⚠️ 基本ネタバレしております。ご注意ください。

永松茂久著「人は話し方が9割」当たり前のようでなるほど~納得な本

2021年、1番売れた本が『人は話し方が9割』だったそうです。

図書館に予約したのが昨年の5月、ようやく届きました。

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この本が発刊されたのは2019年、じわじわと売れて、昨年2021年、人気に火がついたようです。

 

読んで見れば、当たり前のことが書かれているのですが、あまり意識したことがなかったです。

 

はっきりと明文化されると、そうだそうだ!とか、あ~できてなかったorzとか、わかって、とても参考になりました。

 

会話下手な人とは? 

「はじめに」のまえがきで、いきなり、「会話が下手な人が、人と話すのが楽しくなるコツ」が書かれています。

 

コツとは、大好きな人と話す時間を増やす、ことだそうです。

初対面の相手や、上司、先輩など気遣いの必要な相手よりも会話が弾みますね!

性格的に引っ込み思案だったり、自分の言ったことに反論されることを恐れたり、という方もいらっしゃると思うのですが、気のおけない家族や友人との会話で自信をつけてステップアップする、という方法はありですね。

会話で得をする人、損をする人

ささいな一言で損をする人は

何故こんなことを言うんだろう?

何故ここで大切なことを言わないんだろう?

と、相手、周りの人に思われるようなことしてる人、と著者はいいます。

 

こういう小さな会話の積み重ねが、自分が意識しない内に相手からの評価になってたらオソロシイですね。

 

話し手の口から出る言葉は、その言葉だけでなくその「人となり」として捉えられてしまうので注意が必要だな、と改めて感じました。

…で、ここからが本題。

 

4つの章からなりたっています、読まずにはいられない!

  1. 人生は話し方で9割決まる
  2. 「また会いたい」と思われる人の話し方
  3. 人に嫌われない話し方
  4. 人を動かす人の話し方

たったコレだけなんですが、深いです!

人生は話し方で9割決まる

話す力は「スキル」より「メンタル」という言葉になるほど、と思いました。

相手の言葉を必要以上に重く受け止めない、ということが書かれています。

相手の言葉で萎縮してしまい、自分の言いたいことが言えなかったりするのは不自由ですよね。

  1. 否定禁止
  2. 笑顔でうなずく
  3. プラストーク

これを心がけているだけで、相手に好かれるし、盛り上がりますよね~^^

話し上手は聞き上手

…とは、昔からよく言われている言葉です。

会話はキャッチボールなので、一方的に投げ続けてもつまらないし、逆に一方的に聞かされ続けても、滝に打たれているようで苦しいです。

著者も「話し方は、聞き方が9割」というチャプターで、相手の話を聞けるようになって売上を劇的に伸ばした営業マンの話やご自身の体験を書かれています。

そして、それを膨らませた本著の続編『人は聞き方が9割』(2019年12月9日刊行)も、売上部数を伸ばしているようです!

相手を理解し、会話を広げることが大切

相手に興味がないと、まさに「話になりません」。

リアクション(うなずきや相槌など)で、共感を示して共通点を探るのがいいですね、初対面の場合。

もっと話を盛り上げるために「拡張話法」を著者は提案されています。

感嘆 → 反復 → 共感 → 称賛 → 質問

質問するとどんどん話は広がっていきますね^^

 

いちばん大切なのは思いやスタンス

セレモニーでの挨拶などは別として、普段の会話では「うまく話す」ことは必須条件ではない、と著者。

会話は、心のキャッチボールだから、思いが伝わればOKと思ってます。

 

著者も

「話すことが苦手なら苦手と開き直っていい、言葉が出てこなくても、焦らずゆっくり話せばいい」(P86より)「思いが伝わることが重要」だとおっしゃっています。

ですね、思いを伝えるのがコミュニケーション。

それは、たとえ使う言語が違っても、ある程度伝わると思っています。

ほめ方にもコツがある

ここぞという時に、「やっぱりすごい!」などと「やっぱり」を入れると良いそうです。

「やはり」には、普段からおもっていたけど、というアンダーメッセージがある、と。

 

営業トークなのか、つまらないことで褒められると、ほめられているのに、「馬鹿にしてるの?」とか「なにか下心でもあるの?」と逆にムカッときたことがあります。

 

全く予想外にほめられたり、自分でもこれは頑張った、と思う時にほめられると素直に嬉しいものですから、会話にもタイミングは重要だな、とほめてりゃいい、ってものでもないな、と自分の体験から思いました。

他にもエピソードなど交えてお役立ちアドバイス

・話し上手な人は、余計な一言を言わない

・肩書・立場によって話し方を変えない

・嫌われる人の特徴

  1. 4Dワード(でも、だって、どうせ、ダメ)を連発
  2. 下ネタ
  3. ひとを「いじる」
  4. 話をまとめる
  5. 相手の話を奪う
  6. 馴れ馴れしい口をきく
  7. 負け惜しみを言う

悪口を言わない、とか当たり前のことも書いてありますけど、一読すると、今一度自分の反省にもつながるのでオススメです♪

 

会話も対人関係の一環ですから、相手に対して思いやりを持てば良いんですよね。

 

「人は話し方が9割」というタイトルには、話し方に人となりが現れる、ということなんだろうと思いました。

 

この極意で生きているからこそ、著者の永松茂久さんは、会社経営者として成功し、全国で講演活動をされ、著書もバンバン売れる…という成功をおさめられたんですね。

納得です!