⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

東野圭吾著 「マスカレード・ホテル」読了♪

東野圭吾著 「マスカレードホテル」を読みました。
461ページの大作です。

          マスカレード


本の帯には、
完璧に化けろ 決して見破られるな!

彼の仕事は、相手の仮面をはがすこと
彼女の仕事は、お客様の仮面を守ること、とあります。

コレを見ただけで 面白そーって  *1 ワクワク しちゃいます。


犯人ネタバレしていますので
未読の方はご注意ください!!
感想書くにあたり 犯人ネタバレがどうしても必要でして 


山岸尚美は、高級ホテル コルテシア東京のフロントクラーク。
仕事に誇りを持ち、如才ない仕事ぶりは
上司からも高く評価されている。

そのホテルが、折からの連続殺人事件の
次の殺人事件の舞台になる、と警察はにらんでいる。

ホテルという場所は、 不特定多数の人間が出入りする所。
たくさんの刑事が 事件が起こる瞬間に立会い、
犯人を捕まえようとホテルに配された。

尚美のもとにやってきたのは、年の近い
30歳過ぎの新田刑事。

尚美にホテルマンのイロハを習い
フロントクラークになりすまして
犯人を見つけようという作戦。


人をじろじろと観察し、正義感をふりまわしては注意され、、
俺、ではなくワタクシ、○○ではなく ○○様、と注意される。
そんな 対極にいる二人のやりとりが面白いです。

そもそも 刑事とホテルマン
相手に対する態度が180度違うので
二人の間には軋轢が生じるのですが・・・

一緒に仕事をしていくうちに
お互いの仕事を尊重できるようになっていきます。
ここ、感動ポイント
でも・・・フォーリンラブはなし 


尚美が言います。
昔、先輩から聞いた話として
「ホテルに来る人々はお客様という仮面を被っている、
そのことを絶対に忘れてはならない」と。

ホテルマンはお客様の素顔を想像しつつも
その仮面を尊重しなければなりません。
決してはがそうと思ってはなりません。
ある意味 お客様は 仮面舞踏会を
楽しむためにホテルに来ておられるのですから。

という セリフがあるのですが、

お客様もそうですが
この物語では 
刑事・新田がホテルマンに扮し
事件を未然に防ごうとし、
犯人は、 老女に扮して、恨みを晴らすためにホテルにやってくる。

これは、刑事と犯人の仮面舞踏会でもあるのだな、と思いました。

ホテルのフロントには、さまざまな怪しい「お客様」がやってきます。
読者は、この人が事件に関わっているのか?
それとも こっちの人が怪しいかも・・・
と 著者の仕掛けた伏線にひっかかるのですが・・・。

なんと犯人は、尚美に恨みを持つ女だった!
しかも、尚美のフロントクラークとしての対応が
彼女の人生を台無しにしてしまった、と。


女は老女に扮し、一度は目の不自由なふりをして
尚美を指名して 介助をさせたり
入念に近づくチャンスを狙っていました。

 

ラストの事件発生の緊迫した状況は 手に汗握ります。


ミステリーより、堅物の新田刑事が、爽やかなホテルマンに変貌をとげ
ホテルマンの誇りさえ感じるまでに成長していく
そちらの方が読み応えありました。

普段、私たちが考えもしないような努力によって
ホテルの高水準なホスピタリティが保たれているのだ、と感心もしました。

以前、韓国ドラマの「ホテリア」を観てました。
ホテルマンの頑張りが見ていて気持ちがよかったです。

お客様は神様です、を地でいくホテルマン。
お客様の笑顔が最高のギャランティーですね♪

謎解き要素は濃くなくて、むしろ人間ドラマな
「マスカレードホテル」でした。

*1:p゚∀゚q