
2011年本屋大賞 10位の作品です。
昨年の本屋大賞、9位にも有川浩さんの「キケン」が入っています。
こちらも 要チェックですね。
映画にもなった「阪急電車」や 「フリーター、家を買う。」の
著者でもありますが、
これはどんな作品でしょうか?
ネタバレ ご注意ください

ストーリーセラーは、Side-A と Side-Bの二編が収められています。
まずSide-Aが書かれ、
その後、本として出版するために Side-Bを
書き下ろされたとのことです。
が・・・・この事実、なんだかSide-Bのストーリーと被るのです。
そして 最後の2ページ、
作家と出版社の担当者のやりとり・・・。
Side-Bって 有川浩さんご自身のお話なの?
そう言えば、符合する点がいくつもあるよ?
含みを持たせた終わり方です。
ん~ 意味深長。
ストーリーセラーは、二作が収録されていますが
どちらも 主人公は女流作家。
夫は、妻と妻が書く作品を心から愛していて
彼女にとって 最高の読者なのです。
作家に一番近い読み手である夫が
読んだ作品について熱く語るところは、
読書好きには、共感をもって読める箇所です。
二つのお話に共通するのが、どちらの夫婦にも
「死」の影が忍び寄っている、ということ。
死を前にして お互いの本心を素直にさらけ出し
それでもなお 揺るぎない夫の献身的な愛。
心打たれます。
一見、過酷な運命を背負っているように見えても
互いに 相手を思いやることができる。
こんな素敵なパートナーがいたら、
死に直面しても怖くない、と思えるくらいです。
心の中に じわ~っと暖かいものが溢れ出してきて
目頭が熱くなります。

さすが、本屋大賞入賞作

涙腺が弱い方は、おうちで読みましょう。
おすすめですっ!!!!!
