⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

★映画化・ドラマ化・舞台化作品

【藤岡陽子】看護師の経験と視点が生きている『満天のゴール』

著者の藤岡陽子さんの経歴は、 大学卒業後、報知新聞社でスポーツ記者をされていましたが、3年半で退職。 その後…タンザニアの大学に留学、スワヒリ語を学び、卒業せずに帰国。 帰国後は、小説を書いて、2001年、2002年、オール讀物新人賞候補に。 結婚、出…

【中山七里】どんでん返しの帝王、そう来たか、な『さよならドビュッシー』

中山七里さんの作品を読むのは4作品目です。 どんでん返しの帝王、の異名をとる中山七里さん。 中山七里さんのデビュー作が『さよならドビュッシー』です。 Amazon★4.2 ★5=49% デビュー作にして、第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作されています。…

【中山七里】『夜がどれほど暗くても』|どんでん返しの帝王のパンチ弱め

胸のすく「どんでん返し」がお約束の中山七里さん 中山七里さんの著作は「護られなかった者たちへ」「死にゆく者の祈り」を読みました。 今回が3作目です。 志賀倫成は、大手出版社の雑誌『週刊春潮』の副編集長。スキャンダル記事に自負を持ち、充実した編…

【湊かなえ】『母性』読むのが苦しい場面が多くて…

イヤミスの女王・湊かなえさんの『母性』を読みました。 2023年16冊目。 戸田恵梨香さん、永野芽郁さんで映画化され昨年公開されて話題になりました。 映画化もされている作品、ということは、描きたくなる内容、もしくは問題提起性のある内容なのだろうとは…

中島京子著『小さいおうち』昭和の時代、女中として生きた女性の物語

『小さいおうち』直木賞受賞も納得、読まされました 外出の時に持ち運ぶのに軽い文庫本を…とたまたま図書館で借りた本。 バージニア・リー・バートンの絵本、『ちいさいおうち』と同じタイトルなので、気になって、読んでみました。 中島京子さんの本を読む…

【有川浩】レインツリーの国|障害ある無し関係なし、相手を思いやる気持ちが大切♪

人間関係は、相手を理解しようとする互いの努力の上に成り立っている 久しぶりに有川浩さんの作品を読みました。 この作品は、2006年に出版された『図書館内乱』の作中作として登場し、その後著者が改めて書き下ろしたという小説だそうです。 これは、『図書…

【伊吹有喜】『今はちょっと,ついてないだけ』|温かい視線で描かれたシェアハウスの仲間との敗者復活戦

2022年4月に公開された映画、「今はちょっと、ついてないだけ」(玉山鉄二主演)の原作本を読みました。 伊吹有喜さんらしい、温かい人間関係が描かれていて優しい気持ちになれます。 バブルの頃、自然写真家としてもてはやされた立花浩樹は、ブームが過ぎる…

内館牧子著『終わった人』|定年後あるある!主人公の心の声に大笑い

なにかを検索していたときに、Amazonの関連書籍に出ていた内館牧子さんの『終わった人』を読みました。 Amazon ★4.1 ★5=50% 舘ひろし主演で映画にもなった作品です。 主人公・田代壮介は、東大法学部を卒業後、意気揚々メガバンクに入社し、出世争いをした…

【近藤史恵】マカロンはマカロン|三舟シェフ今回も大活躍

三舟シェフの推理が冴えるビストロ パ・マルのシリーズ 第三弾! 2019年、ブロともさんに教えて頂き、ビストロシリーズ、2冊続けて読みました。 あれから3年、ぷつっと途切れていましたが、今回、続きの第三弾を読了♪ ミステリー関連の本を扱う東京創元社か…

【森沢明夫】『おいしくて泣くとき』読了|作者の仕掛けにうならされる、優しい物語《追記あり》

『おいしくて泣くとき』は、同名での映画化が発表されました。 2025年4月4日(金)公開。 ⋱⠢ 情報解禁 ⠔⋰ 劇場映画初主演 #長尾謙杜 (なにわ男子) ✖️ #當真あみ 映画『#おいしくて泣くとき』公開決定 あの夏、僕は初めての恋をした友情、初恋、突然の別れ30…

並木陽著「斜陽の国のルスダン」読了

宝塚歌劇 星組で11月12日に幕が上がる『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』の原作本 並木陽著『斜陽の国のルスダン』を読みました。 本作は、2017年にNHKのオーディオドラマで放送されていましたが、オーディオドラマを聴く機会もなく、全く知りませんでし…

【林真理子】『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』苦笑しながら読了!

友人おすすめの林真理子さんの著書です。 『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』 タイトル読んだだけで笑ってしまうw 知らなかったんですが、東海テレビでドラマ化されてたんですね。 この本は、シリーズ本のようで「最高のオバハン」シリーズの…

【角田光代】月と雷|根無し草親子に奪われた普通の暮らしとその後

角田光代著「月と雷」を読みました。 初音映莉子・高良健吾主演で映画化されているようですが、映画は観てません。 Amazon評価 ★4.6 幼いころ、泰子の家でいっとき暮らしをともにした見知らぬ女と男の子。まっとうとは言い難いあの母子との日々を忘れたこと…

【2022年本屋大賞5位】浅倉秋成著「六人の嘘つきな大学生」、面白くて一気読み!!《追記あり》

映画『六人の嘘つきな大学生』が昨日 2024年11月22日に公開されました。 ✎𓂃#六嘘 感想投稿キャンペーン実施__❬❰応募方法❱❭𝟏. 当アカウントをフォロー𝟐. 感想コメントを #六嘘ネタバレ絶対NG感想キャンペーン をつけて投稿抽選で豪華賞品をプレゼントたくさ…

今村夏子著「星の子」|カルト宗教にハマる家庭の子供は救われるのか不幸になるのか?

芥川賞作家、今村夏子さんの「星の子」を読みました。 すごく読みやすいのと、どうなる、どうなる?と先へ先へと気持ちがはやって、読むのに1日かからなかったです。 Amazon評価 ★3.9 林ちひろは中学3年生。病弱だった娘を救いたい一心で、両親は「あやしい…

【このミス大賞】新川帆立著「元彼の遺言状」読了

綾瀬はるか主演で現在放送中のドラマ「元彼の遺言状」の原作本です。 以前は、謎解き、犯人探しが面白く、ミステリー作品をよく読んでいましたが、最近は心がほっこり温かくなる小説を読むことが多くなりました。 Amazonなどで、よく見かける「元彼の遺言状…

【柚木麻子】ナイルパーチの女子会|心理描写が巧みで一気読み!ドラマ化も納得

アッコちゃんシリーズの柚木麻子さんの作品 アッコちゃんシリーズは、「ランチのアッコちゃん」と「幹事のアッコちゃん」を読みました。 働く女性を活写されていて、読んでいてとても楽しい作品でした。 「ランチのアッコちゃん」は、本屋大賞2014年7位、201…

【原田マハ】でーれーガールズ|懐かしの1980年、モデルは著者自身

2011年初版発行の「でーれーガールズ」。 全く知らないタイトルでしたが、2015年に映画化されているんですね。 主人公の二人は高校生ですが、30年後の二人を演じたのが元宝塚歌劇団の安蘭けいさんと白羽ゆりさん、というのも知らなかった~orz 原田マハファ…

【伊吹有喜】「四十九日のレシピ」やっぱり最後に泣かされた… 

最近、伊吹有喜さんの作品がお気に入りで、これが6作品目です。 NHKでドラマ化され、映画にもなった作品。 本の帯には、 わたしがいなくなっても、あなたが明日を生きていけるように。 大切な人を亡くしたひとつの家族が、再生に向かうまでの四十九日間。 熱…

【湊かなえ】読了後、切なくて苦しくなった「落日」《追加あり》

湊かなえさんの本は何冊か読んでいます。 本作は、直木賞ノミネート作でもあり、昨年、図書館に予約してあって、ようやく回ってきました。 久しぶりの湊かなえさん作。 湊かなえさんの作品は「地続きの怖さ」と新聞の記事で読んだ記憶があります。 小説の中…

山内マリコ著「あのこは貴族」|映画「あのこは貴族」原作本 読了

映画化されるだけあって、興味深いお話でした 東京生まれの箱入り娘・華子は、結婚を焦ってお見合いを重ね、ついにハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。一方、地方生まれの上京組・美紀は、猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退。現在はIT企業に勤め…

【小川糸】温かい心と優しい言葉が満ちている|ライオンのおやつ 読了

本屋大賞2021の発表が来月に迫っています。 この作品、小川糸著「ライオンのおやつ」は、2020年の本屋大賞2位の作品です。 グランプリは凪良ゆう著「流浪の月」でした。 人生の最後に食べたいおやつは何ですか――若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸…

凪良ゆう著「美しい彼」を読みました

本屋大賞2020「流浪の月」の著者、凪良ゆうさんの作品を読んでみました 凪良ゆうさんが「流浪の月」で本屋大賞を受賞された時、「凪良ゆう」で検索してみると… ボーイズラブを10年以上書き続ける一方で、ボーイズラブ以外の作品も執筆している。とのこと。 A…

【吉田修一】「路(ルウ)」を読みました

今年の5月に、NHKで「路(ルウ)」というドラマの予告が流れているのを、偶然見かけました。 ん? なんだか面白そうよ、原作は吉田修一さんの著書「路(ルウ)」 3話完結なので3話録画予約して、図書館にも予約を入れました。 「読んでから観る」派なので、…

【三浦しをん】まほろ駅前多田便利軒 読了

直木賞受賞作 まほろ駅前多田便利軒を読みました。 映画化もされ、タイトルは、よく聞いていましたから気になっていて・・・ ようやく本をゲットしました。 まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代…

水墨画の世界が鮮やかに描かれた「線は僕を描く」読了♪《追記あり》

毎年、1月に、その年の本屋大賞ノミネート作品が発表されるので、興味のある作品を図書館に予約しています。 2019年6月に刊行された 砥上裕將(とがみ・ひろまさ)著「線は僕を描く」もそんな一冊。 そんな本屋大賞の2020ノミネート作品にして メフィスト賞…

知念実希人著「仮面病棟」どきどきしながら一気読み~!!

先日読んだ「潮騒はるか」も「むかしむかしあるところに死体がありました」もイマイチ好みじゃなかったわ…と思っていたところに、図書館から、予約本が届いたとのお知らせ♪ 早速借りてきました。 2014年12月5日に、文庫書き下ろし小説として実業之日本社文庫…

本屋大賞2020 凪良ゆう著「流浪の月」読了

朝日新聞の「売れてる本」でも紹介されていました 凪良ゆうさんは、BL(ボーイズラブ)作家さんで、一般文芸では、この本が初めての単行本だそうです。 文壇ではあまり名前が知られていない凪良ゆうさんが受賞に至ったのは、書店員さんの、多くの人に読んで…

葉室麟著 「散り椿」読了

葉室麟著 「散り椿」を読みました。映画化された作品との帯がかかっていたので購入しました♪ 映画は観ていませんが、岡田准一くんが主演、いつかアマゾンプライムででも観てみようと思います。 葉室麟さんの時代小説は、「蜩ノ記」を読んだことがありますが…

伊岡瞬著「悪寒」 読了

新聞広告に出てて、面白そうだったので読んでみました。 内容は… 大手製薬会社社員の藤井賢一は、不祥事の責任を取らされ、山形の系列会社に飛ばされる。鬱屈した日々を送る中、東京で娘と母と暮らす妻の倫子から届いたのは、一通の不可解なメール。“家の中…