⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

【藤岡陽子】『リラの花咲くけものみち』|命と向き合う獣医学生、酪農家の物語

藤岡陽子さんの『リラの花咲くけものみち』、6月20日読了しました。

 

もう4ヶ月も前ですね 😅

ようやくぼちぼちと読みだめた本の感想をUPしていく気持ちに火が付きました。

 

今年の夏は忙しくて、暑すぎたわ〜〜orz

 

藤岡陽子さんの『きのうのオレンジ』を読んで感動してから優しい物語を書かれる作家さんだなと、時々著作をチェックしていました。

 

この『リラの花咲くけものみち』は、Amazonの評価がとてもよくて、読者の73%が★5をつけてらっしゃいます。

 

そんなに感動するお話なのか?と興味をもって読み始めました。

 

Amazon ★4.5 ★5=73%  2023年7月20日

 

北海道で獣医師をめざして学ぶ獣医学部生の日々を細かく描いています。

 

著者のお嬢さんが酪農学園大学の獣医学部に進学されたそうです。

娘さんの体験談を小説にされたのでしょう、リアリティある細かい描写で読まされました。

 

生き物相手だから生半可な気持ちではできない仕事、命を預かることの重さをずしんと胸に響きました。


獣医の先生の仕事や、牧場で働く人たちの馬や牛との暮らしも興味深かったです。

 

綺麗事だけでは済まない、命の選択(トリアージ)、酪農政策なども考えさせられました。

 

産気づいた馬のお産の進み具合を見るために、産道に腕を肩まで突っ込んで子宮の様子を見たり、時として糞尿に塗れ、動物たちの剥き出しの「生」と「死」を見つめて生きる。

 

すごい事だと思いました。

 

体験した人にしかわからない獣医学生の日常。

これから、獣医学部を目指す人に参考になる小説だと思いました。

 

獣医学部の学生さんたちが将来の日本の酪農を支えていくのだな、と頭が下がります。

 

命と向き合い、命を紡ぐことの大切さ、尊さをひしひしと感じて胸熱。

 

獣医学部生としてのお話が主軸ですが、主人公の岸本聡里(きしもと さとり)の前半生、

母の死、父の再婚、不登校、チャレンジスクールに進学…と平坦ではない日々も描かれています。

 

そして、青春群像劇のいち面もあり、主人公の成長物語でもありほんのりラブ♡も^^

 

山田杏奈主演で、NHKでドラマ化されました(2025年2月1日〜15日3話放送)。

 

 

Amazon ★5を付けた方が7割位上、★5と★4合わせると9割以上の高評価です。

 

一読の価値ありです!

 

 

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