本屋大賞受賞作、ノミネート作を中心に読んでいます。
2024年本屋大賞のグランプリに輝いた『成瀬は天下を取りに行く』を読みました。
現在、図書館で1921人待ちの人気図書。
帯には
かつてなく、最高の主人公、現る。
各界から絶賛の声、続々。
読みました。
( ゚д゚)ポカーン
え?
えっ??
えっ??? 全然おもしろくないんだが?
Amazon★4.4 ★5=64% 2023年3月17日
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!引用元:新潮社HP
- ありがとう西武大津店
- 膳所から来ました
- 階段は走らない
- 線がつながる
- レッツゴーミシガン
- ときめき江州音頭
帯に、「各界からの絶賛」が載っています。
よくこんな評書けるな、さすがプロだわ。
歯が浮くような…(ry
大津愛にあふれていますし、大津の方読んだら、ピンとくることばかりで楽しいのでしょう。
せやせや、あった、あった。
あそこのこと書いたはる。
…って。
友人とのお食事会で、「今これ読んでるの」とこの本を見せて「でも面白くない」と言ったら、すでにこの作品を読んでいた友人たちは
「でしょ〜 私も面白くなかった」と言っていました。
よかった…すごい人気本なのに楽しめない私が悪いのかと思って焦ってた ^^;
何がつまらなかったのか?
主人公・成瀬あかりの行動が受けているんでしょうか?
スマホも持っていない、成瀬あかり。
成瀬は強い。
我道を行くから、仲間はずれになっても気にもとめないし
いいと思ったことはとことん突き詰めて、やる。
こんな中学生は実在しないでしょ?
だからこそ、憧れがあるのかもしれませんが。
小学校5年の時に地元のテレビ局に天才シャボン玉少女(どんなん?w)として取り上げられ、
中学2年でM-1 グランプリに出場。
けん玉はスゴ技をいくつも繰り出すし
手品も出来る。
膳所高校に入ってからは普段はかるた班(競技かるた部)に所属していてA級狙える腕前。
大学は東大を目指している、スーパー女子高生。
できすぎくん。
成瀬が親友?の島崎みゆきや周囲のクラスメートたちとの交流、
全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会で出会った広島から来た男子学生・西浦とのミシガンデート?など
成瀬の中学2年から高校3年までの日々が描かれています。
で、どこが天下を取りに行く、なのか?
この作品に入り込めなかったのは、成瀬の喋り方。
作中にも作者が書いていますが「RPGの登場人物」みたい。
心が通っていないロボットのようで、中2女子がこんな言葉遣い、する?とリアリティのなさに引く。
友人にならまだしも、母親にも
「今日は五時から小学校でときめき夏祭りの打ち合わせがある。晩ごはんは食べてくるから不要だ。」(出典:『成瀬は天下を取りに行く』P173 )
え〜〜〜、こんな子どもが家にいたら嫌だわ、注意するわw
なんでもこの調子だから違和感ありすぎて。
面白い本は、早く続きを読みたくてうずうずするものだけど、
この作品は、読み始めた以上は、最後まで読みます…という義務感で読みました。
感想は十人十色なので、私のような感想を持つ人もいらっしゃると思います。
私は楽しめなかったというだけなので、ご一読ください。
最近、本屋大賞に疑問を抱くようになってしまった
本屋大賞は、内容如何ではなく、「書店員が売りたい本」というところが味噌だな、と今更ながら納得。
なんらかの思惑あり?と思うこともあり、
自分の好みと合致しないという単純な理由があるのかもしれませんが、必ずしも私にとっての「読み応えのある」「感動作」ではないです。
本屋大賞の11〜30位に好みの本や、直木賞受賞作が入っていたりします。
業界の方は、ブームを作ろうとか、出版社へのゴニョゴニョとかいろいろあるのかもね、と思うと、以前ほど熱く本屋大賞!!と思わなくなりました。
とにかく、この作品、期待が大きかっただけに、がっかり感も凄まじかったです。
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