happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

ラテに感謝!を読了♪

6月13日 朝日新聞・読書欄 ビジネス書コーナーで見つけた
ラテに感謝!
(転落エリートの私を救った世界最高の仕事)(ダイヤモンド社)読みました。

ラテ


米国特権階級に生まれ エール大学卒業後
広告代理店で 副社長にまで上り詰めた男の
成功と挫折と そしてまた新たな成功を手に入れた男の物語
実話だそうです。

読後感 爽やか~ 温かい気持ちにしてくれる本です


特権意識が強く 自尊心が高く
超学歴偏重主義 白人優位の意識を持った
やり手だけれど 傲慢で自己愛の強い 
嫌なオヤジ、マイケルの波乱万丈の人生

彼は 54歳の時に 自らが採用した女性から
解雇を言い渡された (彼女は社長になっていた!)
それから10年 今や家族も失い 生活も地に落ちていた

そんなある日 いつもの様に スターバックスでラテを飲んでいたら
黒人女性店員クリスタルに ここで働く気があるか、と唐突に問われた
ついホンネをもらし 働きたい、との一言が
63歳の彼の人生を大きく変えていくことになるのだった・・・

それまでの彼は 「一握りの人の為に用意されたエスカレーターに
生まれた時から乗っていた」 (本文より)
何の努力も無く手に入れた 裕福な環境
それを自負し 自慢したり 褒められたりする優越感で
自分の権威を保ってるの 人間が小さいっ!!

仕事はやるべきことではなく やらなければならないこと、で
働く必要の無い人を素晴らしいと思い
裕福な友人の財産をうらやんでいた(本文より)

哀しいね~ 自分の仕事で達成感を得たことないのかしら?

自分が人の財産を羨むから
自分も、人から良く見られようと 所有物に固執してるんだよ
ブルックスのスーツに身を包んでれば安心、みたいな。
ブルックスのスーツは何度もでてきます)

生まれながらの地位は 自分が優秀で才能があるからだと勘違い
たまたま運が良かっただけなのに~

が、自分が差別意識を持っていた アフリカ系アメリカ人のクリスタルに救われ
誰にでも「尊敬と威厳を持って接する」という
スターバックスsutaba.gifの原則を守り 実践しているうちに
人間の価値は 肌の色や 学歴や 生まれではないのだと言うことを
63歳にして(遅っ)学び 過去の自分を恥じたのでした

相手を尊敬すると言うことが 
そして その相手と心を通わす事の心地よさを実感して
今までたくさんの富を築いていた時でさえ
感じる事のなかった 充実感、幸福感を味わったマイケル

肌の色が違う 40歳も若い人たちの中に混じって
やっとありついた仕事を失うまじ、と必死で
慣れない掃除やレジ、接客を頑張って乗り越えたからこその充実感だね
人に与えられるんじゃなく 自分でつかみとった幸せだから 価値がある!


子供の頃から副社長時代まで
豪勢な家に住んでいた彼が
友人のアパートの3階の屋根裏部屋に住むことになっても
今の方が幸せ、と言い切れるほどに
仕事に生きがいと誇りをもち 
仲間に感謝して 日々励む姿に感動を覚えます!

失敗しても 人生捨てたものじゃないよ、と
勇気付けられます

いや、こんなラッキーな人は
やっぱり「一握りの人」なのかも・・・・
誰しもこんなにうまく事が運ぶはずがないのだ、とも思うけどね


自分は 自分ばかり褒めてもらって調子に乗ってないか
自分も 相手を気持ちよくする言葉を言ってあげてるか
(特に家族に対して)
反省もしてみたり・・・

人と人との 心の触れ合いが少なくなっている現代に
夢のような 御伽噺のようなお話。

ちょっと 優しい気持ちになれる 「ラテに感謝!」に感謝!