人生の脚本は、自分で書き換えられる!
生まれ変わるなら、生きてるうちに。
いい言葉ですね^^
目次:
いつも癒やしと元気を貰える森沢明夫さんの作品
Amazon★4.7 ★=5 73% 2023年5月17日 発売
Amazon★5が73%なんて、なかなかないです。
これはぜひとも読まなければ!
いつも、温かいものが込み上げて、ほっこり満たされる森沢作品。
今まで読んだ4作品、どれも感動作でした。
『ロールキャベツ』は5人の大学生が自分の生きる道をみつけていく姿を描いています。
それぞれ、育った家庭に愛情がなかったり、義家族だったり…とプチお悩みも抱えています。
5人のキャラクターが際立っていて、想像するのも容易で、
何よりも、生き生きとした会話を読むのが楽しいです。
人生の脚本は、
自分で書き換えられる!
夢も趣味もない大学2年生の夏川誠をかえたのは、
ただ椅子に座るだけの遊び「チェアリング」の
仲間たちだった。『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』の著者が贈る
青春起業小説!チェアリングとは?
椅子を持ち歩いて、好きな場所でくつろぐこと。さぁ、椅子を持って出かけよう!
◆夏川誠(マック)
趣味なし夢なし、やりたいことも特になし。
就活しない大学二年生には思わぬ才能が!◆王丸玲奈(パン子)
ミュージシャンになってステージで
飛び跳ねたい! だけどできない事情が……。◆上村風香(風香)
夢は農家レストランの経営。
場所は絶対あの場所と決めている。◆長沢智也(ミリオン)
大学生にして投資家。
ミリオネアを目指すようになった理由とは。◆奈良京太郎(マスター)
喫茶店のオーナーを目指して修業中。
実家の病院はどうしても継ぎたくない――。引用元:徳間書店HP
⚠️ニックネームは管理人が記載
8つの章、どれも素敵なタイトルですね^^
プロローグ
第一章 青の世界
第二章 若草色のテーブルクロス
第三章 葡萄色の朝
第四章 鉛色の波
第五章 パイナップル色の夕空
第六章 ピンク色のTシャツ
第七章 金色の文字
第八章 ブルートパーズ色の海
エピローグ
あとがき
マックは兄との約束、就活に心がチクチク痛みを感じています
就活が始まる、と思うと心が晴れないマック。
実家は『かもめ亭』という食堂を経営していたが父が亡くなり、兄も亡くなっています。
兄は病気で亡くなる前にお母さんとお店を頼む、と細くなった手でマックの手を握って来ました。
わかったよ、と握り返さずに、そっと手を引いたことがトラウマになっています。
就職する、という意欲もなく、実家を引き継ぐという意思もなく自分を持て余すマック。
チェアリングに誘われて、仲間との交流は読むのが楽しい♪
誠(マック)が自分の生き方を見つけられてよかった!
不本意な人生なら、自分でストーリーを書き換える!
脚の悪い女の子「パン子」。本名、王丸玲奈。
明るくて、サバサバしていてチェアリングサークルの潤滑油的存在です。
ピンク色の髪でパンクロックのヴォーカル…と思いきや、実は違いました。
自分の理想通り生きたら、どんな人になっているか、「そういう人になれた体(てい)」で生きればいい、と友人の風香のアドバイスで
元パンクバンドをやっていた女の子、として生きていました。
人生の主役は自分だから、「こんな主役でいたい」をパン子のように自ら描けたらいいですね。
パン子は、密かにマックのことを想っていて…
淡いラブストーリーとしても秀逸。
「自分の好きなこと」があれば強く生きていける
人生のどん底を経験したことで株に傾倒するミリオン、
トランスジェンダーをカミングアウトしたら父から勘当されたマスターも自分のお店を出せるように夢に向かっています。
農家生まれの風香は、新鮮な野菜で作った料理を出すお店を作りたい、ゆくゆくはこども食堂も…と夢が広がっていますし
東京のレーベルからデビューを誘われたパン子ら夢や信念をもっているみんなを羨むマック。
ようやく、名前の由来(誠とMac)でもあるPCでホームページを作るのが得意だとみんなから教えられて…
好きなこと、自信のあることが、生きる支えになってくれます。
生まれ変わるなら生きているうちに
玲奈の祖母が言った言葉。
長渕剛さんの『人生はラ・ラ・ラ』という歌の歌詞だそうです。
「人生は一度っきりだから 生まれ変わるなら生きているうちに」
人生のリセットボタンを押すのは「死ぬこと」ではなくて、
生きているうちに生まれ変わること。
過去を引きずってしまうから難しいと思う反面
意識の持ち方を変えればクルッと世界が反転するのかもしれない。
新しい視点でその後の人生を生きることができるなら、頑張り甲斐がありますね。
全ては自分の意思ひとつ。
意志あるところに道は通ずる。
失敗を恐れない
「間違いを犯す自由が含まれていないのであれば、自由は持つに値しない」
「マハトマ・ガンジーが言った名言だそうです。
ビジネスで成功した人ほど、たくさんの失敗を経験してるんだ。で、その失敗から学びを得て、修正を加えて、ふたたび挑戦|そのサイクルをひたすら繰り返した者が、いつか成功者と呼ばれるようになる。っていうか、そもそもビビって何もしなかったら失敗すらできないだろ?失敗ができなきゃ、成長もできないってわけだ
出典:第八章 ブルートパーズの海 P385
ミリオネアを目指す、ミリオンの言葉です。
チャレンジすること、その経験が自分の経験値をUPして大きくしてくれるんですね。
「失敗は成功のもと」と言ったのは、トーマス・エジソン。
最初から成功することもありますが、失敗を積み重ねて成功に到達する、ということが一般的な気がします。
何事も心折れずにチャレンジし続ける、そんな粘り強さが大切ですね。
タイトルのロールキャベツ、とは
事故で亡くなってしまったパン子の母親が作ってくれた思い出のロールキャベツ。
一方ならぬ思いが詰まっているメニューです。
マックの実家の『かもめ亭』でマックのお母さんが作るロールキャベツも絶品でした。
チェアリング仲間がスタートアップで新会社を設立。
社長はなんと、マックです。
メンバーの心をつなぐのが「ロールキャベツ」。
たくさんの素敵な言葉がつまった『ロールキャベツ』。
やさしくて温かい物語。
新刊の『さやかの寿司』も読んでみたいです。
先日、森沢明夫さんの『おいしくて泣くとき』がなにわ男子・長尾謙杜さん主演で映画化されることが報じられました。
いい作品に仕上がっていますように!
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