同僚に借りた 近藤誠著「医者に殺されない47の心得」を読みました。
従来の常識を覆すような持論を展開したり、
奇をてらって注目を集める本がよくありますが…
ガンは放置! と言う説を提唱。
以前住んでいた近くのドクターは、確かに
自分ならガンは放置する、と仰ってました。
理由:がん細胞は酸素に触れると増殖する
で、近藤誠先生は、がん検診は受けないことを勧めておられます。
がんは早期発見で治るものではない、
がん細胞がある、という事は、その時点でもう転移している[emoji:e-447]、と。
元医師の作家、久坂部羊著 「第五番」という作品の中に
こんな一節があります。
「人間ドック。 健康な人間をあれこれ検査して、異常の無いことを確かめる。
われわれからすると奇異なことです。
検査をすれば無駄に終わる可能性が高い。
検査は症状が出てからすればいいでしょう。
メタボリック症候群の検診も始まった。
政府が検診を主導し、国民も無抵抗に従う。 信じられないことです。」
(第五番 本文より引用)
登場人物の一人のセリフなのですが、
久坂部羊さんの思いが反映しているのではないかと思いました。
私は、検査嫌いの家庭に育ったので、
検診はできれば受けたくないのです。
毎年受ける X線の被曝は、原発事故の放射線の比じゃない、という
著者の説に納得。
オットの健保組合から、今年こそ受けてくださいね!と
毎年言われるけど、行ってない。
友人は検診でひっかかり、さらに精密検査にもかかり
時間と交通費を掛けて
遠くの大きい病院まで行って検査。
結果、異常なし。
バカバカし~~~~い [emoji:e-262]
医療費の無駄遣いじゃないか、という
近藤誠さんの気持ちも理解できます。
それと。
信じるものは救われるサプリメント。
お肌が綺麗になるために、コラーゲン飲んでも意味ないよ~!
って言う主張。
身体の中で分解、吸収されたら、ただのタンパク質になり
お肌にコラーゲンが届くわけではない、ってこと。(コンドロイチンも同じ)
これは、知り合いの薬剤師さんからも聞いていたので納得。
薬は基本「毒」なので飲むな、というご意見。
病気で苦しい時、やっぱり症状改善のために
お薬は飲みたいです~~。
近藤先生曰く、40度の熱でも、人は死なない。
はい。…でも苦しいんですけどっ!
健康には、毎日卵と牛乳を摂って、よく歩くことが一番だそうです♪
近藤先生のご意見が詰まった1冊。
まるごと鵜呑みにせず、あくまでも参考まで。
まぁ、こんな意見もある、と大らかなココロで読みましょう!
同業者(ドクター)からは、この本、
「そんなこと言ったらダメで賞」だと言われたそうですが、
第60回菊池寛賞受賞されてます。