読みましたが、読了ではありません。
本屋大賞ノミネート作品は、読んでおきたい派なので、ノミネート第10位の、この作品も読んでみることに…。
「むかしむかしあるところに…」のフレーズで始まるのは、童話、おとぎ話、と相場が決まってますでしょ。
その、子供向けの童話に舞台と登場人物を借りたミステリー。
ミステリーと言っても短編なので、あまりややこしいトリックもなく…その分描きこみが浅く物足りない印象。
童話と死体…全然結びつかないものをあえて結びつけてサプライズ。
「本当は恐ろしいグリム童話」(未読)という本がありましたが、ああいったラインを狙ったのでしょうか?
もう少し軽いノリのようですが。
- 一寸法師の不在証明
- 花咲使者伝言
- つるの倒叙がえし
- 密室竜宮城
- 絶海の鬼ヶ島
の5話が収められています。
ちゃんと読んだのは 一寸法師と鶴の倒叙返し 密室竜宮城の3話です。
文章運びのせいか、ストーリーそのものに引き込まれなかったのかわかりませんが、全然ページが進みません。
誰でも知っている昔話に、ミステリーで新たな息を吹き込んだ意欲作、ということでしょうか。
本屋大賞にノミネートされたのも、視点を変えて描かれた面白さが受けたのかな。
私は「密室竜宮城」の後、もういいかな、と図書館に返却することにしました。
大勢の方が待ってらっしゃるので。
ちなみに…昨日 2020年8月19日、今度は海外の童話を使った「赤ずきん、旅の途中で死体に出会う。」が発刊になりました。
こちらも売れるんでしょうか。
私の好みではなかったです。