⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

雫井脩介著 「犯罪小説家」読了♪

面白かった~!

                   犯罪小説家
新進作家、待居涼司の出世作「凍て鶴」に映画化の話が持ち上がった。
監督に抜擢された人気脚本家の小野川充は「凍て鶴」に並々ならぬ興味を示し、
この作品のヒロインには、かつて伝説的な自殺系サイト〔落花の会〕を運営していた
黄ノ瀬蓮美の影響が見られると、奇抜な持論を展開する。
待居の戸惑いをよそに、さらに彼はそのサイトに残された謎の解明が
映画化のために必要だと言い、待居を自分のペースに引き込もうとしていく。
そんな小野川に、待居は不気味さを感じ始め――。

全篇に満ちた不穏な空気。
好奇心と恐怖が交錯する傑作心理サスペンス!

                                    (本書・帯より)


待居涼司の著書「凍て鶴」が日本クライム文学賞を受賞
映画化の話が持ち上がった 

新進気鋭の脚本家、小野川がこの映画の監督に挑戦すると言う
彼は、以前自殺系サイト主宰者・黄ノ瀬蓮美の自殺現場を目撃した過去があり、
凍て鶴の主人公と黄ノ瀬蓮美事件を関連付けたいらしい

強引なまでの 小野川のやり方に反発を感じる 原作者の待居

エキセントリックな小野川にイライラしながらも 
小野川と待居の息詰まるような やりとりに
ぐいぐいひっぱられて ページが進みます

待居の小説「凍て鶴」と 自殺系サイト主宰者自殺事件が
どう関わっていくのか・・・気になる~

自殺系サイト専門のライター今泉も
小野川にうまく踊らされて 事件を調べまわり
別の自殺系サイトに 書き込みをしているうちに
当時のことを知る人間とのコンタクトに成功する

ネット掲示板の書き込みが並んでるところは
やりとりを把握するのが・・・ちょっとダルイです

そして 今泉が核心に迫ろうとした時
彼女もまた 何者かに命を狙われ・・・

途中から 結末が読めて来るのですが
それでも半信半疑ながら 最後の確信を求めて一気に読み進む!

犯人と対峙するラストの山場は、緊迫して 手に汗にぎる展開

ふぅ~~ 



一気に読ませる力のある作品です

雫井脩介さんの著作は、竹内結子主演で映画化された「クローズドノート」を読みましたが
数々の賞を受賞し、映画化されたミステリーの傑作、「犯人に告ぐ」を読んでいないので
早速読んでみたいと思います