「桐島、部活やめるってよ」で小説すばる新人賞を受賞した、朝井リョウ著
スペードの3を読みました.
この本は 昨年12月 雪組公演「ファントム」千秋楽前日に観劇したときに
同じ公演を観てた 別の友人と4人で帰りにお茶をしてる時に教えてもらいました。
宝塚を思わせるような記述のある面白い本があるよ、と。
これは宝塚のファン会をモデルに書いてる??って思った、とのこと。
え~~~、どれどれ??と 早速図書館に予約しました。
宝塚に題材をとった小説は 林真理子さんの野ばらや
中山可穂さんの男役、女役、銀橋などが有名ですが
若い男性(1989年生まれ)の書かれた作品に 宝塚が出てこようとは!!
中山可穂さんの 三部作?は有名ですけど
「スペードの3」は初めて耳にしたタイトルでした。
「スペードの3」は連作短編集です。
スペードの3 ハートの2 ダイヤのエース の3編が収められています。
表題作スペードの3が一番面白かったです、というのも
宝塚のファン会かと思える 出待ち プレゼント 代表業務… 会服のことまで
ヅカネタが盛り込まれてます!!
出待ちの並び方まで言及する 朝井リョウさん。
一体誰に取材して教えてもらったんだろう…w
私は宝塚の生徒さんのファン会に入ったことはないのですが お友達から
いろんな方のファン会のお話はいろいろ聞いてます。
もう 目に浮かぶ、目に浮かぶ!! ( *´艸`)
ミュージカルスター 香北つかさ様のファン会と
代表の美智代の前に現れた小学校時代の同級生アキとの再会。
かたや代表、かたや新入りのつかさファン。
そこに 時を経て再びあぶりだされる2人の関係が…ちょっとスリリング。
ハートの2と ダイヤのエースは 単に 3,2、1と数字が下がっていっただけで意味はないと思いますが
スペードの3は、意味があります。
トランプのゲームの大富豪(大貧民?) 一番弱いスペードの3が4枚揃えば 革命を起こせる、というあれ。
読んでのお楽しみです。
ハートの2は スペードの3で登場したアキが主人公。
どのような経緯で 香北つばさのファンになったかが描かれています。
ダイヤのエースは ミュージカルスター香北つばさが主人公。
自分と組んでいた娘役の話。
(音楽学校の替わりに、ここでは)舞踊学校の入学前に密着番組に出てたよね、という件は、
TBSでよく流れてる あの番組か…とかね ( *´艸`)
公演中にある先輩が休演した時の 生徒たちのバタバタが観てきたかのように描かれてリアルです。
代役って ただ単に決められた代役をするだけじゃなく、相手も替わるから大変なんだ…とか
ひとつずつ役が繰り上がるだけでなく 一緒に踊る娘役とのお稽古もあるんだ~とか
気づかない事にまで 気づかせてもらいました^^
いや~ よく取材されてます。 勉強になりますっ 笑
まだ読んだことがない、という方、ヅカ初心者は是非!!
おすすめです!!
ホントに、読書ネタを このサイトに書いていていいのだろうか、とまたまた悩み中。
今 全部下書きにしてある 読書の過去記事を
新しいブログ作ってそこに保管しておこうか…?
一体いくつブログを管理すればいいのやら…w
読書はあんまりニーズがないから 放置でいいんですけどねww
でも ヅカ関係の面白い本は紹介したいし。
近い内に中山可穂著「銀橋」も回って来そうなので 読んだらこちらのサイトに
感想UPしますね♪
今 「蜜蜂と遠雷」 読んでて、ラスト 本選を残すのみ。
第三次予選の亜夜の演奏の件は もうだだ泣きで…
普段 本は買わない主義なのですが これは家にあったら再読するかな、と
惚れ込む程の作品。
こちらもおすすめです!
【2019.1.27 追記】
上記で言及した 宝塚関連の読書感想記事5件を 「公開」にしました。
興味ある方は御覧くださいね♪