⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

宮津大蔵著『うちら、まだ終わってないし』|宝塚OGがモデル、退団後の奮戦記

宮津大蔵さんの著書『うちら、まだ終わってないし』を読みました

以前読んだ宮津大蔵さんの著書、『ヅカメン お父ちゃんたちの宝塚』(2014年初版)が ヅカネタ満載でとてもおもしろく、宝塚ファンとしても、参考になる楽しい本でした。

 

宮津大蔵さんの奥様は、元宝塚歌劇団 月組男役の真山葉瑠さん。

72期で、同期に香寿たつきさん、紫吹淳さんがいらっしゃいます。

奥様との会話からインスパイアされたのか?

宮津大蔵さん、宝塚100周年の年に、宝塚をテーマにした『ヅカメン』を書かれました。

宝塚を支える男性陣のお話、なるほど〜と目からウロコの話もありました。

 

この度読んだのは、2021年に刊行された『うちら、まだ終わってないし』。

こちらは歌劇団を卒業してシングルマザーになっている元男役の愛称・ポロが主役です。

何かを期待していたわけでは無いけれど…

先日読んだ、内館牧子著『終わった人』がすごく面白く、興味深いネタ満載でした。

 

今回読んだ、うちら、「まだ終わってない」、と頑張る歌劇団のOGさんのお話は…思うほど私には刺さらなかったです。

 

内館牧子さんの著書が面白く、台詞に笑わされただけに、『うちら、まだ終わってないし』のベタベタの会話、笑いを取ろうとする会話に引き気味で、なかなか読み進めませんでした。

 

とくに第2幕の台本部分が寒くて…読むのが辛い。(ななめ読み、ごめんなさい)

 

この本の会話や台本の部分を面白い、楽しいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は逆に会話の部分が苦手で、読みづらかったです。

 

ヅカOGが、もう一度スキルを活かして輝きたい!と奮闘する物語なら

会話主体でなく、もっとひとりひとりの登場人物の来し方や人となりを丁寧に描きこむとか、人間関係の機微を配するなどして「読み応え」のある「小説」の態をしっかりとってほしかったです。

軽すぎて…

 

テーマはいいのに、笑いを取りに行ってる感が、逆に笑えなかった。

 

ヅカファンが喜びそうなネタが散りばめられてはいるけれど…

これ、本当に全編宮津大蔵さんが書かれたんでしょうか?

『ヅカメン』と全然クオリティが違うんですけど。

 

あとがきに、第一稿が上がっていたのに、コロナで書き直しを余儀なくされた、とありました。

 

それ故に、内容が軽くなったのかしら?とフカヨミしてしまいました。

 

 

ヅカファン必読の書、宮津大蔵著『ヅカメン』

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宝塚の小ネタ満載「ヅカメン!」読了♪ - happyの読書ノート

 

 

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