⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

百田尚樹著 「海賊とよばれた男」読了♪

2013年 本屋大賞受賞作 「海賊とよばれた男」上下巻読みました。

読み応えありました~~~! 

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著者の百田尚樹さんと言えば、
現在公開中の映画「永遠の0」の作者として
時の人となっておられますね~♪

タイトルに、興味をそそられなかったので読む気なかったのに
あまりに話題になったため、読んでみました。

上巻 386ページ、下巻 370ページ 計 756ページの大作です。

出光興産創始者出光佐三の生涯が
膨大な資料を読み解いた 著者によって
細かく描かれています。

国岡鐵造(=出光佐三)以外は、実在の人物で、出来事もすべて史実どおり。
百田尚樹さん、本当に膨大な資料をよく纏められたな、と
ただただ脱帽です!!

まるで歴史の教科書を読んでいるような
そして、石油業界誌を読んでいるような詳細さです。
(数字が続くと眠くなりますが…)

「永遠の0」でもわかるように、戦争を次代に語り継がねば
という志ももってらっしゃる百田さんだから、
戦争も見てきたかのように書かれています。
中国・上海で、「永遠の0」に登場するゼロ戦乗りの宮部が登場します[emoji:e-446]



それにしても偉大な国岡鐵造こと、出光佐三!!
一言で言えば、石油業界の孤高の英雄

正しいと思ったら、どんな権力にも屈する事なく我が道を行く。


そんな、姿勢が、政界や業界から煙たがられるのだけれど

日本のため、石油業界の為、消費者のために
自ら 苦労を厭わず、儲けを考えずに行動する国岡鐵造(出光佐三
その決断の迅速さ 行動力は、ぶれない信念から。

敵を味方にしてしまうほどの人間的魅力の持ち主でした。

社員を家族のように大切にするから
社員は、皆社長を敬愛し、死に物狂いで働くのです。

宗教の教祖のようなカリスマ性を持っています。

次々に無理難題を吹っかけてくる
石油業界や政府、海外の石油メジャーを
持ち前の反骨精神とアイデアで乗り越えていきます。

苦労の連続だった、と回顧するシーンがあります。
もぐらたたきのように、ひとつクリアした喜びの束の間、
また、新たな難題がふりかかる出光佐三の人生。
禍福は糾える縄の如し。

それでも、一度も諦めず弱音を吐くこともなく
目の前の難題に真摯に向き合う姿は、凄みがあります!

苦労を越えて、成功を掴んだ時の感動!
涙なしには読めません。

美容院でも落涙
電車内でも鼻水すすり上げ、なんとか読みきりました。


国岡鐵造の働きがあったからこそ
石油価格の自由化を勝ち得ることができ
ひいては、今の日本の繁栄に繋がったのでは、と思います。

出光佐三の苦労の上に、今の日本の繁栄があると言っても過言ではない??

なぜ国岡鐵造(=出光佐三)は海賊とよばれたのか?
彼は、門司の海で手漕ぎの伝馬船に一斗缶に入れた油を積み込んで
操業中の漁船に売りに行っていたのです。
港で給油するのが当たり前の当時、
燃料オイルを船から船へ供給するのは国岡商店だけだったのです。
その伝馬船の勢いを海賊、と呼ばれ、揶揄されていたようです。


百田さんは、同業の構成作家から「日章丸事件を知ってるか?」
と、聞かれ、知らなかったので調べたら
これは、日本人が知っておくべきことだ!と筆を執られたようです。

その熱意が伝わってくる作品です。




長編故に、感動ポイントが幾つもあり、
このブログでご紹介するには、私の力不足なので割愛します。


昨今の日本は閉塞感が蔓延していますが
戦争からの復興、高度経済成長などがつぶさに描かれていて
読んでいて、勇気づけられ、元気が出てきます!

一企業人としての主人公の姿勢にも、学ぶべきところがあり
ベストセラーなのもうなづけます。


上巻だけで諦めそうになりましたが
最後まで読んで本当に良かったです!


◆ご参考リンク

出光佐三 wiki