浅田次郎著 王妃の館 読みました。
画像使い回し ^^;
この作品は映画化されましたが、 ロケにお金かけた割に
興行収入さっぱりで大コケと言われた作品です。
とにかく 主演の水谷豊さんの奇抜なビジュアルにドン引き!
原作がコメディだから 面白くしようとしたのかもしれないけど
映画館で予告編みただけでも 眉間に皺 (-"-;
さて~ そんな「王妃の館」が今度宝塚で上演されます。
ポスター画像で 衣装を観た時点でかなり不安を感じております
また 映画みたいな安っぽい感じになったら嫌だな~と。
ところで原作は??と読んでみました。
ネタバレあります、ご注意ください。
映画では 作家の北白川右京さんが主役でしたね。
原作を読んだら 倒産寸前、崖っぷちの旅行会社が
パリゴージャス旅行 200万円のポジ(光)ツアーと
パリビンボー旅行 20万円のネガ(影)ツアー2つのツアーを売り出し
世界の旅行者垂涎のホテル「王妃の館」を
ダブルブッキングして使うという企画を考えました…
原作では ネガ、ポジ それぞれのツアー客にドラマがあります。
王妃の館で ニアミスを避けるべく奔走する?
敏腕ツアコン 朝霞玲子と 元夫で頼りないツアコン 戸川光男の
奮闘ぶりが面白いです。
元夫が頼りない駄目男、という時点で
宝塚で この役は主役にはできませんね・・・
読んでたら、脳内でプチ パリ旅行が楽しめます。
で! ここが味噌なんですが ポジツアーにお忍びで
人気作家 北白川右京が参加。
王妃の館に宿泊し、天から降りてくる 小説の神様をつかまえて
一気呵成に書き上げようという寸法。
「王妃の館」にまつわるお話を読んでいると思っていたら
実は その文章は 右京さんの作品「王妃の館」だったってわけ。
うすうす気づいてはいたものの 鈍感な私は
後半になってから、これって 右京さんの作品てこと?て
ようやく確信したのでした~
ちょいと気になる点は…
やたら カタカナ英語ならぬ カタカナフランス語が出てくること。
ア・プロポ…コンビヤン・フェ・ティル?
英語に訳すとハウマッチ・イズ・ディス?だが…って
回りくどい!!長いカタカナ文章 読みにくい!
「コマン・・トルヴェ・ヴー・ス・プラ?」
お味はいかがですか?と老コンシェルジュは話の途中で訊ねた。
もう結構!意味がすっと入ってこないから!
しかも、昨今市民権を得てきている性的マイノリティの方々ですが…
登場人物の一人にオカマがいるのです。
笑いを取るためなのか 何なのか かなりオカマを馬鹿にされてます。
ちょっと ん? (ー'`ー;)と思いました。
オカマというのは ゲイとかとまた違うのでしょうか?
極めつけは 寒~いオヤジギャグ随所に。
これ笑い取ろうとしてるでしょ?って下心ミエミエの箇所もあり
ちょっと白けました。
女ざかりの10年間を職場の上司との不倫に捧げた挙句
ポイ捨てされ傷心旅行中の桜井香(ポジ)に 敏腕ツアコン玲子が諭します。
「他人の幸福を羨むのって、とても不幸なことよ」
オカマのクレヨンちゃんも諭します。
「もしあなたが特別の苦労をしているとしたらそれはーー
そう思いこんでいるあなた自身の姿が不幸なのよ」
「忘れちまいな。恨みつらみは片っぱしから水に流すのさ。
過ぎたことにこだわっていたら 一歩も前に進めない。」
成金ど派手女のミチルにも慰められて…
ツアー客の中で一番目立つキャストが一人参加の桜井香です。
後、オカマのクレヨンと 元警官のちぐはぐコンビも面白いです。
でも やはり読み応えあるのは「王妃の館」がタイトルだけあって
ネガポジ両ツアー客のドラマより、
ヴォージュ広場に建つ、「王妃の館」に住む2人の生活ぶり。
太陽王 ルイ14世の愛妾ディアナと その息子プティ・ルイ(父はルイ14世)
プティルイは自分の出自を知りません。
ディアナは孤高の人、人付き合いを避けてひっそりと暮らしています。
太陽王の生き様に興味津々なので 読むのが楽しかったです!!
星組で上演した フレンチミュージカル「太陽王」を観てから
太陽王 ルイ14世に興味あります~♪
この「王妃の館」、宝塚宙組で上演するらしいけど
右京さんの登場のボリューム少ないよ??
っていうか 私の中では右京さんより ルイ14世の出番が多そう。
先日の制作発表会の冒頭のトップコンビの寸劇も
全然興味をそそられなかった。
何故 この作品を選んだのか?
何故? 何故? 何故?
今、私の心の中には 心配が渦巻いてます!!
後は、配役が楽しみですね、
ディアナは 伶美うららちゃん。 当確
プティルイは 星風まどかちゃん 当確
なんたって ルイ14世が真風涼帆っちですからね。
ネガ/ポジツアー客の面々 だれがどのお役なのかも
パズルみたいに当てはめて遊んでみよう!
◆関連リンク
王妃の館 シャトー・ドゥ・ラ・レーヌの舞台
マレ地区にひっそり佇む「王妃の館」パヴィヨン・ド・ラ・レーヌ