happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

雫井脩介著「犯人に告ぐ」読了♪

久しぶりにミステリーの大作を読みました
雫井脩介著「犯人に告ぐ

               犯人に告ぐ


第7回(2005年)大藪春彦賞受賞
第2回(2005年)本屋大賞7位
2004年度週刊文春(ミステリーベストテン)第1位
2004年度週刊現代(最高に面白い本)第1位
2005年度「このミステリーがすごい!」第8位

豊川悦司主演で映画化もされてます
題名だけは知っていました。
先日雫井脩介さんの 「犯罪小説家」を読んで
この作品も読もう、と思い立ち図書館で借りて来ました。


上下2段構成で 367ページ
本そのものも ずしりと重いけど
内容も ずん、と胸に来ます 息をもつかせぬ展開!

私の読書記録故、多少のネタバレあります ↓
ご注意ください 

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神奈川県警の巻島警視は6年前の 男児誘拐殺人事件で
犯人を逮捕目前で捕り逃すという失態を演じた。
誘拐された男児は殺されてしまった。
彼は被害者家族のみならず 世間やマスコミからも
非難を受け 左遷され 足柄署で雌伏の6年を過ごしていた。

今また、川崎男児連続殺人事件が発生
犯人を検挙できないまま 1年が経過している

県警は打開策として奇策を打ち出す

「劇場型捜査」と銘打ったメディアを利用した捜査に
閑職にある巻島を呼び戻し 捜査を一任する

巻島と姿の見えない犯人との応酬が始まった

一方 警察内部に放送局に内情をリークするものもいて
イライラさせられ、ページが進みます

読者の心をつかむ著者の作戦成功?

最後の最後にも 息を呑むようなびっくりな展開が待っています!

が、犯人逮捕はあっけなく、というか唐突に訪れる

そんな簡単な容疑で引っ張れるのか?という疑問を抱いてしまう
犯人にしても 連続殺人を起こすに足りるだけの動機が弱い

せっかく 9割がた読み進んできて
最後がコレ?っていう少し残念な感が否めませんが
巻島が「犯人に告ぐ」と呼びかけ 犯人との緊迫したやりとりは面白かったです!!