happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

【百田尚樹】「カエルの楽園」読みました

巷で話題の「カエルの楽園」を読みました。

         カエルの楽園


最初にタイトルを聞いた時、童話? ⬅︎そんな訳ない

寓話、ですね。

2匹のアマガエル ソクラテスとロベルトの視線で描かれた
カエルの楽園の末期


ネタバレありますので 未読の方はご注意ください。





60匹のアマガエルが祖国を逃げ出して
安住の地を求める旅に出ました。

なぜか。

祖国にはダルマガエルが侵略してきてアマガエルを食べてしまいます。
長老たちは ダルマガエルもいつかは去るだろうと
「待つ」事しかしない。

ダルマガエルの危機から脱するために
祖国を出て旅するも どこも危険に満ちていて
生き残ったのはソクラテスとロベルトの2匹だけでした。

ようやくたどり着いたのは ナパージュというツチガエルの国。
平和で安全で美しく 楽園のようでした。

そんな台地の上のナパージュの下の沼地に住むウシガエルが
1匹 また 1匹とやってくるのですが

ナパージュの元老院の長老たちは 追い出す事はしません。
下手に追い出して 争いになったら困るからです。

ナパージュでは 「謝りソング」と「三戒」が国の平和を守ると
信じられていたのです。。。

最初、小学生の読むような簡単すぎる文章に読む気しないな〜と
だらだら読んでたんですが、

あっ! このナパージュは日本の事だわ、

ってことは、この隣の沼地に大挙して住んでいるウシガエルって
あの国の人

ナパージュのツチガエルに 見た目そっくりで
昔からナパージュに住んでいるヌマガエルって あの国の人

高い所でナパージュやカエルの国の平和に目を光らせているのは
ワシのスチームボート(蒸気船=黒船)は、あの国の事。

と想像しながら読むとなるほど!と符号するのが面白く、
スイスイ読めました。

どんどん ふてぶてしいウシガエルが侵略してきてるのに
争ってはだめだ、我々の平和は三戒に守られていると
何もしないナパージュの元老院のカエルたちに
イラッとして

ふと気づく。

この本を著した百田尚樹さんの目的は
子供を含めた日本人の読者に
平和ボケだよ、と警鐘を鳴らしているんだということに。

日本は、隣国からの侵略から国土を守らなければならないけれど

やはり話し合いで解決してもらいたいです。

戦争でたくさんの尊い命が失われ
街が無残に破壊され
復興に莫大な費用と時間がかかるから。

ナパージュのカエルたちには、行動を起こそうとしないので
読んでいて歯がゆかったのですが、
いざ現実に立ち返ると
戦争をしない、と言う選択がどれほど尊いことか
気付かされます。


この本を読んで、どう思うか、
意見は大きく分かれると思いますが

日本が、ナパージュ(NAPAJ)のように侵略されて
ツチガエル(国民)が奴隷にならないよう、
日本の外交、頑張れ!