happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

【角田光代】月と雷|根無し草親子に奪われた普通の暮らしとその後

角田光代著「月と雷」を読みました。 初音映莉子・高良健吾主演で映画化されているようですが、映画は観てません。 幼いころ、泰子の家でいっとき暮らしをともにした見知らぬ女と男の子。まっとうとは言い難いあの母子との日々を忘れたことはない泰子だが、…

【2022年本屋大賞5位】浅倉秋成著「六人の嘘つきな大学生」、面白くて一気読み!!

2022年の本屋大賞にノミネートとされた時から気になっていました。 浅倉秋成著「六人の嘘つきな大学生」 成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に持ち込まれた六通の封筒。個人名が書かれたその封筒を開けると「●●は人殺し」だ…

【小川糸】さようなら、私|小川糸作品にしては…ちょっと期待外れ…

小川糸さんの作品は、デビュー作の「食堂かたつむり」(2008年)と本屋大賞ノミネート作品の「つばき文具店」(2016年)、続編の「キラキラ共和国」(2017年)、「ライオンのおやつ」(2019年)の4冊を読みました。 特に、「つばき文具店」と「キラキラ共和…

今村夏子著「星の子」|カルト宗教にハマる家庭の子供は救われるのか不幸になるのか?

芥川賞作家、今村夏子さんの「星の子」を読みました。 すごく読みやすいのと、どうなる、どうなる?と先へ先へと気持ちがはやって、読むのに1日かからなかったです。 林ちひろは中学3年生。病弱だった娘を救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込…

【一穂ミチ】パラソルでパラシュート|随所で声出して笑ったけど、意外と深い話

2022年本屋大賞ノミネート・第165回直木賞候補作の「スモールワールズ」を読んで、その後に書かれた作品も読んでみようと、 「パラソルでパラシュート」を読みました。 軽妙な会話、くすっと笑わされる比喩、漫才のようなツッコミとスルーがこれまた面白い。…

【林真理子】話題の実名不倫小説「奇跡」|本を売りたいだけの小説に思えました

これはフィクション? ノンフィクション? 読み終わった瞬間、すごく微妙な気分になりました。 「奇跡」というわりに感動も何もなくて、ボーゼン。 まずこれはフィクションなのかノンフィクションなのか、という疑問。 終章を読み終え、最後のページを捲ると…

【瀬尾まいこ】「僕の明日を照らして」読了|耐えて努力する隼太にエールを送り続けたけれど…

初めて読んだ瀬尾まいこさんの本は、本屋大賞を受賞した「そして、バトンは渡された」(2018年)でした。 ご自身の体験をもとに書かれた「夜明けのすべて」(2020年)も読み、じわ~と温かいものがこみ上げてくる作品だったので、図書館の書架にあった「僕の…

【町田そのこ】連作短編集・「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」|いろんな家族のかたちがあっていい

町田そのこさんの作品は、以前、2021年の本屋大賞受賞作『52ヘルツのクジラたち』(2020/4/25発売)を読み、深く感動しました。 本屋大賞受賞作の3年前に書かれた著者のデビュー作「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」を読んでみました。 2016年、新潮社が主…

【本屋大賞】7位 小田雅久仁著「残月記」はちょっとダークなファンタジー?

「小説推理」に掲載された3編が納められた単行本「残月記」。 「そして月がふりかえる」「月景石」「残月記」 どれも薄気味悪い、大人のファンタジー。 特に、3編目の表題作「残月記」はディストピア色も濃く、読むのが、というか、文字を読んで、場面を想像…

【塩田武士】「朱色の化身」読了|登場人物が多いのでメモして整理しながら読みました

塩田武士さんの著書は、「罪の声」と「騙し絵の牙」を読みました。 映画化もされた「罪の声」、グリコ森永事件を題材にした社会派で興味深く読みました。 今回読んだ「朱色の化身」も社会派かな、と思ったのですが…ちょっととっ散らかってました… プロローグ…

寺地はるな著「水を縫う」|ゆるくつながる家族…温かい気持ちになれました

【第9回河合隼雄物語賞受賞作品】Amazonのおすすめ図書に度々出てくるので、図書館で予約していました。 少し生きづらさを抱えた家族がゆるやかに繋がって、温かい気持ちにさせてくれる本です。 6章からなり、それぞれの家族の物語が描かれています 第一章 …

【三浦しをん】「ののはな通信」|2人の往復書簡でそれぞれの人生が浮かび上がる

本の表紙絵が野の花ですが、ののとはなの物語です 以前、友人が「今読んでる」…と話していた「ののはな通信」。 図書館に本を返しに行ったら、書架にあったので借りてみました。 予習なしで読み始めました。 「通信」というタイトルなので、お手紙であること…

【このミス大賞】新川帆立著「元彼の遺言状」読了

綾瀬はるか主演で現在放送中のドラマ「元彼の遺言状」の原作本です。 以前は、謎解き、犯人探しが面白く、ミステリー作品をよく読んでいましたが、最近は心がほっこり温かくなる小説を読むことが多くなりました。 Amazonなどで、よく見かける「元彼の遺言状…

【恒川光太郎】「草祭」読了しました|ノスタルジック妖怪ファンタジー

大人のファンタジー 恒川ワールド全開で楽しみました! 恒川光太郎さんの作品は、2作目なんですが、以前読んだ「夜市」が面白くて! 久しぶりに恒川ワールドを堪能しました^^ ファンタジーホラーと言うジャンルですが、あまりオドロオドロしくなく、大人の…

【吉田修一】肩透かし!「爆弾」不発で心に響かなかった「静かな爆弾」読了

新聞広告に出てた呉勝浩さんの「爆弾」。 爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー、というフレーズに掴まれて、図書館で検索したところ、4月20日に発売したばかりで、検索結果には上がってこず。 検索結果の一番上に出てたのが、吉田修一著「静か…