⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

佐藤正午著「月の満ち欠け」読了♪

佐藤正午著「月の満ち欠け」を読みました。

       月の満ち欠け


本屋大賞と直木賞受賞作、候補作を中心に読んでいます。

第157回直木賞受賞作ということで読んでみました。

面白かった、一気読みでした、という方もいらっしゃいますが
渡しの場合は返却期限が迫って来てるから読み終えた、という
なかば 義務的な感じで読了。

私見ですので この作品や作者がお好きな方は 閲覧ご遠慮ください。

原作ファンからのコメントがコワイ。
否定的な事書いてても 個人的見解なのでスルーお願いします。

 ネタバレあります。


輪廻転生のお話。
人は死んで 
「樹木のように種子を残す」か、「月のように何回でも生まれ変わる」か。

作者は、普通の死は 樹木の死、生まれ変わるのは月の死、と位置づけています。
月は、新月を迎えて また新たに空に昇ります。
これが タイトルになっているのですね。

で、「瑠璃」と言う名の女性が 恋愛を成就できず、事故死してしまうのですが、
また 生まれ変わって…というか 生きている誰かの体に死者(瑠璃)の魂が乗り移って 
かつて愛した男性を探し出し 会いに行くというお話。

瑠璃目線だと 強い愛で生まれ変わったという 純愛なのですが。

私には 恋愛成就できず 浮かばれなかった瑠璃の魂が、
成仏できなかった魂がいつまでも現世に現れる「幽霊」のように思えて
そこまで執着するか! と ちょっと気持ち悪かったです。


絶賛されている方もいらっしゃいますが 私には違和感しかなく、
どういうこと?? とページは進むのですが感情移入できずでした。

何十年も経ってから
体は小学生 心は30数年前の27歳女性で会いに来られても…困惑しかないと思ふ。

かつて彼女の愛した男性・三角(当時大学生)は60歳近くになっているのだから。

見た目は子供、頭脳は大人 その名は名探偵コナン!ですな。


私の読書対象にする作品ではなかったです。感動ポイントが見つからない。

直木賞受賞作品の「下町ロケット」や「蜩ノ記」「流」「つまをめとらば」など読みましたが
心の奥底にいつまでも残って 時々読んだシーンを思い出すような作品で
胸が熱くなりました。

この作品では疑問しか無くて…


残念。