happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

辻仁成著「サヨナライツカ」読了♪

辻仁成著「サヨナライツカ」を読みました
                   sayonara.jpg
今日、お出かけの電車の中で、サラ~っと読めちゃいました!
(3時間もあれば読めます)

映画の方は 私の周りの評価がイマイチでしたが
本のほうが面白いよ!という友人が貸してくれました

wikipediaには、
「好青年」と周囲から呼ばれ婚約者もいる豊が、謎の美女沓子とタイ・バンコクで出会い、
互いに惹かれ合い逢瀬を重ね、そして別れ、
25年後に劇的な再会をするまでを描く。・・・とあります。 単純~


ネタバレ ご注意! ↓


タイに赴任中に、 婚約者がいて 数ヵ月後に結婚する身でありながら
突如現れた 謎の美女・沓子との愛欲の日々を送る主人公・豊。
好青年とあだ名されている割に 自分勝手に女を弄ぶ罪な男。
優柔不断で 意志薄弱なお坊ちゃま。

イケナイと 頭ではわかっていながら 
自分の肉欲を満たしてくれる女性・沓子との愛に耽り、
日本に居る結婚相手を 陰で裏切り
最後は婚約者との結婚を選んで 沓子を裏切った、憎むべき存在、
豊は女の敵?


25年の歳月が流れて 会社でも地位を築いた時
バンコクで偶然沓子と再会した豊
空白の時を埋めるように口づけを交わすも またそのまま時は流れ
60歳を過ぎて気弱になった沓子からの手紙が届いた
彼女はガンに侵され 余命いくばくも無いことを知った豊は
ようやく一念発起して バンコクの彼女のもとを訪れた

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だから、テーマは? 何か感動ポイントは?

「人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと、愛したことを思い出すヒトにわかれる。
私はきっと愛したことを思い出す。」
というフレーズが繰り返しでてくるのですが
さりとて 感動するほどのこともなかった。

この本から何か学んだかと言えば・・・強いて言うなら
自分の心に嘘をついて生きてはいけない。
ということでしょうか?

若い頃の沓子との甘い思い出だけを心の糧に生きていく豊の人生は
結婚した時点で 終わってると言えますね。

しかし この作品には エキゾチックな南国の風が流れていて
とてもいい雰囲気です
2人が逢瀬を重ね、愛を紡いだ
バンコクの高級ホテル、ザ・オリエンタル、バンコクの描写は興味深く
読んでいて楽しいです♪
是非ともこのホテルに泊まってみたくなりました。

チャオプラヤ川から吹いてくる風や 椰子の葉の木漏れ日、
バンコクの街の喧騒や
照りつける南国の太陽のぎらつきまでも リアルに体感できます。


この本を映像化してみたくなる気持ちがよくわかりました

頭の中で、文字を映像化して楽しむにはうってつけの本ですが、
内容は 薄いです