happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

プリンセストヨトミ 読了♪

奇想天外ストーリーと言えば この人 万城目(まきめ)学氏

ドラマ「鹿男あをによし」で なんじゃこりゃ、なストーリーで度肝抜かれました
あの 鹿男の作者が 万城目学さんなんですね~♪

友人オススメの万城目学著「プリンセストヨトミ」、

toyotomi.jpg

図書館に予約入れてたのが届いたので読んでみました。


本を見た瞬間 分厚!!っと 一瞬ひるんだものの、
読み始めたら 独特の世界にぐいぐい引き込まれていきました♪

↓ネタバレあります。

登場人物は 会計検査員の松平、ゲーンズブール、鳥居の3人  
そして 大阪・空堀中学の真田大輔、橋場(=羽柴?)茶子

大阪にある 社団法人OJOのが 会計検査院の検査を受けることになり
この双方が 出会い、物語が大きくうねりながら展開していく

大阪城の地下に 大阪国の国会議事堂が存在し
大阪に生まれた男は皆 大阪国の存在を知りながら
それを秘匿しつつ人生を送っている・・・ってことになってますが
そんな訳あるかいっ!
しかも 守るべき存在である 王女=豊臣家の末裔=茶子は
自身、末裔であることすら知らず日々を送っている・・・
ん~ ちょっともやもや。

会計検査院の3人は 
切れ者で渋~いリーダーで「鬼」と異名をとる松平
頭脳明晰 モデル並みの長身とルックスの
フランス人と日本人の血が混じるゲーンズブール(女性)
背が低くて ちょっと天然ボケ でも性格は優しい鳥居 
・・・と漫才みたいなトリオが織り成す あれこれが面白いです! 

空堀中の3人は いまひとつ 私の中ではしっくりこなかったわ
ぽっちゃりタイプの大輔(真田家の末裔)は性同一性障害らしい
性同一性障害と言うことは 普通 は女性のはずなんだけれど
大輔は どちらかというと セーラー服フェチというか女装趣味なだけで 
セーラー服を着たがる あくまでも「少年」にしか思えないです
何故 ここに 性同一性障害を持ってくる必要があったのか、作者の意図がよくわからないわ。

茶子はお転婆で正義感の強い女の子 守られるべき存在なのに
大輔の面倒を見たりして 守ってあげる側
タイトルロールの割りに 作品の中では 彼女の出番少なし!

ただ、ひそかに400年もの間
綿綿と 大阪の男たちが 頑なに秘密裡に守ってきた 大阪国というものの
存在を描く ストーリーの スケールの大きさに驚かされます

ハイライトは 大阪府庁前で 200万人もの男たちの前で
大阪国総理大臣 真田幸一(大輔の父)vs 会計検査院のリーダー 松平の対決


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この作品 映画化され 2011年公開なんですってね

なんと 鬼の松平に堤真一  ん~ ちょっと違うな~
ハーバード卒モデル並みにかっこいい女 旭 ゲーンズブールは
映画では 男性で 岡田将生
ちょっとドジで小太り でも憎めない男・鳥居は
映画では 女性で 綾瀬はるかちゃんが演じます

どんな感じに仕上がるのか・・・観てみたいような 観たくないような・・ え?

* 万城目さんの最新刊 「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」が新聞に紹介されてたので
  図書館に予約中で200人待ちです(所蔵冊数:66冊)