嫌な感じのミステリーじゃなく、ちょっとほっこりするラストです。
短編なので あまりドロドロしてないけど
殺人事件は・・・やっぱり起こります
宝石の名前がタイトルの短編が7編収められています。
やっぱり 長編が好きだわ~
短編だと あっそ。って感じでお話が終わってしまう。
深く描きこまれたり いろんな伏線が張られたりがないので
複雑に絡み合った糸をほぐしていくような作業がない。
それが つまらないのです。
宝石の名前のタイトルから
どんなお話が展開するのか 気になります。
私はムーンストーンが一番好きです。
小学校中学校時代 人前で話すのが下手で
イジメられたりからかわれたりしていた久実は、
リーダー的存在のクラスメートの小百合が
いろんなアドバイスをくれたことによって
自信を得ていき、進学後、弁護士になっていたのでした。
彼女に自信を与えてくれた小百合が犯した夫殺し。
彼女の弁護人となって現れたのは久実でした・・・
彼女の弁護人となって現れたのは久実でした・・・
そして、彼女の思い出話が始まります。
タイトルにもなっている「ムーンストーン」は、
小百合のグループの一人が買ってきた旅行土産は、
旅行土産は 明らかに 一人分足りなかった。
それは 久実を仲間として認めていなかったからでした。
小百合は機転を利かせて、ピアスを選び、
一組のピアスを小百合と 久実のふたりで分けあったのです。
そして 小百合は 久実の名札にムーンストーンのピアスの片方をつけて
お揃いね、と。
お揃いね、と。
じわ~と温かいものが胸に広がります。
殺人は起きるのですが・・・
二人の友情が語られてほっこりするお話に仕上がってました。