⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

【浅倉秋成】SNSの怖さを体感『俺ではない炎上』|今秋、阿部寛主演で映画公開

面白かった〜!! どうなるの?と主人公の逃避行にハラハラドキドキ! そして…終盤はどんでん返しの連続で息をするのも忘れそう。 著者に翻弄されっぱなしで、読み終わったときには、ぐったり(笑) 目次: 一つのリツイートから炎上への過程を読まされまし…

『運転者』Amazon高評価も納得、感動の涙!人生の原理を教えてもらった

Amazonのおすすめか何かで見て、図書館に予約していました。 何と言っても、Amazonで、★5を73%の人が付けているなんて、そうそうない高評価の作品です。 一体どんなお話なんだろう、と楽しみにしていました。 目次: そういうことなのか、人生の原理が詰ま…

第173回 芥川賞 4作、直木賞 6作 候補作発表|発表は7月16日

6月12日に、第173回芥川賞と直木賞の候補作が発表されました。 芥川賞4作 直木賞6作 でした。 目次: 芥川賞の候補作は、4作品 いつも読書の参考にしている直木賞候補作は6作 逢坂冬馬著「ブレイクショットの軌跡」 青柳碧人「乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO」 塩…

【2024年本屋大賞|4位】夏川草介著『スピノザの診察室』マチ先生の魅力的な人柄が読みどころ

2024年本屋大賞4位、夏川草介著『スピノザの診察室』を読みました。 スピノザと診察室がどうつながるのか、謎だったのですが…。 主人公のマチ先生こと雄町哲郎の本棚には哲学書も並んでいて、科学(医療)だけではなく、哲学書も読みこなすマチ先生。 スピノ…

【森沢明夫】誰かの心のオアシスになる!『さやかの寿司』読了

『さやかの寿司』は、 『キッチン風見鶏』『おいしくて泣くとき』に続く〈最高においしい小説〉シリーズ第三作目とか、そんなシリーズ、あったんだ^^。 海沿いの街の商店街にある、夕凪寿司。 そこには 「お客さんの心を夕凪みたいに穏やかにする心の安全…

【2024年本屋大賞|8位】凪良ゆう著『星を編む』|前作『汝、星のごとく』の前日譚と後日譚

2023年本屋大賞をはじめ 【第168回直木賞候補作】 【第44回吉川英治文学新人賞候補作】 【2022王様のブランチBOOK大賞】 【キノベス!2023 第1位】 【第10回高校生直木賞候補作】 【ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 第3位】 【今月の絶対はずさない! プラ…

【2024年本屋大賞|6位】川上未映子著『黄色い家』|行き場の無い少女たちの末路は結局…

2024年 本屋大賞6 位、川上未映子著『黄色い家』を読みました。 物語がどんどん展開していき、ぐいぐい引き込まれて、608ページ、一気読みでした。 目次: ひとりの女性の生き様を描くクライム・サスペンス あっという間の第一章から第十三章まで 毒親の元を…

【瀬尾まいこ】『卵の緒』|瀬尾まいこさんのデビュー作とNHKドラマ化作品の2編収録

今、図書館から続々本が到着していて、 読まなくちゃいけない、感想を書きとめておきたい… 時間がなくてあっぷあっぷしてます。 ちゃんと返却日まで読み切れるのか?? 目次: 愛に血縁は関係ない あり得ない設定だが、幸せになる予感…卵の緒 『7's blood』……

【伊与原新】『宙わたる教室』|実話ベースの感動物語、泣いた!

昨秋、NHKのドラマ10で「宙わたる教室」が放送されました。 2話から最終話まで録画していたのに、2話だけ観て、あとは時間がなくて、最終的に消してしまったけれど…最後まで観ればよかったな。 「宙わたる教室」は図書館に予約が入っていたので、すぐに借り…

【寺地はるな】『雫』30年、時間を遡って描く今へ至る道|4人の男女の群像劇

ゆるやかに繋がった男女4人の30年。 読む前は30年の物語か〜と腰が引け気味でしたが、面白くてあっという間に読んでしまいました。 会話が生き生きしていて、脳内ドラマがはかどりました^^ 目次: 5年刻みで時間が遡る30年 4人の個性を読むのが興味深い 『…

【本屋大賞2025】大賞決定!阿部暁子著『カフネ』2位以下と大差をつけての大賞

2025年4月9日、 2025年本屋大賞の作品が決定しました。 阿部暁子著『カフネ』 おめでとうございます! 目次: 本屋大賞ノミネート10作品と得点 2025年 本屋大賞 阿部暁子著『カフネ』 本屋大賞 2位 早見和真著『アルプス席の母』 本屋大賞 3位 野崎まど著『…

【本屋大賞2023|7位】夕木春央著『方舟』感想|一気読み、ラスト大どんでん返し!

2023年の本屋大賞の候補作(7位)の夕木春央著『方舟』、読了。 あ、「読了」って言う言い方、気持ち悪い、って言う人がいるらしいですね。 読み終えたことを簡潔にいいたい時は、読了、でいいと思うんですが。 さて〜 この作品は、2023年の本屋大賞の候補作…

【小川糸】『椿ノ恋文』|ツバキ文具店代書屋再開、今回は先代の遺した恋文をめぐる物語

小川糸さんのツバキ文具店、キラキラ共和国に続く、ツバキ文具店の鳩子の物語、第3弾、 『椿ノ恋文』を読みました。 ツバキ文具店 初版 2016年 キラキラ共和国 初版 2017年 そして 椿ノ恋文 初版2023年 6年の間に、鳩子の家族も増えていました ^^ 目次: …

【本屋大賞受賞】【恩田陸】『夜のピクニック』|巧みな心理描写が素晴らしくて一気読み!

面白かった〜!! 一気読みでした。 恩田陸さんの高校三部作(『六番目の小夜子』『球形の季節』『夜のピクニック』)の完結編だそうですが、どれも読んでいませんでした。 今更、青春小説もな〜 ^^; 『夜のピクニック』は第2回本屋大賞、第26回吉川英治…

【本屋大賞2023|4位】【直木賞候補】呉勝浩著『爆弾』|警察を翻弄する容疑者の真意を追って一気読み!

2022年上半期 第167回直木三十五賞 候補作 2023年 第20回本屋大賞 4位 「このミステリーがすごい! 2023年版」1位 「ミステリが読みたい 2023年版」1位 呉勝浩著『爆弾』を読みました。 目次: 息を吐かさぬ展開、先が気になって一気読み! 犯人探しではなく…

【本屋大賞2024|3位】『存在のすべてを』|前代未聞の誘拐を追う記者…ラストの2ページに涙

本屋大賞2024、『成瀬は天下を取りにいく』、『水車小屋のネネ』に次ぐ、3位に入選したのが、 塩田武士さんの『存在のすべてを』でした。 本屋大賞候補作、直木賞候補受賞作を中心に読みたい、と思っているので、 図書館に予約していました。 塩田武士さんの…

【一穂ミチ】【直木賞受賞】ツミデミック|犯罪✕パンデミック

一穂ミチさんの作品は5冊目。 第171回の直木賞候補5作は、Amazonでの評価が3.9が2作品、全体に評価はいまいちでした。 唯一の高評価 Amazon4.5で★5が70%を越えている『地雷グリコ』は…ちょっと好みのジャンルではなかったので…候補作、全く読んでいませんで…

【町田そのこ】『ドヴォルザークに染まるころ』|小さな町で生きる女たちの閉塞感を描く

コンビニ兄弟4に続き、町田そのこ作品。 タイトル『ドヴォルザークに染まるころ』…の ドヴォルザークとは? 小学校で夕方流れる、下校を促すメロディ、ドヴォルザークの『家路』。 それぞれの物語のラストで流れます… 表紙絵は、小学校の靴脱場とその奥に見…

2025年本屋大賞ノミネート10作決定|2年連続 成瀬受賞、ある?

本日(2025年2月3日)、 2025年本屋大賞ノミネートの10作が本屋大賞のホームページ上にて発表されました。 目次: 2025年本屋大賞ノミネート 10作品これだ! 読みたい本は下記5作! 成瀬で連続受賞の快挙なるか? 2025年本屋大賞ノミネート 10作品これだ! 2…

【町田そのこ】キーワードは「リスタート」、希望を見いだし歩き出す姿が胸アツ

2021年本屋大賞を受賞した『52ヘルツのクジラたち』の著者、町田そのこさん。 『52ヘルツのクジラたち』を読んで以来、町田そのこ作品には、いつも温かい気持ちにさせてもらってます。 目次: 3話収録、実質2話で温かくて、読後感爽快♪ 乾杯のリスタート ヒ…

【千早茜】『クローゼット』|生きづらさを抱えた3人の絆と成長とお仕事物語

二人は子供の頃、クローゼットの中で出会い、 大人になった二人は、大きなクローゼットの中で再会する。 生きづらさを抱えた纏子(まきこ)と芳(かおる)。 心にも額にも傷を持つふたり。 トラウマを抱え、社会にも馴染みにくい纏子(まきこ)の心が、 幼馴…

【知念実希人】『崩れる脳を抱きしめて』後半の謎解きは一気読みさせられます!

2018年本屋大賞第8位、知念実希人著『崩れる脳を抱きしめて』を読みました。 本屋大賞の候補に挙がった時に「崩れる脳」がちょっと怖くて敬遠してました ^^; 2018年本屋大賞 大賞 かがみの孤城 辻村深月(感想文なし) 2位 盤上の向日葵 柚月裕子 3位 屍…

第172回芥川賞・直木賞 受賞作品が発表されました(2025年1月15日)

昨年(2024年)12月12日に、芥川賞と直木賞の候補作 各5作品が選出されニュースになっていました。 芥川賞は、芸術性を踏まえた短編に与えられる賞であり、 対象となる作家は無名か新人作家、と定義づけられているため、候補に挙がる前に作品と出会う機会は…

【読書総括】2024年に読んだ本 全37冊 心に残ったベスト3は…

2024年、読んだ本の総括です。 2024年は、2023年と同数の37冊でした。 月3冊ペース。 読書ブログや、インスタの読書アカウントの方は、もっと早いペースで読んでいらっしゃると思います。 観劇、旅行、食べ歩きも趣味で、いちいちブログに感想をUPしているの…

2025年 あけましておめでとうございます

写真:神田明神(東京都千代田区)2025年1月1日 管理人撮影 2025年、あけましておめでとうございます! 2024年に読んだ本は37冊でした。 月3冊ペース。 決して多読ではないですし、感想も拙いものばかりですが、 自分の記録用として感想を書き止めています。…

アントワネット激動の人生の最期を歴史家が描く「マリー・アントワネットの最期の日々」

マリー・アントワネット、と言う名前は、だれしも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 フランス、ルイ16世の王妃、フランス革命で断頭台に露と消えた女性。 その数奇な運命故に、古くから小説、映画、ミュージカル、漫画、歌劇の主人公や登場人物…

【森沢明夫】『ロールキャベツ』感想|人生の脚本は自分の手で書き換えられる!

人生の脚本は、自分で書き換えられる! 生まれ変わるなら、生きてるうちに。 いい言葉ですね^^ 目次: いつも癒やしと元気を貰える森沢明夫さんの作品 マックは兄との約束、就活に心がチクチク痛みを感じています 不本意な人生なら、自分でストーリーを書…

【芥川賞】松永K三蔵著『バリ山行』一気読み!ラストの2行が胸に迫る!

普段、芥川賞受賞作・ノミネート作は読む機会が少ないです。 新進作家による純文学の中・短編作品であることと、 文芸誌や同人誌に掲載された作品から候補作が選出されるため、馴染がないこともあり、 たいていが、受賞されてから気がつく、という状態です。…

【町田そのこ】『コンビニ兄弟 3』|今回も、いい味出してる兄弟とコンビニ仲間にほのぼの

お久しぶりの、町田そのこ著『コンビニ兄弟』シリーズ。 今回読んだ『コンビニ兄弟3』は、2のラストで モデルのように美しい女性がテンダネスにやってきます。 ちょうど上の階から降りてきた末っ子の樹恵琉とばったり。 実はこの女性、わけありの様子。 樹恵…

【本屋大賞】宮島未奈著『成瀬は天下を取りにいく』|私には楽しめなかった…orz

本屋大賞受賞作、ノミネート作を中心に読んでいます。 2024年本屋大賞のグランプリに輝いた『成瀬は天下を取りに行く』を読みました。 現在、図書館で1921人待ちの人気図書。 帯には かつてなく、最高の主人公、現る。 各界から絶賛の声、続々。 目次: えっ…