happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

クレア・キップス著 「ある小さなスズメの記録」 読みました♪

2011年4月10日(日)朝日新聞読書欄で「売れてる本」として紹介されてました
タイトルからして 面白そうではないので、???と思いつつ
図書館に予約を入れて待つこと4ヶ月半

やっと手にした本は・・・やっぱり面白くなかった for me 

装丁は紺色一色に金字で小さくタイトルが入っているだけなので
挿絵の写真をば ↓
すずめ


著者のクレア・キップスさんは1890年生まれの英国女性

第二次世界大戦下の英国で ピアニストの著者が
生まれたてのスズメのひなを拾い、育て、
ともに暮らした12年間の記録です

ノンフィクションだよ~

この脚と羽に障害を持った小さなスズメは「クラレンス」と名づけられ
一人暮らしの クレアおばさんの家族として生活をともにしました
独り身の彼女の心の支えになってたようです。

鳥類の「刷り込み(インプリンティング)」という言葉さえ知られていなかった当時、
生まれたばかりのスズメの雛が、初めて見た著者を「親」と思い込んで
人間を慕い、ちょっとした芸をする姿は
戦時下、空爆に怯え、娯楽を奪われた人たちにささやかな楽しみを与えたのでした


読書メーターでは、感動したとの声も多いけど・・・

そうなんですか? 
「西の魔女が死んだ」の訳者でもある、梨木香歩さんが 
記録なので あえて淡々とした筆致になるように訳したらしいのですが
そのせいか、
近所の人を集めて スズメが小さな芸を披露し
人気者になる件も 感動仕立にもっていくことも可能なのに
あえて冷静に、感情を抑えて書かれているので
私には、物足りず その満たされなさが終始つきまとい、
観察文を読んでる感じがして面白くなかったのです。

同じノンフィクションでも 
「犬たちをおくる日」は泣けたのに・・・

1953年に英国で出版されてベストセラーになったとのこと。


ふーん。


終戦後8年、丁度 人々の心の中から戦争が色褪せていき
ようやく 平穏が訪れ、日常生活に「読書」が戻り始めた頃だからこその
ベストセラーじゃないのか?と クールに見ています


ま、私の感動のアンテナが、そっち向いてなかっただけかも知れませんが。