朝井まかて著 グッドバイ
朝日新聞に連載されていた小説です。
新聞連載時には読んでいなくて 3月に図書館に予約していましたが…次々に予約した本が届いて…時間がない~ということで 最初の10ページほど読んで諦めました。
ストーリーは…
長崎の油商・大浦屋の女あるじ、お希以―のちの大浦慶・26歳。黒船来航騒ぎで世情が揺れる中、無鉄砲にも異国との茶葉交易に乗り出した。商いの信義を重んじるお希以は英吉利商人のヲルトやガラバアと互角に渡り合い、“外商から最も信頼される日本商人”と謳われるようになる。やがて幕末の動乱期、長崎の町には志を持つ者が続々と集まり、熱い坩堝のごとく沸き返る。坂本龍馬や近藤長次郎、大隈八太郎や岩崎弥太郎らとも心を通わせ、ついに日本は維新回天を迎えた。やがて明治という時代に漕ぎ出したお慶だが、思わぬ逆波が襲いかかる―。いくつもの出会いと別れを経た果てに、大浦慶が手に入れたもの、失ったもの、目指したものとは―。円熟の名手が描く、傑作歴史小説。
BOOKデータベースより
お希以は、一本筋の通った女性。
結婚したものの、結婚相手がつまらない男だと、サッサ自分の方から離縁を申し出て回りをあたふたさせますが、嫌な相手なら早く別れたほうがいい、と豪快。
今でこそ 強い女性だな、ですが 江戸末期~明治は、男性上位の社会でここまで出来る女性はなかなかいなかったでしょう。
「女だてらに」という言葉がぴったりなお希以… このあたりで時間切れ。
油商だったが、これからの時代 油よりお茶だ…と 海外との取引を始める先見の明、切り替えの速さ。
なんと痛快なんでしょう。いつか最後までじっくり読みたいです。
360ページ、分厚い!! 読みきれず、残念。
昨年、長崎の出島やグラバー園に行きました。
出島の資料館には、当時取引していたものが展示されていました。
お希以が、出島へ蒸気船を見に行く件を読んで思い出しました。
BOOKデータベースにある、ヲルトの住宅が こちら
↓
グラバーらとも取引をしていたんですね…
物語に登場する人たちが、実在の人物で、その家がこうして、今でも残っているのが不思議な感じがします。
以前、放送されていたNHKの朝ドラ「あさが来た」は、実業家・広岡浅子の人生を描いていました。こちらも、女だてらに…ピストルを忍ばせて炭鉱を買収したかと思えば 銀行を設立も。「女傑」と呼ぶにふさわしい 勇ましい女性の生き様に圧倒されました。いつの時代にも、強い女性はいるんですね。
原作本を読みました。
今村翔吾著 じんかん
今村翔吾さんの「童の神」「火喰鳥」などを読みました。
この度「じんかん」が、直木賞候補になった、ということで図書館に予約したのが6月、ようやく回ってきましたが…
1ページも読まずに返しました。
同時に「路(ルウ)」と「グッドバイ」も家にあり…この分厚さ!
ずっしりと重い本、514ページ!! 怯みました ^^; 無理~w
ストーリーは‥
民を想い、民を信じ、正義を貫こうとした青年武将は、なぜ稀代の悪人となったか?時は天正五年(一五七七年)。ある晩、天下統一に邁進する織田信長のもとへ急報が。信長に忠誠を尽くしていたはずの松永久秀が、二度目の謀叛を企てたという。前代未聞の事態を前に、主君の勘気に怯える伝聞役の小姓・狩野又九郎。だが、意外にも信長は、笑みを浮かべた。やがて信長は、かつて久秀と語り明かした時に直接聞いたという壮絶な半生を語り出す。大河ドラマのような重厚さと、胸アツな絆に合戦シーン。ここがエンターテインメントの最前線!
BOOKデータベースより
評判は、★1つから★5つまで広く分布しています。
★1つの理由は、冗長で、後半、だれている、というもの。
500ページ超ですから ペース配分難しかったのかも?