happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

遠田潤子著『イオカステの揺籃』読了|久々のイヤミスにぐったり…

「イオカステ」に惹かれて読んでみました 新聞広告で見かけた『イオカステの揺籃』。 以前、『オイディプス王』という舞台を観る際に、原作本である古代ギリシャ三大悲劇の、ソフォクレス作『オイディプス王』を読みました。 こんなことが起こりうるのか…と…

【凪良ゆう】『汝、星のごとく』泣かされた|久々に…宝物のような作品

メディアで話題の『汝、星のごとく』に出会えてよかった Amazon ★4.5 ★5=74% 【2023年本屋大賞】ノミネート【第168回直木賞候補作】【第44回吉川英治文学新人賞候補作】【2022王様のブランチBOOK大賞】【キノベス!2023 第1位】【第10回高校生直木賞候補作…

成田名璃子著『東京すみっこごはん』温かい人間関係に読まされ、最後感動!!

Amazonの関連商品として紹介されていた本です。 著者の成田名璃子さんは、全く知らない作家さんでしたが、Amazonでは、高評価。 図書館で借りて呼んでみました。 心温まるお話、ラスト感涙。 Amazon ★4.3 ★5=54% 東京の下町の商店街のはずれにある「すみっ…

【森沢明夫】映画『あなたへ』のノベライズ本|ひとりになった男の出会いと亡き妻の思い

映画『あなたへ』のノベライズ本です 『あなたへ』は、降旗康男監督、高倉健主演で2012年8月25日に公開された日本映画。 2012年2月に初版のこの作品は、森沢明夫さんの作品をAmazonで探していた時におすすめに出ていた作品です。 Amazon★4.4 ★5=60% 富山の…

【有川浩】レインツリーの国|障害ある無し関係なし、相手を思いやる気持ちが大切♪

人間関係は、相手を理解しようとする互いの努力の上に成り立っている 久しぶりに有川浩さんの作品を読みました。 この作品は、2006年に出版された『図書館内乱』の作中作として登場し、その後著者が改めて書き下ろしたという小説だそうです。 これは、『図書…

【原田マハ】丘の上の賢人 旅屋おかえり|ラストは感動だったが賢人の「設定」に鼻白む

『旅屋おかえり』のタイトルで期待したけれど… Amazon ★4.1 ★5=45% 2012年4月にWEB文芸『レンザブロー』に連載されていたものを単行本化された『旅屋おかえり』を以前読みました。 心に残る言葉が随所に散りばめられ、感動の熱い涙が止まらない…素敵な本で…

【寺地はるな】『川のほとりに立つ者は』|読了後、優しい気持ちになれる本

今、ちょっとハマっている寺地はるなさんの作品です。 本屋大賞ノミネート作品です。 Amazon ★3.8 ★5=35% カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していた…

【寺地はるな】『声の在りか』読了|自分の思いを声に出さなかった主人公の成長物語

最近、よく読んでる寺地はるなさんの作品です。 思い当たる節のある…というか、「あるある!!」と容易に想像がつく内容で面白く読みました。 続きを早く読みたくなる作品でした。 原田マハさんの『丘の上の賢人』を並行して読んでたのですが、途中からそち…

宮津大蔵著『うちら、まだ終わってないし』|宝塚OGがモデル、退団後の奮戦記

宮津大蔵さんの著書『うちら、まだ終わってないし』を読みました 以前読んだ宮津大蔵さんの著書、『ヅカメン お父ちゃんたちの宝塚』(2014年初版)が ヅカネタ満載でとてもおもしろく、宝塚ファンとしても、参考になる楽しい本でした。 宮津大蔵さんの奥様…

【読書総括】2022年読んだ本 全56冊 ワタシ的ベスト5発表〜♪

2022年に読んだ本、全56冊 1 生還者 下村敦史 2 心淋し川 西條奈加 3 花束は毒 織守きょうや 4 青嵐の坂 葉室麟 5 ミカエルの鼓動 柚月裕子 6 鎌倉うずまき案内所 青山美智子 7 さいはての彼女 原田マハ 8 骨を彩る 彩瀬まる 9 冷たい檻 伊岡瞬 10 赤と青と…

【伊吹有喜】『今はちょっと,ついてないだけ』|温かい視線で描かれたシェアハウスの仲間との敗者復活戦

2022年4月に公開された映画、「今はちょっと、ついてないだけ」(玉山鉄二主演)の原作本を読みました。 伊吹有喜さんらしい、温かい人間関係が描かれていて優しい気持ちになれます。 バブルの頃、自然写真家としてもてはやされた立花浩樹は、ブームが過ぎる…

内館牧子著『終わった人』|定年後あるある!主人公の心の声に大笑い

なにかを検索していたときに、Amazonの関連書籍に出ていた内館牧子さんの『終わった人』を読みました。 Amazon ★4.1 ★5=50% 舘ひろし主演で映画にもなった作品です。 主人公・田代壮介は、東大法学部を卒業後、意気揚々メガバンクに入社し、出世争いをした…

標野凪著『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』|真似したくなる「丁寧な暮らし」

Amazonのサイトで、「よく一緒に購入されている商品」、「この商品に関連する商品」として紹介されていたので読んでみました。 真似したくなるスロウライフな喫茶ドードー お一人様専用カフェ、喫茶ドードーは、ティータイムじゃなくて、夜に開けてるお店で…

【一穂ミチ】『砂嵐に星屑』読了|くすりと笑える会話に共感

一穂ミチさん、3作目、読みました。 Amazon ★4.3 (★5=54%) 読むのが楽しい本でした。 一穂ミチさんの著作は、『スモールワールズ』と『パラソルでパラシュート』の2作を読みました。 『パラソルでパラシュート』は、シェアハウスに済むお笑い芸人たちと…

【林真理子】『李王家の縁談』|梨本宮伊都子妃の縁談に対する執念

『李王家の縁談』というタイトルですが… 最後の貴婦人・梨本宮伊都子の生き様を読まされた感がありました。 あとがきに、小田部雄二著『梨本宮伊都子妃の日記』がなければ書けなかった、と林真理子さんの弁。 「李王家との縁談を積極的に進めたのは梨本宮伊…