本屋大賞2020「流浪の月」の著者、凪良ゆうさんの作品を読んでみました
凪良ゆうさんが「流浪の月」で本屋大賞を受賞された時、「凪良ゆう」で検索してみると…
ボーイズラブを10年以上書き続ける一方で、ボーイズラブ以外の作品も執筆している。とのこと。
Amazonでどんな作品があるのか見ていると、「美しい彼」が評判がいい。
「美しい彼」のブックレビューには、
・こりゃもう天才としか言えないです。
・いいから買って読め!と勧めたくなる名作。
・絶賛するの分かる
・本当に最高でした
というタイトルが並んでいて、興味をそそられました。
で、表紙もなんだかポッ♪て 照れちゃうようなイラストです❤
無口で友達もいない、クラス最底辺の高校生・平良。そんな彼が一目で恋に堕ちたのは、人気者の清居だ。誰ともつるまず平等に冷酷で、クラスの頂点に君臨する王―。自分の気配に気づいてくれればいいと、昼食の調達に使いっ走りと清居に忠誠を尽くす平良だけど!?絶対君主への信仰が、欲望に堕ちる時―スクールカーストLOVE!!
BOOKデータベースより
ボーイズラブを読むのは初めてでちょっとドキドキ。
なかなか平良と清居の仲が遅々として進展しないのでヤキモキさせられるものの…後半、ぐぐっと物語にスピード感と色彩が出ます。
平良は、スクールカーストの最底辺で、頂点にいる美しくかっこいい清居にパシリをさせられても、キングと崇めているため、嬉々としてパシリを請け負っています。
コンビニに買い物に行く時にもらう代金の小銭も 清居からもらった小銭はこっそり別に取り分けて「清居からもらったコイン」用の瓶に貯めてますw
あふれんばかりの思いを清居にぶつけても「きも」「うざ」としか言われないのに、完全なる主従関係が高校時代は続いていたのです。
それも卒業と同時に途切れてしまいます。
平良が、水たまりに携帯を落として使えなくなったのを機に、清居をすっぱり諦めよう、と電話番号もアドレスも変えてしまったのです。
平良から連絡が来ないことにプライドが高い清居はイラつき、誰かに平良の連絡先を聞くことも憚られ…音信不通に。
平良のいない生活が清居に「平良への愛」を自覚させることに。
前半は、平良のモノローグ。
後半は、清居のモノローグ。
下僕としてしか清居に接することができなかった平良が、清居の愛を得て見事に開花?
対等に愛し合えるまでに…^^;
この辺の二人の会話と関係の変化が読みどころです。
不器用で、優しい平良と 俺様で自己チューだけど平良を愛する清居のすんなり行かない紆余曲折の恋愛模様が プッと笑える軽妙な、今風の男子の会話で生き生き描かれていて、読んでて楽しいです。
ただ・・・ボーイズラブで…性描写が生々しく…ドキドキしました。
こういうのはちょっと苦手ですが ストーリーは面白い!
この作品が人気なのでシリーズ化されていて
憎らしい彼、悩ましい彼、というのも出ています。
平良と清居の全く正反対なタイプの二人のキャラと会話が面白く、人気なのもうなずけます。