happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

湊かなえ著 「夜行観覧車」読了♪

湊かなえ著 夜行観覧車 読みました   b8d7e582.jpg




面白くて ドキドキしながら 一気に読んでしまいました

ネタバレあり ↓

高級住宅地 ひばりが丘に向かい合って住む高橋家と遠藤家 
そして遠藤家の隣に住む小島さと子

お話は交互にこの3者について語られ 進みます

高橋家、父親は医者で お上品な母親と
3人の子供は 医学部生の長兄、 
お嬢様学校の私立女子高生と
人気アイドル似でスポーツマンの名門私立高校生 
一見 絵に描いたような 幸せ家族

一方の遠藤家は 無理をしてひばりが丘に家を建て
ひばりが丘で一番小さい家と呼ばれていた。
一人娘の彩花はわがまま放題で 母をあんた、と呼び
思い通りにならないと 本や文具などを
手当たり次第 壁や床に投げつけ、大声で毒づく女子高生

ある日 殺人事件が起こった・・
意外にも遠藤家ではなく 高橋家で。
その直後次男の高校生が行方不明に!

母が父を殺したと自供しているが
本当は二男をかばって身代わりになっているのではないか?

事件の真相がわからないまま 
向いの遠藤家の母真弓と 娘・彩花、
おせっかいな隣人・小島さと子の 日常も語られていく

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一見 フツー、いや 幸せな家庭に見えても
どの家庭でも 小さな悩みや問題をかかえているもの

それが ある日飽和状態になると こういう結果になるのか?
それとも ガスが充満するように
不満が充満し 何かのきっかけ(些細な一言だったり)が
点火剤となり大爆発を起こすものなのか?

高級住宅地「ひばりが丘」という地に憧れ
無理をしてマイホームを手に入れた 遠藤家。
「ひばりが丘」にさえ住めば 人生が拓けると錯覚し
一人空回りする彩花の母・真弓が哀れ。

彩花が暴れているのを見ているうちに
母・真弓の心にスイッチが入り殺意が芽生える
その瞬間は、読んでいてドキドキします
 
たまたま訪問者があったり、防犯ブザーが投げ込まれたりして
すんでのところで事なきを得た真弓
高橋家の事件は他山の石ではないのだ!

遠藤家の彩花は乱暴者でわがままで
母を蔑ろにし、暴言を吐く
これ以上ないような 嫌な女の子。
そんな思春期の荒れてる若者を
リアルに描かせたら 右に出るものなしの?湊かなえ

遠藤家の隣に住む小島さと子もなかなかの曲者
誇り高き「ひばりが丘」の住人で、偽善者
彼女もまた アメリカに住む息子を溺愛している様子が
国際電話でのやりとりで浮かび上がります

高橋家、遠藤家、小島家。
三者三様の親子関係、どれもが
かなりデフォルメされているけれど
現代にありがちな問題かも知れません

高橋家の3兄弟は実は異母兄弟であると明かされます
今後 いろんな苦難がふりかかるかもしれないが
3人で力を合わせて生きていこう、と兄弟が決意し
遠藤家は 今日を乗り切れたのだから 
また3人でなんとかやっていけそうだ、と

望みをつないで終わります

ふぅ~

読後感 重すぎ・・・
(告白よりはマシですケド)