happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

宝塚の小ネタ満載「ヅカメン!」読了♪

いつも伺ってるブログのコスモスさんが

紹介されていたので私も「ヅカメン!」読んでみました。

 

     ヅカメン

 

 

著者・宮津大蔵・・・? は、誰??

 

ぐぐってみると、大学教授で、

奥様が元・タカラジェンヌ 真山葉瑠さん。

紫吹淳さん、香寿たつきさんと同期の72期生。

 

なるほど~~~ 元ネタここ?

もちろん 巻末に参考文献がたくさん並んでいるので

かなり宝塚をお勉強されたのでしょうね。

 

サブタイトルが お父ちゃんたちの宝塚。

 

6話収録されていて 月、花、雪・・・と組を連想させるタイトルなので

各組のお父ちゃんのお話かとおもいきや、

お父ちゃんのお話は第一話の「月の番人」がメイン。

受験生のお話(花)や 受験生の家族(雪)、裏方の話(星)と続きますが

最後にみんなつながっていて

受験生は 男役のマリコの話  受験生の家族は男役ミユキの話

一貫して登場するのは、強烈な個性を発散する男役 サンバさん。

 

えっ? ヅカメン!てタイトルだけど 主人公はサンバさん?

いえいえ 各章に登場する男性(メンズ)です♪

 

 

最終章、宝塚は、アメリカ ニューヨーク公演を目指すのですが…

 

第五話の終わり ちえちゃん(星組トップ 柚希礼音)のことが重なるような内容でした♪

 

トニー賞を始め数々の権威ある賞を受賞している大物演出家」が登場するのですが・・・

これって、ハロルド・プリンスさん??

 

タカラヅカのレベルは高い。ダンスだけなら今すぐにでも通用するのが

何人もいる」    (本文より)

 

柚希礼音様ですか??

                

 

 

いろんな角度から 宝塚にアプローチしていて

宝塚というものの全体像が浮かび上がってきて面白かったです♪

 

・・・とここまで、作品の感想。

 

ここからは、私の自分用記録「宝塚トリビア」メモ

 

興味のある方のみどうぞ  ↓ 

 

◆男性が楽屋に入るときは 入り口の最下級生が

「男の方入られます」とコールする。コールしてからでないと入れない。

 

◆東京公演では 宿舎から劇場まで はとバスで移動する

 

◆大階段の踏み面 23cm。狭いようだけど 安全のため。

つま先で 階段の端を確認できるから 足元を見ずに下りることができるそうです。

 

◆上級生、先生、目上の人に話すときは 必ず

「失礼します、お願いします」を枕詞のように 前につけてから話す。

 

◆男役は たばこを吸って声を潰す、というのは、ないない!

 

◆宝塚のプロデューサーも 阪急の鉄道、デパート、本社経理、ホテルマン

いろんな方がされるそうです。

主な仕事は 労務と人事。

 

労務は、宿舎や移動の際の切符の手配

人事は、異動や 主に 「肩たたき」  

 

◆外部、とくに海外の演出家・振付家の招聘は、

マンネリを防ぎ レベルアップのため 世界レベルを

身を持って体験するのが目的。

 

◆1950年代終わりにアメリカで公演したが不評に終わった。

TAKARAZUKA OPERA COMPANYという名前で行ったので

オペラではない、と叩かれた

 

◆アメリカでは歌がイマイチとされている。

皆、声量に問題有り ボリューム不足

 

  ↑ 

これ、言わせていただくと、女性なのに無理に低い声を出したり

そんな男役さんの声の一オクターブ高い声を出さなきゃならない娘役。

もともと無理があるんです~~~

   

 

*10年に一度の運動会の綱引きの練習に自衛隊伊丹駐屯地へ!

 

*銀橋の幅は120cm

 

*すみれ売り ロケット だるま ヅカファンならだれでも知ってる言葉が楽しい。

 

*ルマンのサンドイッチ 逆瀬川の串揚げ(テレビ取材で有名になったね)、

あ、ハイハイ、と頷けるのも楽しい。

 

宝塚の各組に阪急出身の「お父ちゃん」と呼ばれる男性がいらっしゃるのは

まだ 雪組でAQUA5が活動していた頃

TBSの番組で 雪組が取材されてて お父ちゃんの存在を紹介していました。

 

 

お父ちゃんは、単語帳に 写真貼って 芸名 愛称を書いて

パラパラめくって 全員を必死で覚えた、とおっしゃってました。

 

私は、お衣装部さんの 早変わりのお手伝いのコツとか

興味深かったです。

 

舞台の上に立つ人よりも 陰で支えている人がなんと多いことか。

 

生徒さんがご挨拶の時 舞台制作スタッフにもお礼を述べてらっしゃるのを

よく耳にしますが、本当に いろんな人の愛が

宝塚を支えているのだな、と感じさせられる一冊でした。

 

ファンなら 一読の価値ありです!