⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

【伊与原新】『月まで三キロ』 読了|宇宙、気象、地学ネタがいっぱい^^

本屋大賞の10冊と直木賞受賞作、候補作を中心に読んでいます。 11位以下にも素敵な作品もありますし、名のある選考委員が選んだ直木賞受賞作もありるので 10位という枠にとらわれずに読んでみようと思い立ち、ググっていると。 伊与原新著『月まで三キロ』、…

【伊与原新】『青ノ果テ』読了|地学と宮沢賢治とフィールドワーク、感動作です!

2024年10月8日からNHK総合「ドラマ10」(火曜日 午後10:00〜午後10:45)で放送が始まった『宙わたる教室』の原作本の著者、伊与原新さんの作品、 『青ノ果テ』を読みました。 目次: 地学、天文、気象がふんだんに織り込まれています 謎解きの面白さも堪能 …

【藤岡陽子】看護師の経験と視点が生きている『満天のゴール』

著者の藤岡陽子さんの経歴は、 大学卒業後、報知新聞社でスポーツ記者をされていましたが、3年半で退職。 その後…タンザニアの大学に留学、スワヒリ語を学び、卒業せずに帰国。 帰国後は、小説を書いて、2001年、2002年、オール讀物新人賞候補に。 結婚、出…

宇野碧著『レペゼン母』|思いがすれ違う母と息子のラップバトル、ラスト胸熱

本屋大賞2023 11位の作品、宇野碧著『レペゼン母』 Amazon★4.4 ★5=67 2022年8月10日発売 本屋大賞2023(2023年4月12日発表)10位の『#真相をお話します』が、個人的感想ですが、展開が想像つくような短編集で、これが10位???とかなり疑問でした。 2023年…

【直木賞候補】加藤シゲアキ著『なれのはて』|一枚の絵から始まる謎解き…感動のラスト

本屋大賞受賞作、候補作と直木賞受賞作・候補作を中心に読んでいます。 2023年12月14日、第170回直木賞候補作5作が発表されました。 なれのはて(加藤シゲアキ) ともぐい(河﨑秋子) 襷がけの二人(嶋津輝) 八月の御所グラウンド(万城目学) ラウリ・ク…

【町田そのこ】『ぎょらん』にまつわるファンタジーとひきこもり青年の成長物語

あなたなら誰のぎょらんを食べてみたいですか? Amazon★4.3. ★5=59% 2023年6月26日(文庫)初版2018年10月31日発売 死者が最期に遺す、赤い珠。それがもたらすのは、救いか、それとも苦しみか――。人が死ぬ瞬間に生み出す珠、「ぎょらん」。それを噛み潰すと…

【直木賞受賞】ラスト3ページに泣いた、『八月の御所グラウンド』

第170回、直木賞受賞、万城目学著『八月の御所グラウンド』を読みました。 全くの予習なし、でしたが、登場人物のキャラが立っていることと、馴染のある京都の風景が描かれているのでとても読みやすかったです。 暑さが厳しい京都の、八月の御所グラウンドで…

【青山美智子】月曜日の抹茶カフェ|癒やされる青山美智子ワールド!!

前から読みたかった、青山美智子さんの著書『月曜日の抹茶カフェ』。 いつもながら、優しく温かい世界が満ちていて大好きな作品。 1話の中に必ず、素敵な言葉が出てきます。 後から読み直せるように、書きとめておこう。 目次: 『月曜日の抹茶カフェ』は『…

【直木賞候補】嶋津輝著『襷掛けの二人』|ある女性の半生

直木賞受賞作、直木賞候補作を読んでおきたい、と思い図書館に予約していました。 何かの受賞作でも、Amazonの評価も低く、実際に読んでもなぜこれが受賞したのか?と不思議なこともあるのですが… 嶋津輝さんの作品は、直木賞を逃しましたが、戦前〜戦後の女…

第171回芥川賞、直木賞 受賞作品発表!!

すっかり忘れてましたけど ^^; 本日、第171回芥川賞と直木賞 受賞作品が発表されました。 第171回芥川龍之介賞候補作 朝比奈秋「サンショウウオの四十九日」 尾崎世界観「転の声」 坂崎かおる「海岸通り」 向坂くじら「いなくなくならなくならないで」 松…

【東野圭吾】『あなたが誰かを殺した』|久しぶりに東野圭吾さんのミステリーを堪能♪

やっぱり東野圭吾のミステリーは面白い!! 東野圭吾さんの著作は、ミステリーでありながら、感動を呼ぶストーリーが心の琴線に触れ、涙することも… 最近読んだ東野圭吾作品は、『クスノキの番人』。 主人公の成長物語(胸熱♪)と謎解き。 『ナミヤ雑貨店の…

結城真一郎著『#真相をお話しします』|ぞわっと気持ちの悪いミステリー短編が5編

図書館の予約数が多くてやっと届いた作品 すごく注目度が高いのね!!と期待が大きかった分、読んで風船がシューっとしぼんだ感じ。 えっ? これが本屋大賞の10位以内に入ったのなぜ??と若干のギモン。 藤岡陽子著『きのうのオレンジ』、本屋大賞の一次投…

【成田名璃子】『今日は心のおそうじ日和』ラスト周辺で一気に盛り上がります!

初めて読んだ『東京すみっこごはん』の温かい作風に惹かれて、成田名璃子さんの作品を読みたい、と、 以前図書館で『今日は心のおそうじ日和2』を借りて読んでしまいました。 今回、『今日は心のおそうじ日和』の1にあたる方を読みました。 目次: 6章からな…

【青山美智子】『リカバリーカバヒコ』本屋大賞2024 第7位、心温まる5編

じわ〜っと温かい気持ちになる青山美智子さんの作品。 久しぶりに出会いました、本屋大賞7位の『リカバリー・カバヒコ』 タイトルを初めて見た時、カバヒコ? 何?ってなったのですが… 日の出公園に置いてあるカバのアニマルライド、人呼んで「リカバリー カ…

【瀧羽麻子】『乗りかかった船』造船会社が舞台のお仕事小説|胸熱ドラマの連作短編集

瀧羽麻子さんの作品は、『もどかしいほど静かなオルゴール店』『うさぎパン』を読んで、今回が3作目です。 今回の本は明らかに前の2冊とは違うテイスト。 ただ、温かい気持ちになれるのは、前2作と同じです。 『乗りかかった船』は、造船会社が舞台で、船の…