happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

火怨 北の燿星アテルイ 下巻 読みました♪

火怨 北の耀星アテルイの下巻を読みました、ちょっと前にね~w

 

    aterui 2

 

 

で、感想書くのだるいからって 放っておいたら

星組公演「阿弖流為」の一部配役出てしまいました‥

 

明日は 花組全ツ観に行くから 今日のうちに書いておこうと思います。

 

本は図書館に返してしまったので うろ覚えで

間違ってたらごめんなさい。

 

サクッと簡単に書いときます。

 

下巻 

阿弖流為らは都へと上り 天鈴に匿われながら

都を見てまわり 内裏?へ入る門の上に上り都を一望、

その大きさに朝廷の力を目の当たりにしました。

 

阿弖流為と田村麻呂は 物部天鈴の屋敷で

蝦夷の今後について話し合うものの

阿弖流為は 蝦夷はその誇りにかけて戦う、と

言い放ったのでした。

 

蝦夷の長の中には 朝廷と手を組もうとするものもいたり

一枚岩ではないのが悩ましいところ。

奥州は広い、蝦夷の心をひとつにすることに苦心していました。

 

策士で軍師の母礼の働きもあって 奇襲や

様々な作戦はことごとく阿弖流為らに勝利をもたらすのです。

(ちょっと出来過ぎ)

 

それでも 戦の度に多くの命が失われることは

果たして 蝦夷にとっていいことなのか…

 

かつて 「今まで戦いで死んでいったものたちの命を無駄にしない、

最後まで戦い抜く」と決めていた阿弖流為が

 

我らの死は蝦夷の道標ぞ!とまで言った阿弖流為が

 

蝦夷の未来の為に 自分一人が犠牲になって 降伏することを決めるのでした。

 

その決意は断腸の思いだったのではと

阿弖流為の心中を察すると胸に迫るものがあります。

 

 

都の人々は蝦夷を「鬼か獣」のように思っていました。

朝廷は、蝦夷をオソロシイ物に仕立て上げ

蝦夷を討伐することで民にその力を見せつけ 威信を得ようとしていたのです。

 

 

お帝が同盟を結んだ蝦夷たちの罪をすべて白紙に戻されたことだ。

阿弖流為以外は敵にあらずと明言召されたこと」

                                  本文より

 

阿弖流為は側近の者以外罪に問われないように動いて

母礼と二人 田村麻呂に従い都に上ります。

 

田村麻呂が 死刑を免れるよう進言しましたが受け入れられず

酷いやり方で刑が執行されました。

 

刑が処せられた後、人々が去ったところで田村麻呂は

乾いた土の上に転がった 

阿弖流為の唇にそっと触れ

お酒で湿らせてあげるのでした。

 

同じ時代に生き、同じように志を強く持つ者同士

戦わなければならなかった運命が惜しいです。

 

蝦夷の熱き魂が息づいている作品でした。

 

地名がたくさん出てくるのですが 位置関係が分からず

いまひとつピンと来ないのが残念でした。

 

わかる地名が・・・気仙沼ぐらい。

 

東北の方なら あぁ、あこっneko_hirameki_2016041823421355e.gifて わかるのでしょうか??

 

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