⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

【本屋大賞】小野寺史宜著 「ひと」読了♪

本屋大賞2019 2位の 「ひと」を読みました。

190512 ひと
今年の本屋大賞に選ばれたのは 「そして、バトンは渡された」ですが その次にランクインしたんですね~♪

昨日 「メモの魔力」を図書館に返却に行ったときに ちょうど予約したのが届いてたので借りてきました。

実は昨日は、熱があって喉も痛かったので耳鼻科にいったのですが、帰りにちょっとふわふわ(ふらふら?)しながら図書館に寄って
借りてきました。
家に帰ってから だるくて 頭も痛くて家事ができないので本を読むチャンス!

難しい事件も怒らず 登場人物も少なく ありがちな若者の会話が多かったりするので1日で読めました。


いいお話です、心が温かくなります。

1位の「そして、バトンは渡された」もですが こちらの「ひと」も 家族にご縁の薄い少年です。

ネタバレあります、ご注意ください。



たった一人になった。でも、ひとりきりじゃなかった。

両親を亡くし、大学をやめた二十歳の秋。
見えなくなった未来に光が射したのは、
コロッケを一個、譲った時だった――。

激しく胸を打つ、青さ弾ける傑作青春小説! 


母の故郷の鳥取で店を開くも失敗、交通事故死した調理師の父。女手ひとつ、学食で働きながら一人っ子の
僕を東京の大学に進ませてくれた母。――その母が急死した。柏木聖輔は二十歳の秋、たった一人になった。
全財産は百五十万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。仕事を探さなければと思いつつ、動き出せ
ない日々が続いた。そんなある日の午後、空腹に負けて吸い寄せられた商店街の総菜屋で、買おうとしていた
最後に残った五十円コロッケを見知らぬお婆さんに譲った。それが運命を変えるとも知らずに……。

そんな君を見ている人が、きっといる――


「ひと」という単純なタイトルにどのような意味が込められているのか気になりました。

一人の秋
一人の冬
一人の春

の4部構成です。

夏に「一人」がついてないのは、両親と死別して一人ぼっちなんだという思いから解き放たれたからなんですね。

自分は意識していなくても いろんな人が聖輔を気にかけてくれていて
アルバイト先のお惣菜屋のご主人・督次さんに、甘えてもいいんだよ、と諭されます。

人は、一人では生きていけない。
一人で頑張ってきた聖輔に温かい情けの雨が降り注ぎます。

唯一、いやな存在として 母の遠縁の叔父が登場します。
物語のスパイス的存在。
母に貸した「金返せ」、お葬式を取り仕切った「金よこせ」と全財産が50万しかない聖輔にお金の無心。

でもその男に 同僚の映樹がきっぱりと断り、督次さんも 相談して欲しい、
一人で対処しないほうがいいこともあるんだよ、と手を差し伸べてくれるのでした。

若くして両親と死別したため 大学も中退し、バンドも辞めて、いろんなことを諦めてきた聖輔。

だけど 本当に大切なものは 諦めちゃいけないんだ、って最後にきづいて…


最後の20ページは 涙腺ゆるゆるになります。

最後のページを開いた途端、涙腺崩壊~~


世の中悪い人ばかりではない、温かい人の情けがあふれていてじわ~と目頭が熱くなりました。

本屋大賞グランプリの「そして、バトンは渡された」の次が 「ひと」。
どちらも 心温まるお話で 世知辛い世の中、みんなこのようなお話を、いや
このような 温かい人とのつながりを求めているのかな、と思いました。

おすすめです!