「陽だまりの彼女」読みました♪
朝日新聞 2012年1月8日「売れてる本」で紹介された本です。
新聞広告には「切なすぎる結末」…あったかい涙が全国拡大中です、と。
気になる~!と、図書館に予約して、待つこと半年。
やっと回ってきました。
晴耕雨読、
晴れたら 紫外線が…とか言って 庭を荒れ放題にしたりして、
雨なら これ幸いと わんこのお散歩お預けにして
読書三昧 一気に読みました。
以下 ネタバレあります。未読の方はUターンお願いします。
表紙がコミック風でちょっと心配になりながら読み始めました。
主人公の僕、奥田浩介は 交通広告を手掛ける会社の若手社員。
ある日、仕事で、女性の下着メーカー
「ララ・オロール」社との打ち合わせに行き、驚くべき再開をする。
その会社の営業は、中学校時代、学年1、2を争うバカで協調性がなく
いじめにあっていた 小柄な女の子・渡来真緒だった。
彼女への 酷いいじめを見て
たまらず いじめた女子生徒に同じ仕打ちをした日から、
浩介の周りからも友達がいなくなり
いつしか 放課後、真緒に勉強を教える日々を過ごしていたのだった・・・。
最初は、主人公の僕=奥田浩介の 青春恋愛小説で終わるのかと思いきや
最後はびっくりな展開に・・・というサプライズのある小説です。
だけど なんかタイトルからして…、途中のエピソードからも
ひょっとして真緒は、●(伏せ字1文字)だったりして?という予感がありました。
でも ツンデレな主人公・浩介と
ホントに●のように「なついてくる」真緒の
過去~再開~結婚の経緯は 読まされますねー
真緒の行動が 突拍子もなかったり、
若干迷惑なことだったりするのに
なぜか憎めないかわいい女の子に描かれていて
キュンキュンします
愛しているのに 去らなければならない
真緒の心中を思うと心が痛いです
真緒は、MIB(メンインブラック)張りに、
出会った人の記憶を消し去って いなくなるのだけれど
唯一 愛した浩介にのみ 覚えていて欲しい、と記憶を残すところが
なんとも切ない。
真緒を愛した記憶だけを抱き続けて、浩介は真緒のいない日々を生きていきます。
それは 辛いことなのでしょうか?
心の中にはいつまでも彼女への想いが熾火のようにくすぶり続けているのです。
じわ~っと 温かいものが心の中に広がっていく大人のメルヘンです!
にしても・・・真緒が猫だったって・・・。
猫が中国語でマオってところに キーワードが隠されていたのですねー。