⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

親王殿下のパティシエール 続編もますます面白く!マリーを応援したくなる!

親王殿下のパティシエール(2)、図書館待ちきれず 購入!

前に「親王殿下のパティシエール」が面白い、と友人に紹介していただいて読んでみましたら!!

ものすご~~く面白かった!

で、今回 続編は、図書館の本が回ってくるのを待ちきれず、通販で購入しました。

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親王殿下のパティシエール(2)も面白かった~♪

 

 

本の裏表紙には…

清の皇帝・乾隆帝の第十七皇子・愛新覚羅永璘お抱えの糕點厨師見習いとして北京で働く仏華ハーフのマリー。
だが、永璘の意向で増えることになった新しい厨師たちは女性が厨房にいることに懐疑的。マリーは彼らを認めさせることができるのか⁉
  春節用お菓子作りに料理競技会、はたまたバレンタインまで! 行事目白押し、そして強烈キャラ登場の、中華美食浪漫第二弾。

 裏表紙より

 

フランス生まれの仏華混血の少女マリーはパティシエール見習い。

フランスに外遊に来ていた清国・乾隆帝十七皇太子の永璘と出会い、滞在中の永璘にお菓子を献上するようになりました。そんなさなか、フランス革命で両親と婚約者を失ったマリーは寄る辺なき身に。

永璘は、そんなマリーを中国に連れて帰ったのでした。

 

文化や風習の違いで苦労だらけのマリーでしたが 厨房の高厨師や仲間達、下働きの少女たちとの日々が活写されています。

親王殿下のパティシエール(2)では、ひとくせある登場人物が出てくるよ、と聞いていたのですが、コイツか~!!

 

ネタバレあります、ご注意ください。

 

(2)の読みどころ 其の一 王厨師

増員のため新しく厨房に入ってきた 王厨師。

マリーのことが気に食わないのは、女性だからか、混血だからか、全く存在していないかのように完全無視され、仕事も下働きのような作業しか回してもらえません。

 

3編収められているお話の中のアーモンド事件では、王厨師が マリーの持っているアーモンドエッセンスの匂いを苦杏仁の匂いだと騒ぎ、毒殺する気だ、とマリーを攻め、追い回しました。

苦杏仁はアーモンドエッセンスと似た香りで間違ったのですが シアン化合物のような毒があるので、マリーが永璘のもとに駆け込まなかったら袋叩きにあって殺されてたかもしれません。

すんでのところでセーフだったのですが 厨師たちの不満が爆発したようで恐ろしかったです。

毒だ!と言われたアーモンドエッセンスを永璘自らが皆の前で舐めて見せ、毒ではない、と証明したのです。

 

永璘、いつもいいところで登場してかっこよすぎw

 

お菓子コンクールが開催され、なんと!王厨師の作った優雅な白鳥のお菓子よりも マリーが作った素朴な豆で作ったお菓子が上位入賞!!

ここは読んでいて、胸のすく思いでした!

マリーにとっては このお菓子、秘策だったんですね^^ 

 

 (2)の読みどころ 其の二 和孝公主

今回、サブタイトルにもなっている「最強の皇女」は、永璘のすぐ下の妹、和孝公主の事。

皇帝の一番のお気に入りで、十七皇子の永璘よりも位が上、活発で武術にも、学術にも長けていて、まさに「最強の」お姫様。彼女は マリーの敵なのか味方なのか、心配していましたら…

マリーの一つ年下で、お兄様がフランスから連れ帰ってくるだけのことはある、と大のお気に入りになり、マリーのことを姐姐、と親しみを込めて呼んでくれる中になりました。

 

すべてが満たされている和孝公主にも悩みがあり、それは夫である天爵と仲はいいけど本音で話せていない、ということでした。

聖ヴァレンタインの日に、夫にお菓子を贈りたい、とマリーの使っている小屋にやってきて二人でガトーショコラを作る件は、微笑ましく ほっこりしながら読みました。

 

他の登場人物など

第1巻から登場している 教会のアミヨー神父。フランス人で、異国の地で心細いマリーの心の支えです。

中国では珍しいバターや牛乳を分けてくれることも。

永璘とも親交があるらしいので 今後どういう展開を見せるのか…

 

永璘は、絵に才能があるのに、絵を描くことを父である皇帝に固く禁じられているそうです、その理由は何なのか、そのうちに語られるのでしょうか。

 

今回は、マリーと嫡福晋ら、お妃様方との交流もあり楽しかったです。

 

清時代の服装や髪飾りなどを想像するのも楽しく お料理の他にも想像の翼を広げて脳内再生が楽しかったです。

 

ハルキ文庫の「みをつくし料理帖」の後継 これからも楽しみ!

以前、髙田郁さんの「みをつくし料理帖」のシリーズを全巻読みました。

シリーズものは、読み重ねていくごとに、登場人物に思い入れが深まり 登場人物の人間関係も広がっていって 楽しいですね。

 

「みをつくし料理帖」も大坂から江戸にやってきた澪が 上方とは違う味覚や調理法を好む江戸の人達を唸らせるお料理を工夫して作るのを読むのが楽しかったんです。

 

食材や調理の工夫もなるほど、と思いますし、作る手順を想像するのが本当に楽しかったです。

巻末にレシピがついてたのも良かった…って、一度も再現したことなかったけど!!爆

 

「親王殿下のパティシエール」も、時代も国も違う異世界にタイムトリップして お菓子の材料調達に苦労し、工夫しながら作るのを読むのが楽しいです。

「みをつくし料理帖」に通じるものがあります。

 

「みをつくし料理帖」料理人が主人公、ということで、すごく女性に受けました。

「親王殿下のパティシエール」も菓子職人見習いが主人公ということで、シリーズ化で人気が出そうです。

 

今年の4月に(2)が出たばかりですが、なんと、(3)が11月13日に出るそうです。

「親王殿下のパティシエール(3)紫禁城のフランス人」 

おぉ?? マリーは、和孝公主に随行して いよいよ紫禁城へ上るのですか??

 

 

篠原悠希先生にコメント頂きました!

前回、「親王殿下のパティシエール」の感想ブログUPのお知らせをTweetしたら 珍しくコメント頂きまして、軽くお返事して 後でよくみたら、著者の篠原悠希先生 御自らコメントくださってたことに気づき・・・

 

大変失礼いたしました。軽口をお許し頂きたいです。f:id:kokoro-aozora:20200911173707g:plain

 

 

 

これからも続編たのしみにしております!