happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

東野圭吾著 手紙

山田孝之 · 玉山鉄二 · 沢尻エリカ 主演で映画化された
「手紙」の原作です。

 

すごくヘビーなテーマです。

 

「殺人犯の家族の苦悩の人生」
犯罪は、犯したものが、その罪を償うだけでは終わらないということを改めて思い知らされます。

 

被害者はもちろん、双方の家族、知人、職場…
様々な人に迷惑をかけています。

 

犯罪者の家族もまた被害者だ、と弟の直貴は兄を恨み
獄中からの手紙を疎ましく思っていましたが、

 

弟しか身寄りのない兄には、弟への手紙が
社会とのたった一本の細い絆だったのです。
手紙の内容は 単純なものですが
兄が弟を思う気持ちがあふれていて切なくなります

 

いくら悔いても 時間は巻き戻せない…

 

兄の後悔の念を 受け入れて
自分の人生と向き合う直貴

 

ずしんと心が重くなる一冊。