久しぶりに東野圭吾作品読みました。
ラプラスの魔女
ちょっと…いや、かなり期待はずれでした。
ここから先 ネタバレあります。
辛口ですので 苦手な方はUターンお願いします。
ここんとこ、私の中では「感動作の女王」原田マハさんにハマっているせいかな?
東野圭吾作品と言えば ミステリーでありながら
ラストでじわ~と温かいものに満たされる作品が多いので
好きだったのですが…
ん?? なんだか中途半端。
「彼女は計算して奇跡を起こす。」
その彼女 円華(まどか)の謎の行動、2つの死亡事件
甘粕親子…と いくつもの事象が
最終的に ひとつにつながっていくのはいつもの東野圭吾さんの
読ませるところなのですが…
この作品には 登場人物に魅力がなかった。
誰の視点で書いているのか?
そこがはっきりしないから 気持ち悪い。
ストーリーもなんだか散漫な印象。
ただ、いつもの鮮やかな筆致で 次へ次へと読まされたけど
そう書いてあるから そうなんだな~と思わされるだけで
説得力がないというか 胸の奥に響いてくる事が少なかったです。
脳の一部に電極を埋めこむ手術をしてから
未来を予知できる人間になった謙人、そして円華もまた。
そういう現実からかけ離れたお話だから共感できなかったのかも。
ダウンバーストを予知して
その風の力で車を飛ばして廃墟を壊す・・・ってもう
ご都合主義かと思いました。
作家デビュー30周年記念作品だそうですが…
もう一度言っとく。
期待はずれ for me.
452ページも読んだのに…残念!
ラプラスの魔女とは。
「宇宙に存在するあらゆる事象のあらゆる時での状態を知り、
全ての事象を計算により完全に予測する能力を持った悪魔のこと」
通信用語の基礎知識より引用
◆関連リンク
角川書店 ラプラスの魔女