いつも伺ってるブログのコスモスさんが
紹介されていたので私も「ヅカメン!」読んでみました。
著者・宮津大蔵・・・? は、誰??
ぐぐってみると、大学教授で、
奥様が元・タカラジェンヌ 真山葉瑠さん。
なるほど~~~ 元ネタここ?
もちろん 巻末に参考文献がたくさん並んでいるので
かなり宝塚をお勉強されたのでしょうね。
サブタイトルが お父ちゃんたちの宝塚。
6話収録されていて 月、花、雪・・・と組を連想させるタイトルなので
各組のお父ちゃんのお話かとおもいきや、
お父ちゃんのお話は第一話の「月の番人」がメイン。
受験生のお話(花)や 受験生の家族(雪)、裏方の話(星)と続きますが
最後にみんなつながっていて
受験生は 男役のマリコの話 受験生の家族は男役ミユキの話
一貫して登場するのは、強烈な個性を発散する男役 サンバさん。
えっ? ヅカメン!てタイトルだけど 主人公はサンバさん?
いえいえ 各章に登場する男性(メンズ)です♪
最終章、宝塚は、アメリカ ニューヨーク公演を目指すのですが…
第五話の終わり ちえちゃん(星組トップ 柚希礼音)のことが重なるような内容でした♪
「トニー賞を始め数々の権威ある賞を受賞している大物演出家」が登場するのですが・・・
これって、ハロルド・プリンスさん??
「タカラヅカのレベルは高い。ダンスだけなら今すぐにでも通用するのが
何人もいる」 (本文より)
柚希礼音様ですか??
いろんな角度から 宝塚にアプローチしていて
宝塚というものの全体像が浮かび上がってきて面白かったです♪
・・・とここまで、作品の感想。
ここからは、私の自分用記録「宝塚トリビア」メモ
興味のある方のみどうぞ ↓
◆男性が楽屋に入るときは 入り口の最下級生が
「男の方入られます」とコールする。コールしてからでないと入れない。
◆東京公演では 宿舎から劇場まで はとバスで移動する
◆大階段の踏み面 23cm。狭いようだけど 安全のため。
つま先で 階段の端を確認できるから 足元を見ずに下りることができるそうです。
◆上級生、先生、目上の人に話すときは 必ず
「失礼します、お願いします」を枕詞のように 前につけてから話す。
◆男役は たばこを吸って声を潰す、というのは、ないない!
◆宝塚のプロデューサーも 阪急の鉄道、デパート、本社経理、ホテルマン
いろんな方がされるそうです。
主な仕事は 労務と人事。
労務は、宿舎や移動の際の切符の手配
人事は、異動や 主に 「肩たたき」
◆外部、とくに海外の演出家・振付家の招聘は、
マンネリを防ぎ レベルアップのため 世界レベルを
身を持って体験するのが目的。
◆1950年代終わりにアメリカで公演したが不評に終わった。
TAKARAZUKA OPERA COMPANYという名前で行ったので
オペラではない、と叩かれた
◆アメリカでは歌がイマイチとされている。
皆、声量に問題有り ボリューム不足
↑
これ、言わせていただくと、女性なのに無理に低い声を出したり
そんな男役さんの声の一オクターブ高い声を出さなきゃならない娘役。
もともと無理があるんです~~~
*10年に一度の運動会の綱引きの練習に自衛隊伊丹駐屯地へ!
*銀橋の幅は120cm
*すみれ売り ロケット だるま ヅカファンならだれでも知ってる言葉が楽しい。
*ルマンのサンドイッチ 逆瀬川の串揚げ(テレビ取材で有名になったね)、
あ、ハイハイ、と頷けるのも楽しい。
宝塚の各組に阪急出身の「お父ちゃん」と呼ばれる男性がいらっしゃるのは
まだ 雪組でAQUA5が活動していた頃
TBSの番組で 雪組が取材されてて お父ちゃんの存在を紹介していました。
お父ちゃんは、単語帳に 写真貼って 芸名 愛称を書いて
パラパラめくって 全員を必死で覚えた、とおっしゃってました。
私は、お衣装部さんの 早変わりのお手伝いのコツとか
興味深かったです。
舞台の上に立つ人よりも 陰で支えている人がなんと多いことか。
生徒さんがご挨拶の時 舞台制作スタッフにもお礼を述べてらっしゃるのを
よく耳にしますが、本当に いろんな人の愛が
宝塚を支えているのだな、と感じさせられる一冊でした。
ファンなら 一読の価値ありです!