何かの記事で 江戸川乱歩賞と直木賞を同時受賞した作品は 小説界においてこの1冊のみ!と知り
読んでみたくなりました。
1969年の東大安田講堂事件の頃の事件が発端で、
その20年後に起きた事件で 主人公の運命の歯車が
大きく動き出すのでした。
この本の発行日が1995年。もう20年も前のこと。
安田講堂事件からは 45年が経過。
内容に若干の「古さ」を感じます。
主人公の島村が 事件に巻き込まれていく様子は、
息をもつかせぬ展開でぐいぐい読まされてしまいますが
登場人物の 元同棲相手の娘の話し方に超・違和感。
それが初対面の父親ほど年の離れた男性に対する物言い、態度か??と読んでてイライラさせられます。
後半ネタばらしのくだりは、
島村の友人の告白なのですが。
その友人が歩んで来た半生がすご過ぎて
少々荒っぽいというか 辻褄合わせ的な印象。
なぜテロリストのパラソルなのか、というタイトルの
エピソードが秀逸♪
取り立てて感動したわけではないので★3つ