⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

渡辺淳一著 「天上紅蓮」 読了~ (ー'`ー;)

渡辺淳一著「天上紅蓮」 読みました

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あぁ~ やっぱり 渡辺淳一作品読むんじゃなかった~ panda_naku.gif


批判しています。苦手な方は、ここから先はご遠慮ください。
苦情




この人、元医師で 「チームバチスタの栄光」の海堂尊や 
ベストセラー「神様のカルテ夏川草介、先日読んだ「第五番」の久坂部羊
「孤高のメス」の大鐘 稔彦等のさきがけとなった方ですが・・・

最近の著作って 失楽園とか 愛の流刑地とか 不倫&エロばっかり!


だいたい 彼の描く作品と言うのは 
男に都合のいい女性しかでてこない!
ありえないよ~

結局のところ 著者は、主人公の男性に自分を重ね合わせ、
妄想したのを書き留めてる感じ?
書きながら 鼻の下のばしてる気がする。

文学に名を借りた エロ小説です! キッパリ。

今回は、舞台が平安時代で、歴史物?と思った私がアフォでした panda_がっくり

時代は平安だけど。

  ネタバレあります ご注意ください!




この作品は、 渡辺淳一に負けず劣らず
高齢にもかかわらず、セックス大好きな白河法皇
彼の養女で 孫ほど年の離れた璋子(たまこ)との関係に
スポットをあてて描いたもの。

幼子の頃から 添い寝などしていたが
そのうちに 璋子に手を出し、女として開花させた法皇
にもかかわらず 法皇は自分の孫である鳥羽天皇と結婚させる。

それでも、法皇と璋子の肉体関係は続いており
璋子は、鳥羽天皇との交わりを断って
白河法皇の子を身ごもる・・・という 無謀を平気でやってのけるのです!!

璋子が産んだ子は、自分の子であるが故に、
白河法皇は、璋子の夫である鳥羽天皇を、天皇の座から引きずりおろし
自分と血の繋がった 璋子の息子を五歳にして天皇の位につけた!

権力に物を言わせた傲慢なやりかたで 何事も意のままにしてしまう法皇
当時は、権力を持つものが絶対だったんですが・・・もやもや。
 

璋子という女性も 結婚しておきながら 裏切り行為を働く破廉恥な女。
天皇に嫁ぐという 覚悟が無さ過ぎ。
法皇の寵愛を受けてるから どうしても上皇になびくんだな、
心も身体も。
白河上皇に抱かれたいがために 夫を裏切るという
いつもの渡辺淳一のパターン、出たっ!! 怒
白河法皇の寵愛を受け 栄華を極めた璋子も 法皇の死後は
凋落の一途をたどり 寂しい晩年だったようです。
おごれる者も久しからず。


もう 読んでるだけでむかむかします。

登場人物の心のうち、たとえば璋子の夫で
白河法皇に嫁(璋子)を寝取られた鳥羽天皇の胸のうちなど
もっと深く描いてくれたら 感動もしようものが、

そこはほれ、エロの描写は得意でも
小説のプロットを考えて 読者を楽しませようという気がない著者だから
浅~い作品に終わっています 

史実に基づいた話なので
文献はたくさん調べて書かれてますが、
事実を淡々と書かれているだけで感動とは程遠いです。

面白い作品というのは、登場人物が
頭の中で 生き生きと動き、
ドラマを観ているような感覚にさせられるものですが、、
この作品には、そんな楽しみは一切なし 


朝日新聞の本屋の売れ筋ベスト10に入ってたので
図書館に予約してたのですが
ホントに買わなくて良かった 1600円がもったいない。

読んで 貴重な時間を損した


えーっ?そんなに? と興味を持たれた方は
是非一度お読みくださいませ。
私と違って、好きかも、です。


ま、この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば
とまで歌った 藤原氏全盛の平安の世を
垣間見れて 少しはプラスになったかな?

渡辺淳一の描く 男も女も ほんっっっと嫌い!

ご参考までに (wikipediaに飛びます)

藤原璋子       白河上皇