泡坂妻夫著
「しあわせの書 迷探偵ヨギガンジーの心霊術」
読みました。
2013年12月8日付 朝日新聞日曜日の読書のページ
「売れてる本」に紹介されていたこの本。
2013年11月5日にNHKラジオ「ラジオ深夜便」で紹介直後
amazonで総合第一位に踊りでたそうです。
奥付には昭和62年7月25日発行、とあります
ずっと読まれ続けているのですね~♪
ドイツ人とミクロネシア人と大阪人の混血にして、ヨーガと奇術の達人である
ヨギガンジー先生のシリーズ本の1冊
ユーモアたっぷり、トリビアもたっぷり。
新聞には
「著者が用意したとんでもない企みに驚くことに」とあります。
えっ? どんな? どんな?と図書館に予約を入れてました。
ヨギガンジーと、弟子で巨体の持ち主不動丸さんと元女優・美保子が
恐山のイタコの口寄せを見に行った所、
とある宗教団体の後継者選びのゴタゴタに巻き込まれます
新興宗教の布教用冊子みたいなタイトルなのは、
こういう関係のお話だからなのですね!
謎の失踪事件が宗教団体と絡んでいるとみた3人。
美保子は、宗教施設に潜入、
迷路のような建物で迷い込んだところは…
幹部の秘密の部屋。
万事休す、と思ったら
教祖である「お華(か)様」に見込まれて
後継者を決める断食の審判に選ばれたヨギガンジー
若狭の山奥で
不動丸と美保子も断食修行に付き合う内に
恐ろしい陰謀があきらかにっ!
軽快な筆致で怪しげなヨギガンジー先生が面白く描かれ
すいすい読み進めます。
そして、この本にも、マジックのトリックが仕掛けられてます。
だから、最初のページに、
『読者の幸せのために
未読の人に「しあわせの書」の秘密を明かさないでください』
と、書かれているのですね~。
みんな いいつけを守るべし
物語の最後の方に種明かしがあります。
いや~ 気付かずに読んでたけど・・・
ホントだ!
計算されつくされてたのですね、この「しあわせの書」も。
著者の泡坂妻夫さんは、マジシャンとしても著名だそうです。
トリックを考えるのはお手の物なのだ~♪