happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

【林真理子】モデルは実在ジェンヌ(°O° ;) 「野ばら」を読みました

林真理子著 「野ばら」を読みました。

 

ヅカファン諸姉はすでにご存知かも知れませんが…

タカラジェンヌが主人公なんです。

 

野ばら

 

 

週刊文春に連載されていたんですね。

 

連載 2003年1月16日号から2003年10月30日号

2004年 単行本  /2007年 文庫本 刊行

 

 

「野ばら」の主人公は 千花、宝塚の娘役の「きさらぎ千華」と

彼女の 学生時代の友人 ライターの萌の二人。

 

 

宝塚の娘役である千花は、歌舞伎界のプリンスと目される梨園の御曹司と、

親友でライターの萌は歳の離れた評論家と、

それぞれの恋を謳歌している。

だが、花の盛りのように美しいヒロイン達の日々は、

現実の退屈さや挫折、裏切りによってゆっくりと翳りを帯びていく。

甘く苦い青春を描いた傑作恋愛長篇。 

 

                文芸春秋BOOKS HPより

 

 

主人公は 千花、宝塚の娘役の「きさらぎ千華」です。

 

千花のモデルは、林真理子さんと懇意の

宙組娘役 麻生あくらさんだそうです

本当に お人形のように可愛い方です。

 

どこかで聞いたような芸能人の恋バナ風の内容ですが

ヅカファン

わかるわぁ~~ 有りそう! やっぱり~^^;っていう

ヅカネタ満載で ヅカファンは興味深く読めます!

 

私達の会話、盗み聞きしてた~??って言いたくなるような

セリフが随所にっ!!

 

ヅカファンなら 楽しめます!!

 

宝塚あるある in 野ばら 

 

*生徒(ジェンヌ)の母は 公演がある度に大量にチケットを買い

後援会のメンバーに配る。招待、ということでお金は受け取らない P19

 

*開演までまだ二時間以上あるというのに楽屋の入り口のところは

「待ち」の少女たちでいっぱいだ P21

おばさんたちもいっぱい♪

 

*彼女が梨香のいちばんの後援者であることは誰もが知っている。

梨香の部屋を東京公演の度に帝国ホテルにとってやるのだ。

プライベートで着る洋服は全て負担しているともっぱらの噂だった。 P21

 

*ファンクラブのひとりで、今日の梨香の

「お弁当をつくらせていただく」当番なのである。 P25

テレビで紹介してましたね~

最近は食の安全を考えて あんまりないのだとか??

 

*1930年代を再現したワンピースの脇のあたりから、かすかな異臭が漂ってくる。

前に着た若い女の汗と体臭がしっかりしみついているのだ。 P27  

 

*稽古場にある団員専用の「スミレ・キッチン」で 千花は甘めのカレーを食べていた。P157

 

*トップスターへの道が約束されると、誰でも顔が変わるのは不思議だった。

まず顔がちいさくなり顎がとがってくる。そして目が日に日に大きくなるのも確かだ。

顔と体から余分なものが削ぎ落とされ美しいものだけが素になって

キラキラ輝き始める。    P158

 

内面から輝くとき ホルモンの分泌とかで美しくなられるのでしょう。

が、メスもはいるのではないか??と文章を読んで 邪推。

 

*フィナーレの最後に団員たちは手を差し伸べて自分たちのスター、トップが

やってくるのを迎える。それはまさしく「降臨」というにふさわしい。 P159

 

*お世話係というのは公演中の車での送迎、お弁当づくり、洗濯、

ファンクラブのとりまとめなど こまごまとした用意をしてくれる特定のファンである P196

 

頭が下がります。

 

*退団した後のことは、ぼんやりと想像できる。中略

 

東宝ミュージカルの傍役となるか、ドラマのちょっとした役につくぐらいだ。

後は昔のファンを相手に細々とコンサートをするしかない。

千花はそんなみじめな形で芸能界に残るつもりはなかった。   P296

 

*元タカラジェンヌと書かれるのと 元娘役トップと書かれるのとでは、

天と地ほどの差があると千花は考えていた。 P390

 

*いくら宝塚が好きだと言っても、歌ったり踊ったりし続けるには限りがある。

ある程度年齢がいくと「専科」があり、

ここには演技や歌が確かな団員が集められ

じっくりと傍役が固められるようになっている。  P391

 

専科さんは傍役に徹して 芝居を盛り上げていただきたい。

 

*千花ちゃんが宝塚に入ってからいったいどれくらいのお金を遣ったと思ってるの。

お嫁入りさせるくらいとうに遣ってるわ。

 

*プロデューサーに 略 大抵の団員たちは不満を持っている。

もっとも、力をもっているのは演出家たちで、宝塚のプロデューサーの権限は

他の商業演劇とは比較にならないほど小さい。

 

*階段というのは 退団が決まった団員がひとりで

宝塚劇場の舞台の大階段を降りてくることを言う。

研5以上だったら望めば可能なのだが 大変な費用がかかる

 

楽屋では出番の少ない若手が雑誌を読みながらお菓子を食べる、という場面や

 

寿退団したOGが楽屋へ子供を連れて遊びに来て 

幸せをみせびらかす、といった場面も ありそーだなーと、

思わず想像を逞しくしましたわ。

 

林真理子さんの取材力もさることながら

宙組娘役さんの助力も大きかったのでは?と思います。

 

 

 

この作品が連載される一年前に突然退団されたと

友人said

 

やっぱり ストーリーと同じで、早く辞めたかったのかな…

 

 

 

で、肝心のストーリーは、千花はキラキラの青春時代を過ごすも

梨園の御曹司との結婚の夢破れ、

退団を決意して先細りの人生を憂う。

 

友人の萌も然り、ふたりで 輝いていた日の儚さを知る・・・

 

へ~~~~。で終わり。

 

何の感動もないですけど、

 

 

ヅカファンには面白いです。

 

モデルになった当のジェンヌさんは 林真理子さんに取材されて

ネタ出ししちゃって 大丈夫だったのかしら??

 

林さんと一緒にお食事してるような画像もUPされてますが…

 

 

◆外部リンク

文藝春秋BOOKS 文春文庫 野ばら