happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

東田直樹著 跳びはねる思考 読了

朝日新聞の読書欄
「売れてる本」のコーナーで紹介されていた本です。

著者の東田直樹さんは、重度の自閉症です。
コミュニケーションが取りにくいのですが
文字盤を指したり、パソコンを使うことで
自分の思いを伝えることができます。

コミュケーションを取れないことはどれほど孤独なことか、
その苦しみを 誰かに伝える術さえわからなかった絶望感。
想像するだけで 胸が痛くなります。

ご家族も苦しまれたのでは、と想像しますが
ご家族の理解があって、二人三脚で 
努力されたおかげで
今まで語られなかった「自閉症本人の言葉」が
活き活きと紙面に踊っています。

感情は、ほとばしっているのに 言葉で表現できない辛さ。
まさに、体の中で「跳びはねる」状態。

自閉症への理解を深める一冊です。