happyの読書ノート

読書感想を記録していこうと思います。 故に 基本ネタバレしております。ご注意ください。 更新は、忘れた頃に やって来る …五七五(^^)

【月村了衛】『ガンルージュ』読了|手に汗握る展開に引き込まれて…一気読み

初めて読んだ月村了衛さんの作品は『土漠の花』でした。 手に汗握る展開、映画のラストシーンのような鮮やかな最終章。 読むのが楽しい一冊でした あれからだいぶ年月が経ちましたが、先日『脱北航路』を読んで、やはり月村了衛さんの息をも吐かせぬ展開、楽…

【芥川賞受賞】今村夏子著『むらさきのスカートの女』|黄色いカーディガンの女の執着が怖い

『むらさきのスカートの女』は、2019年の第161回芥川賞受賞作です。 芥川賞というのは「純文学」に対して贈られる賞、ということで、あまり好みの作品がなく…なかなか手に取る機会がないです。 話題になったので宇佐見りん著『推し、燃ゆ』は読みました。 小…

【近藤史恵】マカロンはマカロン|三舟シェフ今回も大活躍

三舟シェフの推理が冴えるビストロ パ・マルのシリーズ 第三弾! 2019年、ブロともさんに教えて頂き、ビストロシリーズ、2冊続けて読みました。 あれから3年、ぷつっと途切れていましたが、今回、続きの第三弾を読了♪ ミステリー関連の本を扱う東京創元社か…

【寺地はるな】『カレーの時間』|時代遅れの価値観を押し付ける祖父の愛情カレー

カレーのように、深く味わいのあるお話でした Amazon ★4.3 ★5=48% 僕の祖父には、秘密があった。 終戦後と現在、ふたつの時代を「カレー」がつなぐ絶品“からうま”長編小説 ゴミ屋敷のような家で祖父・義景と暮らすことになった孫息子・桐矢。カレーを囲む時…

【月村了衛】『脱北航路』|手に汗握る海中戦、人命救助最優先のラストに涙

『土漠の花』 から6年半振りに月村了衛さんの著書を読みました。 またしても、壮大なスケールとラスト熱いものがこみ上げるドラマ。 一気読み! 久しぶりに読了後、天井見上げて泣きました。 Amazon ★4.2 (★5 49%) 明朝体で脱、北、航、路の4文字とハング…

【町田そのこ】『星を掬う』読了|娘を捨てた母と捨てられた娘の再会で得たものは…

町田その子著 本屋大賞受賞作の『52ヘルツのクジラたち』がすごくよかったので、受賞後の第1作目となる『星を掬う』を読んでみようと思いました。 こちらも、本屋大賞2022年 10位に入っています。 Amazon ★4.4 (★5 65%) 千鶴が夫から逃げるために向かった…

【青山美智子】『木曜日にはココアを』|人間関係が見事につながる連作短編集

温かくて優しい気持ちになれる、青山美智子さんの著書 友人おすすめの一冊。 Amazon ★4.4 (★5 62%) Amazonでは1124個の評価が付いていて高評価。 211ページに12のお話が収められている連作短編集 木曜日にはココアを Brown/Tokyo きまじめな卵焼き Yellow…

【森沢明夫】『おいしくて泣くとき』読了|作者の仕掛けにうならされる、優しい物語

先日読んだ『エミリの小さな包丁』にホッコリさせられたので、森沢明夫さんの作品のおすすめ5選の中から、2020年に出版された『おいしくて泣くとき』を読みました。 Amazon ★4.4 (★5 65%) 貧困家庭の子どもたちに無料で「こども飯」を提供する『大衆食堂…

並木陽著「斜陽の国のルスダン」読了

宝塚歌劇 星組で11月12日に幕が上がる『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』の原作本 並木陽著『斜陽の国のルスダン』を読みました。 本作は、2017年にNHKのオーディオドラマで放送されていましたが、オーディオドラマを聴く機会もなく、全く知りませんでし…

【林真理子】『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』苦笑しながら読了!

友人おすすめの林真理子さんの著書です。 『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』 タイトル読んだだけで笑ってしまうw 知らなかったんですが、東海テレビでドラマ化されてたんですね。 この本は、シリーズ本のようで「最高のオバハン」シリーズの…

【森沢明夫】『エミリの小さな包丁』|傷心のエミリを癒やす温かい人達にほっこり

いつも、Amazonのサイトで「この商品を見た後に買っているのは?」に出てた本です。 Amazon ★4.6、星5つは70%、これは読んでみなくては…と図書館に予約していました。 ⚠️以下、ネタバレあります、ご注意ください 傷心の主人公は、15年ぶりに祖父の家に転が…

宇佐美まこと著「月の光の届く距離」読了|子供の虐待やネグレクトの話を読むのは辛かった…

家族に恵まれない子どもたち…読むのが辛い場面もありました Amazon評価 ★4.6 Amazonのサイトを見ていると、おすすめで出ていてアマゾンの評価が高いので借りてみました。 本の帯には・・・ 育てられない。 生きてゆけない。 深い覚悟が命をつなぐ それは、血…

【彩瀬まる】「神様のケーキを頬ばるまで」読了♪

彩瀬まるさんの著作、『新しい星』が2021年下半期の直木賞候補になったので、彩瀬まるさんの本を2冊読みました。 Amazonのサイトで、高評価だった、『神様のケーキを頬ばるまで』を読みました。 Amazon評価 ★4.6 『神様のケーキを頬ばるまで』は、5編の短編…

【伊岡瞬】朽ちゆく庭|イヤミスだけど、ある事件発生でラストまで一気読み!

ミステリーというジャンルは、謎解きが面白くて、以前よく読んでいましたが、最近は、青山美智子さん、伊吹有喜さん、瀬尾まいこさん、町田そのこさんら、心がほっこりする ややライト目の作品を読んで癒やされています。 最近読んだ本、今年の本屋大賞『同…

【林真理子】小説8050|読むのが苦しい場面も…希望のラストに救われました

Amazon評価★4.2 図書館に予約して1年余り、ようやく回ってきました。 8050とは… 引きこもりの若者が存在していたがこれが長期化すれば親も高齢となり、収入に関してや介護に関してなどの問題が発生するようになる。これは80代の親と50代の子の親子関係での問…