⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

【知念実希人】『崩れる脳を抱きしめて』後半の謎解きは一気読みさせられます!

2018年本屋大賞第8位、知念実希人著『崩れる脳を抱きしめて』を読みました。 本屋大賞の候補に挙がった時に「崩れる脳」がちょっと怖くて敬遠してました ^^; 2018年本屋大賞 大賞 かがみの孤城 辻村深月(感想文なし) 2位 盤上の向日葵 柚月裕子 3位 屍…

第172回芥川賞・直木賞 受賞作品が発表されました(2025年1月15日)

昨年(2024年)12月12日に、芥川賞と直木賞の候補作 各5作品が選出されニュースになっていました。 芥川賞は、芸術性を踏まえた短編に与えられる賞であり、 対象となる作家は無名か新人作家、と定義づけられているため、候補に挙がる前に作品と出会う機会は…

【読書総括】2024年に読んだ本 全37冊 心に残ったベスト3は…

2024年、読んだ本の総括です。 2024年は、2023年と同数の37冊でした。 月3冊ペース。 読書ブログや、インスタの読書アカウントの方は、もっと早いペースで読んでいらっしゃると思います。 観劇、旅行、食べ歩きも趣味で、いちいちブログに感想をUPしているの…

2025年 あけましておめでとうございます

写真:神田明神(東京都千代田区)2025年1月1日 管理人撮影 2025年、あけましておめでとうございます! 2024年に読んだ本は37冊でした。 月3冊ペース。 決して多読ではないですし、感想も拙いものばかりですが、 自分の記録用として感想を書き止めています。…

アントワネット激動の人生の最期を歴史家が描く「マリー・アントワネットの最期の日々」

マリー・アントワネット、と言う名前は、だれしも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 フランス、ルイ16世の王妃、フランス革命で断頭台に露と消えた女性。 その数奇な運命故に、古くから小説、映画、ミュージカル、漫画、歌劇の主人公や登場人物…

【森沢明夫】『ロールキャベツ』感想|人生の脚本は自分の手で書き換えられる!

人生の脚本は、自分で書き換えられる! 生まれ変わるなら、生きてるうちに。 いい言葉ですね^^ 目次: いつも癒やしと元気を貰える森沢明夫さんの作品 マックは兄との約束、就活に心がチクチク痛みを感じています 不本意な人生なら、自分でストーリーを書…

【芥川賞】松永K三蔵著『バリ山行』一気読み!ラストの2行が胸に迫る!

普段、芥川賞受賞作・ノミネート作は読む機会が少ないです。 新進作家による純文学の中・短編作品であることと、 文芸誌や同人誌に掲載された作品から候補作が選出されるため、馴染がないこともあり、 たいていが、受賞されてから気がつく、という状態です。…

【町田そのこ】『コンビニ兄弟 3』|今回も、いい味出してる兄弟とコンビニ仲間にほのぼの

お久しぶりの、町田そのこ著『コンビニ兄弟』シリーズ。 今回読んだ『コンビニ兄弟3』は、2のラストで モデルのように美しい女性がテンダネスにやってきます。 ちょうど上の階から降りてきた末っ子の樹恵琉とばったり。 実はこの女性、わけありの様子。 樹恵…

【本屋大賞】宮島未奈著『成瀬は天下を取りにいく』|私には楽しめなかった…orz

本屋大賞受賞作、ノミネート作を中心に読んでいます。 2024年本屋大賞のグランプリに輝いた『成瀬は天下を取りに行く』を読みました。 現在、図書館で1921人待ちの人気図書。 帯には かつてなく、最高の主人公、現る。 各界から絶賛の声、続々。 目次: えっ…

【直木賞候補作】村木嵐著『まいまいつぶろ』|これが史実とは…徳川家重の半身、大岡忠光

享保の改革を主導した八代将軍・徳川吉宗。 その改革を支えた江戸町奉行、大岡越前守忠相。 この二人は切っても切れない仲で、多くのドラマや小説、映画の題材にもなっていますね。 その八代将軍・吉宗の長男・家重(幼名・長福丸)と 大岡越前守忠相のはと…

【寺地はるな】『わたしの良い子』

寺地はるなさんの本、6冊目は『わたしの良い子』です。 「家族」を温かい視点で描く寺地はるなさん。 今回読んだ作品は、奔放な人生を歩む妹・鈴菜が産んだ子どもを育てる姉・椿の物語。 他人からは母子に見えるけれど「伯母と甥」という血の繋がらない関係…

【伊与原新】本屋大賞6位、直木賞候補作『八月の銀の雪』|科学の知識と温かい人とのつながりを描く

『青ノ果テ』『月まで三キロ』に次いで『八月の銀の雪』を読みました。 怒涛の3冊連続、伊与原新さんの著書。 現在、NHKで放送中の伊与原新さん原作の『宙わたる教室』も大好評のようです。 朝ドラ「おむすび」は不評だけど…「3000万」「宙わたる教室」は《…

【伊与原新】『月まで三キロ』 読了|宇宙、気象、地学ネタがいっぱい^^

本屋大賞の10冊と直木賞受賞作、候補作を中心に読んでいます。 11位以下にも素敵な作品もありますし、名のある選考委員が選んだ直木賞受賞作もありるので 10位という枠にとらわれずに読んでみようと思い立ち、ググっていると。 伊与原新著『月まで三キロ』、…

【伊与原新】『青ノ果テ』読了|地学と宮沢賢治とフィールドワーク、感動作です!

2024年10月8日からNHK総合「ドラマ10」(火曜日 午後10:00〜午後10:45)で放送が始まった『宙わたる教室』の原作本の著者、伊与原新さんの作品、 『青ノ果テ』を読みました。 目次: 地学、天文、気象がふんだんに織り込まれています 謎解きの面白さも堪能 …

【藤岡陽子】看護師の経験と視点が生きている『満天のゴール』

著者の藤岡陽子さんの経歴は、 大学卒業後、報知新聞社でスポーツ記者をされていましたが、3年半で退職。 その後…タンザニアの大学に留学、スワヒリ語を学び、卒業せずに帰国。 帰国後は、小説を書いて、2001年、2002年、オール讀物新人賞候補に。 結婚、出…