本屋大賞2015 「鹿の王」を読みました。
分厚い上下巻モノを読む前には 本当に読み切るのか?と
その決意があるのか?と自問します。
上巻 568ページ 下巻 560ページ
下巻は疲れました~。
強大な帝国にのまれていく故郷を守るため、死を求め戦う戦士団<独角>。
その頭であったヴァンは、奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。
ある夜、ひと群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。
その隙に逃げ出したヴァンは幼い少女を拾う。
一方、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では、
医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。
感染から生き残った父子と、命を救うため奔走する医師。
過酷な運命に立ち向かう人々の“絆”の物語。
KADOKAWA HPより引用
兵士団「独角」の頭・ヴァンと生き残った幼子ユナの物語は
いかにもファンタジーで
架空の動物が登場し 少数民族の人たちの暮らしなど
想像するのも楽しくすいすい読み進めた上巻。
下巻は、医術師ホッサルが謎の感染症に立ち向かっていく姿
感染症と ヴァンの体に起きる不思議な現象などが語られます。
中学生でも読めるようにとの配慮か、漢字にルビがふられています。
医学的なことは ちょっと難しいのでは?と思いました。
あ、それと造語にもルビふるってあるので覚えるのが面倒!
東乎瑠 → ツオル (国の名前)
黒狼熱 → ミツッアル
半仔 → ロチャイ
火馬の民 → アファルオマ ←ルビ不要
暁 → オラハ (飛鹿の名前) など…最初からカタカナでよくない??
ハリーポッターのような・・・というより
ロールプレイングゲームのお話みたいで
これが 本屋大賞?とちょっと不思議です。
私の好みのジャンルではない、ということなのかも知れませんが。
ラストの文章 ↓
生の中には必ず死が潜んでいる。
生まれて消えるまでの間を、悲しみと喜びで満たしながら。
ときに、他者に手をさしのべ、
そして、また自分も他者の温かい手で救われて、
命の糸を紡いでいくのだ。
本文より
真理ですね~ ちょっと感動。
タイトルの鹿の王、とは
飛鹿(ピュイカ)←架空の動物 が、敵の動物に襲われた時
死を覚悟で 敵の前に身を躍らせて群れを守る勇敢な鹿の事なんですって。
それが 主人公・ヴァンの生き様ということでしょうか。
字面を追って、内容理解と 情景想像に忙しく
深い感動に至らなかったのが残念。
過去の本屋大賞、海賊とよばれた男、舟を編む、天地明察などが好みです♪