2023年本屋大賞をはじめ
【第168回直木賞候補作】
【第44回吉川英治文学新人賞候補作】
【2022王様のブランチBOOK大賞】
【キノベス!2023 第1位】
【第10回高校生直木賞候補作】
【ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 第3位】
【今月の絶対はずさない! プラチナ本 選出(「ダ・ヴィンチ」12月号)】
【第2回 本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞 ノミネート】
【未来屋小説大賞 第2位】
【ミヤボン2022 大賞受賞】
【Apple Books 2022年 今年のベストブック(フィクション部門)】
…など、かずかずの賞、ノミネート、ランクインを果たした 『汝、星のごとく』。
『星を編む』、はその続編です、2024年本屋大賞8位に入りました。
『星を編む』の前日譚とその後
Amazon★4.6 ★5=76% 2023年11月8日発売
『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語
「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?
「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。
「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。引用元:講談社
『汝、星のごとく』は、主人公・暁海(あきみ)の恋人・青埜櫂が書いた小説のタイトルです。
凪良ゆうさんの小説のタイトルにもなっています。
第一章 春に翔ぶ
続編の第一章では、暁海の結婚相手である、元高校の担任の北原の過去が描かれています。
北原は両親のせいで、多くの夢を諦めてきました。
両親が亡くなり、初めて自由になったとき、自分の決断した通りに生きるられる喜びをしりました。
彼は、自分の子どもでもない、教え子の奈々が産んだ赤ん坊・結を引取り、瀬戸内の島へと移住。
周囲の助けを借りながら男手ひとつで育てていました。
暁海と櫂、北原先生はこの島で出会いました。
第二章 星を編む
青埜櫂の遺作を世に出すために奔走する二人の編集長のお話。
『汝、星のごとく』の版元の出版社の敏腕編集長・二階堂絵理と、亡くなった櫂の才能を見出していた植木が、遺作を世に出すために奔走する様子が描かれています。
出版社の内情などが描き出されていて興味深かったです。
この章では、結婚した女性が、子どもを産むという選択をするのか産まずに仕事に邁進するのか、という問題も描かれています。
とても興味深く読みました。
第三章は 波を渡る
北原暁海が38歳の夏から、43歳、47歳、58歳
北原草介は52歳、57歳、61歳、72歳…
暁海が33歳のときに櫂が亡くなってから25年間の暁海と、草介の姿が描かれています。
曉海と草介は、互助を目的にした結婚で、一つ屋根の下に暮らすのに、夫婦らしい男女の営みもなく、常に互いに丁寧語でお話しています。
月に1回、奈々の元へ通う、ということを続けている北原先生。
曉海は負担になってはいけない、と離婚を申し出ますが、
明日見奈々とは恋人同士ではないし、結も自分の子供ではない、とカミングアウト。
暁海は離婚の申し出を取り下げます。
ビーズ作家として世界的にその名を馳せた暁海、東京のデザイナーの向井から秋波を送られています。
クリエイターとして尊敬はしているが恋愛感情はない、とお付き合いを断るのですが、
今度は、北原草介が離婚を切り出します。
もどかしい二人の関係。
相手を大切に思いすぎて、ぐるぐると回り道をしてなかなか本当の心にたどり着けない。
ラスト、たくさんの苦労を経て、老境に入った二人は、海辺で打ち上げ花火を見ています。
静かな凪いだ海のような関係。
振り返ると、暁海の人生に櫂くんがいた時が一番煌めいていましたね。
櫂が亡くなってからの北原先生との25年はまるで余生のようで、ちょっぴり寂しくなりました。
相手に対して、狂おしいほどの感情をぶつけることもなく、淡々と過ぎていく日々、それは実年齢関係なく老後のようです。
リュネビル刺繍で名声を得ている暁海なので仕事に情熱を注いでいるでしょう。
血はつながっていなくても、結ちゃんの家族が来ると賑やかになります^^
一つ前の作品、『汝、星のごとく』は、今から25年も前の話だったのか??と狐につままれたような不思議な気持ちになりました。
出版社の講談社はホクホク? ^^
『汝、星のごとく』を読まずに『星を編む』を読むと、
『汝、星のごとく』を読みたくなると思います。
セット販売もありですし、実際、読んでない方は、『汝、星のごとく』を先に読んだほうが楽しめると思います。
講談社もホクホクよ〜^^
そう言えば…2024年の本屋大賞の『成瀬は天下を取りにいく』の続編、
『成瀬は信じた道をいく』も両方売れて、新潮社はホクホクだと思います。
個人的には、凪良ゆうさんの作品の方が心の奥深くに静かに響きました。
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