⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

やっぱり騙された~!!|織守きょうや著「花束は毒」

きっとあなたも騙される。

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新聞広告に、

罠、また罠。100%騙される、戦慄ミステリー!

のフレーズが踊っていました。

 

100%騙される?? 

 

私も騙されるのかしら?

 

ハイ、きっちり騙されました ^^;

 

ネタバレすると面白くなくなるので詳しくは書けないのが残念。

 

 

ミステリーでも、人が死なないのがいい。

息詰まる展開で緊迫感があります。

 

謎が謎を呼び…一体誰が??と先を知りたくて、ページがどんどん進みます。

 

一人称ながら、二人の目を通して語られる物語

チャプターは序~13まで、14章。

ページの数字、黒か白抜きかで、語り手が違います。

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黒い文字は、大学生の木瀬が語る章。

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白抜き文字は、木瀬の知り合いで探偵の北見理花が語る章。

 

序章は、木瀬と北見理花との中学時代の出会いが描かれています。

木瀬と北見は一学年しか違わないけれど、もう少し年齢差があるような印象を受けます。

北見がしっかりと自分を持っていて、世慣れていて、度胸がある。

とてもかっこいい、名探偵コナンの様な女の子。

 

「結婚をやめろ」との手紙に怯える元医学生の真壁。
彼には、脅迫者を追及できない理由があった。
そんな真壁を助けたい木瀬は、探偵に調査を依頼する。
探偵・北見理花と木瀬の出会いは中学時代。
彼女は探偵見習いを自称して生徒たちの依頼を請け負う少女だった。

ーーあの時、彼女がもたらした「解決」は今も僕の心に棘を残している。
大人になった今度こそ、僕は違う結果を出せるだろうか……。

背筋が寒くなる真相に、ラストに残る深い問いかけに、読者からの悲鳴と称賛続出の傑作ミステリー。

文藝春秋「花束は毒」より引用

 

「結婚をやめろ」とだけ書かれた手紙に怯える真壁。

 

彼は、木瀬の高校時代の家庭教師で、当時、医大生。

明るく、みんなの人気者でした。

なのに今は、インテリアショップで店長をしています。

 

一体何があったのか。

多くを語らない真壁の過去が、ベールを一枚ずつ剥がすように現れてきて。

 

北見理花が過去の事件を調べる件は、そんなにうまくいくはずがない、というか、都合よすぎて少し無理がある気がしましたが、ストーリー運びがお上手なので、先へ先へと導かれて…

 

えっ? そんな事実があったの??

 

え? え?と 後半はスピードアップ!

 

そしてまさかの展開、どんでん返し!!!

 

最後の一行がキョーレツ! ぞわっと怖い。

 

私なら…どうすべきか?

 

読んだ人全てに選択を迫る著者。

 

う~ん、悩ましい!

 

いろんな意味で、面白かった、すごいエンタメ性のある作品だな、と思いました。

 

織守きょうや(おりがみ・きょうや)さんの仕掛けに唸りました^^

やられたな、こりゃ。w

 

おすすめです!!