどきミステリーを読んでると いきなり、取ってつけたように
謎解きされたり 強引に解決に持って行く手法もあったりして
消化不良になるのですが。

犯人からの供述は得られ、事件は一応の解決を見たけれど
何故 彼が横領するに至ったか・・・
その原因を自白させるべく 加賀刑事は同僚の上杉刑事に
説得に当たるよう 依頼する
実は 上杉刑事には 息子を甘やかしたがために 
その息子は 命を落としてしまったと言う過去があった
経験談を犯人に話したことにより 
横領は息子の借金の穴埋めに使ったという供述を得たのだった・・・

真実を全て白日の下に晒し 
また同じような悲劇を繰り返さないように、との配慮に
加賀刑事の大きな人間愛を感じました

最後に ほろりと温かい気持ちにさせてくれる
東野圭吾、やっぱり上手いなぁ、と感心せずにはいられません、
お見事!

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今日 また図書館から連絡があった予約本を2冊借りて来ました

お正月休みにゆっくり読めるのが嬉しいナ♪

孤高のメス」全6巻を読めるのか・・・
全6巻なんて 山崎豊子大先輩の 「大地の子」以来の長編で
読む前から かなり怯んでおります