図書館で借りてみたら、漫画だった…
半年ほど前に美容院で雑誌を読んでいたら、巻末あたりの新刊紹介のコーナーに、こちらの本が紹介されていました。
薔薇はシュラバで生まれる 【70年代少女漫画アシスタント奮戦記】
面白そうなので 図書館に予約していて…
借りてみたら、えっ?漫画?? Σ( ̄∀ ̄)
美内先生の初アシで大失態!?くらもち作品のあの名付け親はなんと!?樹村先生のあったかい励ましの言葉。あの作品の知られざる誕生秘話とは!!美内すずえ、くらもちふさこ、樹村みのり、三原順、山岸凉子etc…。数々の名作を生み出してきたレジェンドたち―の元で、かつてアシスタントをしていた著者の、とんでもなく貴重な体験を綴るエッセイ漫画。
BOOKデータベースより
漫画が嫌いなわけではないけど
ちょっとがっかりしたのは、漫画は…あっという間に読めるので ^^;もったいない。
じっくり読みたい派なので、エッセイや短編集もいまひとつ…でも分厚すぎても読むのが大変…ってなんて文句言いなワタクシでしょうか…w ^^;
この作品も漫画なので さら~っと1時間ぐらいで読めてしまいました。
なぜ今、「70年代」少女漫画アシスタント奮戦記なのか?
2020年2月16日第一刷。
50年も前の話をなぜ今?と思ったら、巻末に、この本を発刊するに至ったいきさつをあとがき漫画で描いてありました。
著者が同人誌即売会に参加しておられて、その後出版社の方から書籍化しませんか?と声をかけてもらったのが始まりだそう。
笹生那実さんは、自作の漫画も投稿されていたそうですが、アシスタント歴が長く、いろんな著名な漫画家の先生のアシ(アシスタント)を務めてこられた経歴の持ち主。
漫画家は、締め切り前はアシスタントさんと徹夜で缶詰になって締切に間に合わす、という話は有名ですが、事細かなエピソードが 実在の漫画家の大御所の若かりし頃と共に描かれていて興味深いです。
少女漫画の巨匠 美内すずえさんのアシスタントをされた経験があり、くらもちふさこさんとは同い年でアシ仲間だったときもあるそうです。
食事もそこそこに、仮眠を取りながら、お風呂も入れず、の漫画家さんとアシさんたちのシュラバ(修羅場)が面白く、ときに興味深く描かれていました。
少女漫画好きには、そうだった、そうだった、と懐かしく読めると思います。
半世紀を経て漫画家のスタイルも様変わり
70年代といえば 半世紀前。まだパソコンも普及してない頃。
インクとトーンシートを使っての作業でしたが、今はパソコンで絵を描く時代。
アシスタントも必要ないのかも。
ペンとパッドで描いて 保存したらメール添付で出版社に送ったりするのかしら?
なんだかスマートですね。
うら若き乙女漫画家が 一室に閉じこもってカリカリペンを動かしていたのと隔世の感あるはず。
50年は長い…
うら若き乙女だった著者も還暦超え。
当時を知るアシスタントとしての体験記、興味深く読みました。