happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

【原田マハ】「キネマの神様」読了♪

原田マハ著「キネマの神様」を読みました。

第8回酒飲み書店員大賞受賞。

       キネマの神様


原田マハさんの「楽園のカンヴァス」(2013年本屋大賞3位)に
とても感動したので 原田マハ作品の
「カフーを待ちわびて」(感想アップ未)、「奇跡の人」を読みました。

原田さんの作品は、温かいものに満ちています。
どれもほっこりと幸せな気持ちにさせてくれる作品ばかりです。

あらすじ、立ち読みは→ 文藝春秋BOOKS キネマの神様

 ネタバレあります、ご注意ください。

ギャンブルと映画が好きな主人公・歩の父 郷直は
しょっちゅう借金を作っては 母と歩を困らせていた…

ギャンブル依存症の父を更生すべく
歩は、父の興味を映画に向けようと躍起になっていました。

そんな時、歩がチラシの裏に書いた映画に関する文章が、
映画雑誌社のサイトに投稿されていた。
父が投稿したことで、そこから思わぬ展開に…。

なんと、歩の父・郷直が 
そのサイトの一コーナー「キネマの神様」を担当することに!
ハンドルネーム ゴウ を名乗る父のブログは
あれよあれよという間に、アクセスが急増し
お父さんは、ネットの有名人にっ!!

そして、瀕死の状態だった 映画雑誌社は
このままでは倒産、という窮地から抜け出すことができたのです。


もう、この辺り胸熱です!

そして 映画の本場アメリカからも父の意見に対する
挑戦状のような書き込みが!

ゴウとローズバッドを名乗る人物とのネット上のバトルも
サイトを盛り上げていきます!

なんと、この人物…アメリカ映画評論の超大物と判明。
予想外の展開が待ってます!

もう、ストーリーテラーの原田マハさんに読まされます!

映画に造詣が深いゴウならではの
映画評も、映画ファンなら 興味深いのでは?と思います。


シネコンが勢力を拡大する中で 
小さな映画館の灯火が消えていく…
そんな流れを阻止しようという 動きも湧き上がってきます。

取り立てて感動仕立てではないのに、
読み終わった時には必ずじわ~っと感動の波が押し寄せます。
それが 原田マハ作品。

キネマの神様は 
歩と 父・ゴウの家族の再生とともに
映画雑誌社の社長の 高峰社長とひきこもりの息子の
ハッピーエンドも仕組まれていて

めでたしめでたし。と すべて丸く収まって
読後感爽やかです!


*現在読了している本は
原田マハ著「カフーを待ちわびて」 と 
伊坂幸太郎著「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
月村了衛著「土漠の花」

*今読んでいる本は
原田マハ著「ジヴェルニーの食卓」

*これから読む本は
中山可穂著「男役」
恒川光太郎著「夜市」

そのうち 感想UPできたらいいな~~~♪